唯記【焼死か／少子化】

　焼死の話を考えていた。
　つまらぬイタズラで実の母を殺してしまった子供の話。
　母子家庭で他に身寄りのなかった彼は、叔父さんに引き取られ、養子となる。
「子供のイタズラだ。仕方ないよ」
　その言葉が頭に焼き付いて離れない。
　そんな彼は《イタズラ》という言葉に過敏に反応を示すようになった。
　イタズラはいけない、イタズラは人を殺す、大事に人を殺す、だからいけない！
　ある日、保母さんに注意を受ける。
「きみはどうしてイタズラがそんなに嫌いなの？」
　どこか母に似ている彼女に、少年は自分のイタズラで母が死んだことを告げる。
　少年が話し終えると、彼女は信じられないことを口にした。
「きみは、お母さんを殺していないかもしれない。
　真実を知る覚悟はある？
　真犯人が、別にいる」
　……というお話。
　まだ細部は決まっていないけれど、大筋はがっちり固まっている。
　展開のよみやすい、本当に子供だましな内容だけれど。
　主人公、語り部は少年。
　少年を騙した大人たちの話。
　真相を暴く保母さんと少年の話。
　に、なる予定。
　この小説もいつ完成することやら(苦笑)。
　今日はお客が来るので保留。