ダイアリー～嘘日記～ ３月２２日

　数日ぶりの日記で、筆者はえらく緊張している。
　筆者のあずかり知らぬところで“マジ日記”なるものが展開されていて、存外、ビックリである。
　せっかくだからコラボレーションをしよう。案外、友好的な筆者。決して、相乗効果など狙ってはいない。気のせいである。
　「マジ日記」に対抗して、こっちもカタカナ二文字で、「ホラ日記」にしてはどうかと思った。が、それではこの日記を始めた動機である「“嘘日記”という響きが気に入った」というのが台無しである。よって、今後も嘘日記は健在である。
　また、マジ日記として、真実のみを語る場を設けはしたが、それは別に、この嘘日記が１００％嘘を語る場、になったわけではない。あくまでも、「実話をちょっとした嘘で加工した話」を提供する場である。そこのところを間違ってもらっては困る。

　さて、なんだかつまらない話をしてしまったが、久々の嘘日記をお届けしよう。

　今日は雨だった。
　そしてまたしてもアルバイトだった。
　ギリギリの時間に起きた筆者は、あわてて朝食をとろうと冷蔵庫を開けて食べ物を探した。しかしおかずとなりそうな物は納豆しかなく、超小粒しか食べられない筆者は小粒であるそれを工夫して食さなくてはならなかった。
　ここでそのときのレシピを紹介しよう。
　まず納豆に付属のからしと醤油を納豆と混ぜ合わせる。ある程度混ざったところでマヨネーズをお好みの量、加えて再び混ぜる。まぁ適当なところで混ぜるのをやめ、納豆の下準備これで終わりである。次は食パンの下準備をする。できれば冷凍したものがよい。バターが塗りやすいからである。食パンの片面に、いたって普通にバターを塗る。その上から、先程準備した納豆を大胆にぶっかける。あまり多いとこぼれてしまうので気を付けるべし。あとは簡単、オーブンで焼くだけである。こんがりと焼き色がつくまでじっくり熱するとよい。これなら納豆嫌いの人もバッチリである。
　ちなみにこのレシピは、「天才てれびくん」という小・中学生向けの番組でカワイイ女の子がもてなした料理を筆者がアレンジしたものである。たしか本家はとろけるチーズを上にのせていたが、貧乏の筆者はそのような高価な食材の持ち合わせがなく、スッパリ省いてしまった。お好みでロースハムやベーコンを加えてもらえれば、よりおいしくいただけるはずである。
　以上、嘘つきの料理教室であった。
　これは本来、企業秘密であるが、特別にお教えしよう。
　バターと納豆の間に、ハチミツを塗っておくと、至上の味へと昇華される。ただし、あまりのおいしさに吐気を催しても責任は取りかねる。
　究極の味とは、体への悪影響すら無視させるものである。うん。