暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

野良り暗りの戯言日記。 4月14~16日

2006年04月17日 08時24分22秒 | 日記系
 14日~16日にあったこと雑記。

 14日(金)。
 夕方にこのブログを更新し、元母の車で帰宅。
 直後。元母の「早急に晩御飯を用意するべし」という命令により、手料理を振るう。
 ≪チキン南蛮、ただし冷凍食品、油で揚げただけ≫みたいなっ!(西尾維新先生の≪戯言シリーズ≫の葵井巫女子ちゃん風)
 正しく手料理と言えるのはサラダのほうだろうか。しかしこちらも春キャベツ(中が詰まってなくてカッスカスのくせに198円もする。誰だ、こんな割に合わん馬鹿な買い物をした野郎は)を刻んで、塩と酢で作ったドレッシングをかけただけである。
 お皿がもったいないのでサラダの上にチキン南蛮をのっけた。米は、元母が自分で炊いたぶちめし。
 数十分後、元母の茶碗には大量のご飯が残っていた。自分で炊いた飯ぐらい食えよ。
 ちなみにぼくと弟は、ごまドレッシングにお酢を加えたオリジナルドレッシングでキャベツを食した。
 夕食後、ぼくは風呂も入らずにずっと『ヒトクイマジカル』を読んでいた。おもしろかった。
 あとがきを読み終えると、28時だった。(ぼくは本を読むスピードが遅いというかのろい。この本を読むのに、累計で15時間ぐらいはかかったはずである。せめて3倍速で読みたい。それでも5時間もかかるのだけど)

 15日(土)。
 8時に起きた。
 8時間睡眠で正常に稼動するぼくは、4時間しか寝ていないので稼働率50%だった。ちなみに『幽遊白書』の戸愚呂(弟)は作中で50%の姿を見せたことがない。はずである。
 賞味期限が5日前に切れたボロニアハムを使ったトーストを食べてすぐNオバさんの車に乗せられた。犬が乗っていてビビった。
 最近、ぼくはよく犬に会う。隣近所の犬とは挨拶をしたりする。なぜか目に哀愁を漂わせている。人間に飼われて仲間ができず寂しい思いをしているのだろうか。そんな彼らと目が合うたびに、ぼくは人間より犬のほうが好きだなと自覚する。
 ぼくはその車で高知布教所というところに連れていかれた。たくさんの宗教教徒がいた。オバさんも教徒だが今日は参加しないらしく、ぼくを置き去りにした。
 別のオバさんがぼくの面倒を見てくれた。おそらく初めて会う人である。500円を払って整理券みたいな紙の札をいただく。それは霊能者に会うための切符だった。
 大きな部屋に人がひしめきあっていた。ぼくも正座して儀式が始まるのを待つ。数珠を取り出して左手に巻いた。儀式はいつものとおり、偉い人の話を聞いてお経みたいなものを読むだけだった。ぼくは般若心経を逆順で黙読していたけれど、その日は般若心経を唱える必要はなかった。
 儀式のあとは、いよいよ霊能者に会ってお告げをいただく時間だった。しかし人が多いので待合室でかなり待たされた。そのあいだ、とてつもなく退屈だったので、ふと目に止まった右手の甲にひっかき傷をつくってみた。ツメの跡が赤くなった。ふと思いついて、ぼくは左手首をひっかいた。赤く跡がついて、まるでリストカットの傷跡のようになった。おもしろかったので何度も何度もひっかいた。無論、周囲の人間に悟られないように、袖で隠しておこなった。痛みが走り皮膚が赤色になる。退屈が赤色に染まる。ただし、血は流れない。ただのひっかき傷だ。皮膚が切れたり裂けたりしたわけではない。少しへこんで赤い跡がつくだけだ。それでも、ちょっと楽しかった。
 ようやく順番が来て霊能者と対面するころには、袖をまくったりしてはいけないほど手首が赤色になっていた。無数の赤い線が左手首に集中している。これが本当に裂傷だったら、とっくに死んでいるだろう。
