唯記【雨と無知／飴と鞭】

　今日は雨だった。
　今もまだ降り続いている。
　そしてタイトルにしたはいいものの、最近はあまり「無知」で困った出来事はない。
　あぁ、ひとつだけ。
　Ｇ＆Ｇというカラオケ屋で打ち上げ会をやった時のこと。
　土足厳禁とは知らず、靴のまま部屋に入ってしまった。
　で。
　実はそこ、初めて行った場所ではなかったんである。
　二度目にして失敗？
　一度目はどうだったか、全く記憶にないのだけれど、さぁ、どうだっただろう……？
　やはり記憶にない。
　もうちょっと見えやすい場所に土足厳禁と書いておいてくれればいいのに。
　さて。
　無知というより無学なボクは、知らずに恥をかくことは多い。
　決して無恥ではないのだ。
　恥の多い人生でした。
　しかも聞かぬから一生の恥、だったり(苦笑)。
　なんだろう。
　覚えることすら億劫になって、覚えないし、覚えてもすぐ忘れてしまう。
　カナシイことに、学習能力が零に近いのだ。
　好きなことだけ覚える。
　それでもしばらくすると忘れるのだけれど。
　記憶力が、昔に比べて大分落ちている。
　昔は授業を聞くだけでテスト勉強をせずに済んでいた。
　あの頃の、何でも覚えてしまう驚異の記憶力を、取り戻せるものなら取り戻したいのだが。
　一生のうちで《なんでも覚える》という期間が、（短期間ではあるが）存在するらしいと、どこかで聞いた。
　昔のボクはまさにその一番研ぎ澄まされた時期だったのかもしれない。
　隆盛の時だったのかもしれない。
　気力と体力と能力と脳力。
　それらがフル稼働していた時期だったのだろう。
　まさに過去の栄光である。
　あぁ……あの頃に戻りたい。
　そして吸収力抜群のあの時分に、もっと勉強しておけばよかったと。
　後の祭り、後悔先に立たず。
　タイムマシーン、ありませんか？(苦笑)