暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

死連れん詩

2011年08月14日 22時14分29秒 | おしらせ
【死連れん詩】


 出会いは別れの始まりである。
 別れのない出会いはない。
 出会ったなら、出会ったのなら、出会ってしまったのなら、必ず別れもやってくる。
 別れるくせに出会ってしまう。
 別れるために出会ってしまう?
 出遭ってしまう。
 出遇ってしまう。
 そして、逢いたくなる。
 一度恋に冒されてしまったら、もうどうしようもなく、逢いたくなる。
 会いたいよ。
 逢いたいよ。
 だっていうのに。
 もう、きみは、いない。
 もう、きみは、来ない。
 ボクの元には来ない。僕の前には出てこない。ぼくのところにも訪れない。
 ワタシの元にも、私の前にも、わたしのところにも。
 もう、ずっと、永遠に、永久に……
 もう忘れたいのに。
 忘却したいのに。
 滅却してしまいたいのに。
 記憶から抹消してしまいたいのに。
 消えない、傷。
 癒えない、創。
 言えない、疵。
 負えない、瑕。
 キスだってまだだった。
 手を繋ぐのさえまだだった。
 というか。
 片想い、だった。
 荷が重い。苦い想い。
 苦重い。重苦しい。
 肩が重い、頭が重い、空気が重い。どんよりどんより。
 忘れたいのに、消えてくれない。
 消してしまいたいのに、憶えてる。
 きみのいない世界。
 きみの見えない視界。
 きみを、見れない、……限界。
 あぁ、もう……
 どうして僕/私は、生きている?
 何のために、生きているんだ?
 何故(なにゆえ)……?
 如何(どう)して……?
 ――決まっている。
 きみが死ねと言わなかったから。
 きみが死ぬなと言ったから。
 別れるくらいなら死にたかった。
 死が二人を別つ迄。
 ずっとずっとずーっと。
 そばにいたかったよぅ。
 ただそばに……ずっとそばに……

 この恋が――届いていますか?
 この声が――届いていますか?

「ねぇ? **」

 コエは、果敢無く、響いた。
 ココロに、不覚―深く―、罅(ヒビ)いた。

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