 霊能者はアホなことをお告げとしてぼくに言った。
「この教えを信じなさい。親に勧められたから、ではいけません。勉強だって嫌々やっても身につかないでしょう。自ら教えの道を進むのです。そうすればきっとあなたは救われます」
 たしかにぼくはこの教えを信じていない。しかしそんなことはぼくの状況をひと目見ればわかることだった。もう何度もこういう儀式に参加しているにもかかわらず、保護者同伴なのである。何度も来ていることは整理券でわかることだ。しかもこのときは1ヶ月とびだった(本当は毎月参加しなければならない)。しかも保護者同伴。霊能者はこう考えたのに違いない。
「ははあ。この子はこの教えが嫌で親に言われてしかたなく来たのだろう。それで1ヶ月とびなのだ」
 浅はかである。いや、これはただの憶測だが。しかしそうでなくとも、今更この教えを信じろとか、自主的に信じれば救われるだとか、そんな素人論法は聞きたくない。もっとマシなことを言って欲しい。500円が無駄すぎる。本当にあんた、霊能者か?
 ここで少し弁明しておくと、この宗教はかなりマシな部類である。人を救う効果はあるだろう。信じれば、きっと救われる、たいていの人は。新興宗教ではないし。健全な宗教だろうと思う。それでも、ぼくは信じない。というよりは救われたくない。神や仏という不確かな存在に頼って生きる人生など、送りたくないのだ。ぼくはぼく自身の力で生きたいのだ。だから信じない。信じる必要は、ない。
 つまらなかった。非常につまらなかった。おかげでリストカットの真似事をしてしまったじゃないか。退屈すぎた。
 オバさんが元母に車で迎えに来てくれるよう連絡した。ぼくは長い時間、待たされた。その間もずっと手首にひっかき傷を作って遊んでいた。誰かに見咎められるんじゃないかと思うとちょっとスリルがあった。まぁ、もしそうなってもすぐに言い訳はできる。
「あぁ、これは腕時計の跡ですよ。キツく締めるので跡がついちゃうんです」
 無数の赤い線は束になっていた。まるで腕時計の跡のように。
 何度ひっかいただろうか。おそらく百回はくだらない。最後のほうは、もう飽きてしまった。
 左手首は少しひりひりするていどで、痛みはなかった。
 そして翌朝にはきれいさっぱり消えていた。拍子抜けした。がっかりである。
 布教所から帰ってきて、ぼくは昼御飯を作った。5日前に賞味期限の切れたハムを使ってハムエッグ(目玉焼き)を作った。味付けは1年前に期限が切れたクレイジーソルトでした。アジの干物も焼いて食べた。
 昼寝をした。17時に起きた。
 18時に、祖母の見舞いに行った。祖母は元気に病院のベッドに横たわっていた。ぼくは備え付けのテレビでアニメ「ツバサ・クロニクル」を少し見た。
 病院から帰って、ぼくは元母に晩御飯を作れと命令された。
 しぶしぶ、麻婆豆腐を作った。
 意外と簡単に麻婆豆腐はできあがった。こんなに簡単な料理だとは思っていなかった。
 味も良かった。自分で言うのもなんだが、すごくおいしかった。
 ミンチ肉に、塩と砂糖と醤油で下味をつけていたのが良かったのかもしれない。
 寮の食堂で食べる麻婆豆腐とは比べものにならない美味さだった。寮の食堂の不味い麻婆豆腐でそこそこ満足していた過去の自分が、カワイソウに思えた。
 久しぶりに映画を見た。ぼくは映画が嫌いなわけではないが、なんとなく見る気が起きないタチなのだ。見たのは「マトリックス・リローデッド」だった。前作も一応、見ていたので少し気になったのである。アクションが凄かった。
 食器の片付けと米とぎをした。
 録画しておいたアニメ「BLOOD+」とドラマ「ギャルサー」を見て、その日は寝た。

