がんばれ嘘日記 １１月２９日

　インターネットで調べ物をしているといつのまにか日が暮れていた。
　しかし探していた情報は見つからず、とうとう私はあきらめた。
　マンガ喫茶という名の建物から外に出ると、あたりは暗闇だった。
　かろうじて、ぽつんぽつんと外灯があるのみである。
　このあたりは寂れていて街の明かりはあまりない。
　この街の事情についてはよく知らないが、どうも治安が悪そうである。
　女の一人歩きは危ない。とくにこんな人気のない暗い道は危険だろう。
　私は嫌な想像をして一人、身震いした。
　私の脳内に映し出されたのはつまり、宇宙人に連れて行かれるという想像だった。
　宇宙人の生態についての情報が見つからず、自分で想像するしかなかった。
　逆三角形の頭部で目と口が暗い穴のようになっており、私を見てその顔が醜くゆがんだ。