日記「死にたくなるとき＝逃げたいとき」２月８日

　女子高生リストカッターのカリスマ的存在として、南条あやなる人物がいる。
　ぼくは去年、たしか一月さんと一緒に入った書店で、彼女の本を見つけた。
　いやまて、そのときじゃなかったかも。わからん。まぁいい。
　そのときは最初にある父親の文章と、彼女の詩をいくつか読んだ。
　意味はわからなかったが、なにかあるなという気がした。
　しかしそのときは棚に本を戻し、そしてそれ以降、ぼくはその本を見つけられず、時が過ぎた。
　最近。楽天のポイントがたまっているので本を買おうと思った。
　しかし先月で楽天ブックスの送料無料キャンペーンが終わってしまい、１５００円以上の買い物をしなければ送料を負担せねばならなくなった。
　奈須きのこ先生の新作小説本を勧められて探したが、価格は１３００円だった。
　あと１品買えば送料無料だ、と思い、そこでふと思いついたのが南条あやという名前だった。
　ホームページ上で公開していた日記を書籍化したもの、ということだったので、まずネット上の彼女の日記を探した。
　あった。
　数年前まで公開禁止になっていたらしいが、今はその禁が解かれ一般公開しているのだそうだ。
　というわけで本の購入案は却下。
　ネット上にある文章をわざわざ本で読まなくていいだろう。金の無駄である。
　かくして楽天ポイントは減らずにまだ残っている。
　さて、なにを買おうかな。