文章について。
文筆業をやっていると必ず付き纏うのが“漢字をひらくか否か”という問題である。
“漢字をひらく”というのは、漢字表記に出来るのだが、あえて平仮名にする、という行為のこと。
例えば、そのものズバリ“漢字をひらく”の場合、“ひらく”は“開く”であるが、ボクはあえて平仮名にした。
どうしてかというと、専門用語的なものを漢字にすると、その漢字の持つ印象で曲解されうるという危険性があるから。それと、平仮名のほうが意味を限定しないので漠然と伝えることができるからだ(漢字にすると意味合いが限定されてしまう)。
で。
よくひらく、ひらかれる漢字の代表を挙げるなら、
「事」「物」「時」「何時(いつ)」「何処(どこ)」「所(ところ)」「誰」「何故」「訳(わけ)」「何」「行く」「来る」「度(たび)」「間(あいだ)」「通り」「良く」「酷く」「方(ほう)」「出来る」「等」など。
これらはよく使われる単語なので、漢字で表記すると若干うざったいのだ。
平仮名でも十分意味の通る言葉は、ひらいたほうが見栄えもよい。
漢字が多いとうざったいし、読者から《漢字をひらく技術が欠如している》と見做(な)されて素人っぽく下手に映るわけで、漢字をひらくことは憶えていたほうが得策である。
で。
それは基礎中の基礎。
今度は逆に。
普段使われない漢字を敢えて使うというやり方もある。
ボクが今やろうとしているのはそちらだ。
例えば以下のような例がある。
・言う→云う
・会う→逢う
・行く→往く
・思う→想う/念う
・分かる→解る/判る
・聞く→訊く
・例える→喩える/譬える
・やる→遣る
・走る→疾る
・つかむ→掴む
・怪しい→妖しい/奇しい
・美味い→旨い/甘い
・辛い→鹹い
・臭(にお)い→匂い
・集める→輯める
・ふざける→巫山戯る
・たまげる→魂消る
・所→処
などなど。
これはほんの一例で、まだまだ沢山あると思う。
そういう、ひらくのとは反対の手法を何と呼ぶのかは知らないが、こちらは漢字の持つ魅力を存分に活かせる。
また、これは両方の手法をミックスすると、より効果的である。
ひらく箇所ではひらいて、決めるところでは漢字の持つ印象でカッコ良くキメる。
そのように演出できる。
また昨今では、上記の「カッコいい」や「キメる」のように、片仮名で表すことも増えてきた。
それも含めて、如何(いか)に平仮名・片仮名・漢字(真名(まな)とも呼ぶ)を使いわけるかが勝負の鍵となる。
また、特に詩や歌詞の世界では、途方も無い読み方をさせる手法もあるが、あまりやり過ぎるとボクなんかは引いてしまう(苦笑)。
一編の詩に一つ二つくらいなら効果的なのだけれど……
ま、物事には限度というものがあるので、やり過ぎにはご注意を。
文筆業をやっていると必ず付き纏うのが“漢字をひらくか否か”という問題である。
“漢字をひらく”というのは、漢字表記に出来るのだが、あえて平仮名にする、という行為のこと。
例えば、そのものズバリ“漢字をひらく”の場合、“ひらく”は“開く”であるが、ボクはあえて平仮名にした。
どうしてかというと、専門用語的なものを漢字にすると、その漢字の持つ印象で曲解されうるという危険性があるから。それと、平仮名のほうが意味を限定しないので漠然と伝えることができるからだ(漢字にすると意味合いが限定されてしまう)。
で。
よくひらく、ひらかれる漢字の代表を挙げるなら、
「事」「物」「時」「何時(いつ)」「何処(どこ)」「所(ところ)」「誰」「何故」「訳(わけ)」「何」「行く」「来る」「度(たび)」「間(あいだ)」「通り」「良く」「酷く」「方(ほう)」「出来る」「等」など。
これらはよく使われる単語なので、漢字で表記すると若干うざったいのだ。
平仮名でも十分意味の通る言葉は、ひらいたほうが見栄えもよい。
漢字が多いとうざったいし、読者から《漢字をひらく技術が欠如している》と見做(な)されて素人っぽく下手に映るわけで、漢字をひらくことは憶えていたほうが得策である。
で。
それは基礎中の基礎。
今度は逆に。
普段使われない漢字を敢えて使うというやり方もある。
ボクが今やろうとしているのはそちらだ。
例えば以下のような例がある。
・言う→云う
・会う→逢う
・行く→往く
・思う→想う/念う
・分かる→解る/判る
・聞く→訊く
・例える→喩える/譬える
・やる→遣る
・走る→疾る
・つかむ→掴む
・怪しい→妖しい/奇しい
・美味い→旨い/甘い
・辛い→鹹い
・臭(にお)い→匂い
・集める→輯める
・ふざける→巫山戯る
・たまげる→魂消る
・所→処
などなど。
これはほんの一例で、まだまだ沢山あると思う。
そういう、ひらくのとは反対の手法を何と呼ぶのかは知らないが、こちらは漢字の持つ魅力を存分に活かせる。
また、これは両方の手法をミックスすると、より効果的である。
ひらく箇所ではひらいて、決めるところでは漢字の持つ印象でカッコ良くキメる。
そのように演出できる。
また昨今では、上記の「カッコいい」や「キメる」のように、片仮名で表すことも増えてきた。
それも含めて、如何(いか)に平仮名・片仮名・漢字(真名(まな)とも呼ぶ)を使いわけるかが勝負の鍵となる。
また、特に詩や歌詞の世界では、途方も無い読み方をさせる手法もあるが、あまりやり過ぎるとボクなんかは引いてしまう(苦笑)。
一編の詩に一つ二つくらいなら効果的なのだけれど……
ま、物事には限度というものがあるので、やり過ぎにはご注意を。
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