 16日。
 10時に起きてNオバさんが差し入れしてくれたお寿司を食べた。冷たかったがおいしかった。
 一度寝て13時に目覚めた。
 昨日余った麻婆豆腐をチンして食した。あいかわらず、おいしかった。
 13時半。自転車のパンクを修理するために、100均に出かけた。パンクしたタイヤに思いっきり空気を詰め込むと、なんとか乗れた。ついこのあいだ修理したばかりだったので、もう朽ちてしまっているのだと思っていた。だから中のチューブごと取り替えようと思っていた。そのためには車輪をはずさなければならなかった。そのための工具を買いに行ったのである。
 ハンマーとメガネレンチを購入した。メガネレンチが420円だったので525円もした。
 買い物を終えて自転車の後輪を触ると、すでにふにゃふにゃだった。しかたなく、自転車を押して家まで帰った。通行人の邪魔になって邪魔になって、大変に申し訳なかった。みじめで涙が出そうになるのを、こらえた。
 家でメガネレンチを車軸のナットにあてがうと、サイズが合わなかった。買った意味がなく、420円が無駄になった。
 なんとか家にあった貧弱な工具でなんとかした。六角形の穴がたくさん開いた工具で、問題のナットに一番近い大きさの穴をあてがい、ハンマーで叩いてまわした。ナットは徐々にゆるんでいき、取れた。
 そういえば前回、ぼくはパンク修理をしていてケガをした。素手だったからだ。今回はばっちり、ゴムのすべり止めがついた軍手をはめて作業にとりかかった。
 修理は大変だった。
 パンクの穴をふさぐだけならいちいち車輪をはずす必要がないので簡単だが、今回ははずさねばならなかった。ぼくは機械工学科のくせに、車輪をはずしたことがなかった。つまり初挑戦。右も左も前も後ろもわからない状態だった。本当は自転車屋さんに頼むつもりだったが、最近の自分の怠惰な生活を嘆いていたところだったので、挑戦してみた。
 修理の詳細は省く。
 ともかく自転車のゴムチューブを新しく買わなければならなかった。そのためには現物があったほうがよかろうと思い、自転車を解体して車輪をはずし、チューブを取り出した。初めてのことだったので、いろんな関係ない部分まで解体してしまった。
 なんとかかんとかチューブの取り外しに成功したぼくは、それを持ってブリコに行った。ちょうど弟が部活から帰ったところだったので、弟のマウンテンバイクを借りた。
「これと同じサイズのチューブを探しているんですけど」
 ブリコの店員に聞く。
 店員はしばらくして、言った。
「すみません。うちにはこのサイズは置いてません」
「このサイズとは違うんですかね?」
 ぼくは店頭に並んでいるチューブを指差して聞いた。ぼくの持ってきたチューブと同じ、26というサイズのものだ。
「えー、あなたが持ってきたのが26-11で、これは26-13だから、若干違うよ」
 と、店員。
 ぼくはありがとうございました、と言って店を出た。
 ブリコにないのなら今度はハマートだ。
 ハマートの自転車関係の売り場でチューブをながめた。品揃えはブリコとまったく同じだった。
 無駄だと思いながら、店員に聞く。
「あの、チューブを買いたいんですけど、サイズが分からなくて……」
 サイズは分かっているが、一応、そう聞いた。
 その店員はしばらくチューブの棚を見て、「少々お待ちください」と言った。
 少しして男の店員が現れ、お店のチューブからひとつ選んでこう言った。
「これで大丈夫だよ。ママチャリだろ?」
「はい」と、ぼく。
「だったら、これでいけるよ」
「ありがとうございます」
 彼がぼくにくれたチューブは、ブリコにもあったチューブだった。
 ぼくは少し不安になりながらも、彼を信じることにした。ダメだったら文句を言って返品してやればいいだけだ。
 それよりも、ブリコの店員にムカついた。彼のおかげで遠出してしまったからだ。
 しかし結果として、ハマートのほうがブリコよりも11円安かったので、まぁ、良かった。
 家に帰ったぼくは、新しいチューブをタイヤにおさめ、空気を入れた。タイヤは硬くなった。
 さて問題はここからだった。解体するのは簡単だ。壊すのは誰だってできる。しかし組み立ては、作業工程の順番を間違えたり部品の取り付け位置を誤ったりしてはできないことなので、難しい。
 物忘れの激しいぼくは、しかし奇跡的に手順を覚えていた。少し自信をなくしながらも、着々と組み立ては進んでいった。
 しかし作業の終わりが見えてきたころ、作業を中断しなければならなくなった。部品が見あたらないのである。左右一対の部品が、1つしかなかった。地面を何度も探すが、見つからなかった。しかたない。部品をきちんと袋に入れるなどして管理していなかった自分のミスである。
 なくなった部品はナットだった。世間知らずのぼくは、ナットがどこで手に入るか、よく知らなかった。ホームセンター(ブリコとかハマート)にあるかもしれない。チューブがあったのだからナットがあってもおかしくないだろう。ぼくは再びブリコに向かった。
 調べてみたところ、なくなったのはM6というサイズのナットだった。単品では売っておらず、4個入りで21円だった。一応、店員にサイズをたしかめてもらって、買った。
 家に帰って作業を再開した。しばらくして、作業が終了した。
 あたりはすでに夕暮れに染まり暗くなっていた。16時半。
 約5時間のパンク修理だった。
 やれやれ長い旅だった。疲れた。
 少し休もうと思って家に入って早々、
「カツオを切っておいて」
 と、元母に頼まれた。
 そういえば昨夜、冷凍されたカツオのたたきを解凍するために、冷蔵庫に入れていたのである。
 ぼくは冷蔵庫からカツオを取り出して、包丁で刺身のようなカタチに切った。厚みは5ミリ~1センチ弱といったところだろう。
 ぼくは6切れだけ晩御飯としていただいた。
 酢と醤油、そしてマヨネーズをたっぷりかけて食した。ごはんが2杯、食べられた。
 寮に帰る支度をして、修理したばかりのママチャリで、ぼくは夜闇を駆けた。
 自転車をこいで腹ごなしをした、ということになるのか。
 パンク修理にかかった費用総額=1144→良いよ死。
 死神が、ぼくを呼んでいる……


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