今日は久々によく運動したと思う。
体育はサッカーでそこそこ走った。
授業が終わって放課後ソッコーで高知市内に行った。
チャリンコをこいだ。
市内の中央郵便局でバイトの面接があった。
遅れてはいけないので頑張ってこいだ。
ゆっくりいけば一時間半のところを、一時間と十分くらいで着いた。やればできる。
面接を受けに建物内に侵入。
母からのメールによると五階であるらしかったが、五階でうろうろしていると、面接は四階ですよと女性社員に言われ、案内してもらった。
変な用紙を書かされた。
書いているうちに弟が来て、すでに書かれた紙をもらっていた。
ぼくのぶんもあった。
時間の無駄だった。
二人いっぺんに面接を受けた。
経験者だったので評価Aをいただいた。
どうも、採用が確定したらしかった。
採用されると思いますが、正式には明日、通知します。と面接官は言った。
弟はそこから十分の自宅に帰っていった。
ぼくはまた一時間以上も自転車をこがなければならなかった。
スケジュールの時間を事前に計算していた。だから寮の夕食の時間には間に合うはずがないと思っていた。
しかし予定より三十分近く早く着いたし面接も短かったので、頑張ればギリギリ飯の時間に間に合うのだった。
帰りの道中でふとそのことに気づいた。
そこからはもう、爆走だった。
以前に「暴走自転車」というショートショートを書いたがまさにそれだった。
何台も自転車を抜いた。
しかし時間的に無理ではないかと思われた。
それでもできるだけ頑張りたかった。
弟と会話したりしなければもっと早く帰れた。
無駄な書類を書いたりしなければおそらく飯にありつけた。
ぼくの不手際のせいで飯が無駄になるのだった。
なにがなんでも無駄にしたくなかった。
ペットボトルに水を入れてきたが飲むとタイムロスになるので飲まなかった。
間に合うかもしれないと気づくのが遅かった。
まだ入ったことのない古着屋に立ち寄ろうとして、なんかよくわからないがドアに閉の字があったのでもう閉店時間なのかなと思いながら店の前で軍手をはめたりしていた。
それも大きなタイムロスだった。
ぼくはいろいろ無駄なことをした。
これで間に合わなかったら自分のせいだぞ、寮の飯代を払ってくれている親に申し訳ないぞと思った。
がむしゃらに自転車をこいだ。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね……!!」
と叫びながらこいだ。
疲れても、
「まだいけるっ。いや、まだ死ねる」
と自分に言い聞かせた。
「死にたりない、死に足りない」
と吐き捨てるようにつぶやいた。
力をふり絞るときはやはり、
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね……!!」
が、効果的だった。
そうしてようやく、寮が見え、到着した。
飯終了時間のギリギリ五分前だった。
勝った。
オレは死ななかった。
生きているから、まだ死ねる。
体育はサッカーでそこそこ走った。
授業が終わって放課後ソッコーで高知市内に行った。
チャリンコをこいだ。
市内の中央郵便局でバイトの面接があった。
遅れてはいけないので頑張ってこいだ。
ゆっくりいけば一時間半のところを、一時間と十分くらいで着いた。やればできる。
面接を受けに建物内に侵入。
母からのメールによると五階であるらしかったが、五階でうろうろしていると、面接は四階ですよと女性社員に言われ、案内してもらった。
変な用紙を書かされた。
書いているうちに弟が来て、すでに書かれた紙をもらっていた。
ぼくのぶんもあった。
時間の無駄だった。
二人いっぺんに面接を受けた。
経験者だったので評価Aをいただいた。
どうも、採用が確定したらしかった。
採用されると思いますが、正式には明日、通知します。と面接官は言った。
弟はそこから十分の自宅に帰っていった。
ぼくはまた一時間以上も自転車をこがなければならなかった。
スケジュールの時間を事前に計算していた。だから寮の夕食の時間には間に合うはずがないと思っていた。
しかし予定より三十分近く早く着いたし面接も短かったので、頑張ればギリギリ飯の時間に間に合うのだった。
帰りの道中でふとそのことに気づいた。
そこからはもう、爆走だった。
以前に「暴走自転車」というショートショートを書いたがまさにそれだった。
何台も自転車を抜いた。
しかし時間的に無理ではないかと思われた。
それでもできるだけ頑張りたかった。
弟と会話したりしなければもっと早く帰れた。
無駄な書類を書いたりしなければおそらく飯にありつけた。
ぼくの不手際のせいで飯が無駄になるのだった。
なにがなんでも無駄にしたくなかった。
ペットボトルに水を入れてきたが飲むとタイムロスになるので飲まなかった。
間に合うかもしれないと気づくのが遅かった。
まだ入ったことのない古着屋に立ち寄ろうとして、なんかよくわからないがドアに閉の字があったのでもう閉店時間なのかなと思いながら店の前で軍手をはめたりしていた。
それも大きなタイムロスだった。
ぼくはいろいろ無駄なことをした。
これで間に合わなかったら自分のせいだぞ、寮の飯代を払ってくれている親に申し訳ないぞと思った。
がむしゃらに自転車をこいだ。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね……!!」
と叫びながらこいだ。
疲れても、
「まだいけるっ。いや、まだ死ねる」
と自分に言い聞かせた。
「死にたりない、死に足りない」
と吐き捨てるようにつぶやいた。
力をふり絞るときはやはり、
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね……!!」
が、効果的だった。
そうしてようやく、寮が見え、到着した。
飯終了時間のギリギリ五分前だった。
勝った。
オレは死ななかった。
生きているから、まだ死ねる。
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