勘違いを披露してしまったあとというのはなんとも恥ずかしい。
自分が普段、いかにマイナスに物事を考えているかが分かる。
勘違いといえばほかにもそれらしいことがあった。
ついこの前の話だが、寮のゲタ箱にいれておいた私の靴とスリッパとサンダルがいつのまにか撤去されており、代わりに私のものでないサンダルと「谷口」と書かれた運動靴が入っていた。
私の靴たちはゲタ箱の上に置かれていた。
ゲタ箱には部屋番号がふられており、そこは間違いなく私のゲタ箱だったのに、である。
まぁ、めんどうなのでそのままにしておいた。が、気になって「谷口」という名前の学生を調べてみたところ、彼は下級生で、部屋も1フロア下の階だった。
これは明らかに確信犯だと思い、あぁ自分はついに下級生にイジメられるようになってしまったのか、と落胆したり喜んだりした。
次の日、ゲタ箱の上を見ると置かれていたはずの私の愛する靴たちが消えていた。もちろん、私のゲタ箱にも入っていなかった(相変わらず「谷口」と書かれた運動靴が入っていた)。
持ち主不明の靴たちが集められているダンボール箱を覗くと、そこに靴たちはいた。
あぁ見つかってよかった、と思う反面、なぜ私の可愛い靴たちがこんなめにあわなければいけないのか! と憤慨した。
すべては谷口という名の下級生の陰謀であると考えた。
また次の日(今日)。私は夢の島状態のダンボール箱から靴を取り出して履こうとした。が、左右両方の靴紐が繋げて結ばれており、いつもどおりさっと履いて玄関を出ようとした私はあやうく転びそうになった。
転んで顔を地面に打ち付けてメガネが割れていたらどうするんだ! と憤慨した。命よりも大切なメガネをよくも!
これもまた谷口とかいうクソガキの仕業なのだろうと考えた。
私は怒り心頭に発したまま登校し、どのような残酷な方法で報復してやろうかと一日中考えた。
しかしよくよく考えてみると、すべては私の勘違いで、偶然の産物に過ぎないのではないかと思い至った。
というのも、谷口くんの部屋番号は202で、普通なら201の隣にゲタ箱があるはずなのだが、実際の隣は私の部屋番号なのである。これはひょっとすると彼が間違ってゲタ箱を使っているのではないかと、そう考えたのである。靴紐を結んだのもほかの悪ガキかもしれない。
しかし、彼の本来のゲタ箱にはちゃんと靴が収められていたので、その可能性は低い。
いやでも、人間は十人十色だからそういう間違いをする可能性も無きにしも非(あら)ずである。
真相はどうだか知らないが、私の靴もそろそろ元の場所に返さないと捨てられてしまいそうであるので、谷口くんには悪いが彼の靴は撤去させてもらう。
ちなみにこの話にオチはない。
あるとすれば、今から寮に帰って夢の島ダンボールを見たとき、中がからっぽだったとかそういう絶望的なものだろう。手遅れですか。
自分が普段、いかにマイナスに物事を考えているかが分かる。
勘違いといえばほかにもそれらしいことがあった。
ついこの前の話だが、寮のゲタ箱にいれておいた私の靴とスリッパとサンダルがいつのまにか撤去されており、代わりに私のものでないサンダルと「谷口」と書かれた運動靴が入っていた。
私の靴たちはゲタ箱の上に置かれていた。
ゲタ箱には部屋番号がふられており、そこは間違いなく私のゲタ箱だったのに、である。
まぁ、めんどうなのでそのままにしておいた。が、気になって「谷口」という名前の学生を調べてみたところ、彼は下級生で、部屋も1フロア下の階だった。
これは明らかに確信犯だと思い、あぁ自分はついに下級生にイジメられるようになってしまったのか、と落胆したり喜んだりした。
次の日、ゲタ箱の上を見ると置かれていたはずの私の愛する靴たちが消えていた。もちろん、私のゲタ箱にも入っていなかった(相変わらず「谷口」と書かれた運動靴が入っていた)。
持ち主不明の靴たちが集められているダンボール箱を覗くと、そこに靴たちはいた。
あぁ見つかってよかった、と思う反面、なぜ私の可愛い靴たちがこんなめにあわなければいけないのか! と憤慨した。
すべては谷口という名の下級生の陰謀であると考えた。
また次の日(今日)。私は夢の島状態のダンボール箱から靴を取り出して履こうとした。が、左右両方の靴紐が繋げて結ばれており、いつもどおりさっと履いて玄関を出ようとした私はあやうく転びそうになった。
転んで顔を地面に打ち付けてメガネが割れていたらどうするんだ! と憤慨した。命よりも大切なメガネをよくも!
これもまた谷口とかいうクソガキの仕業なのだろうと考えた。
私は怒り心頭に発したまま登校し、どのような残酷な方法で報復してやろうかと一日中考えた。
しかしよくよく考えてみると、すべては私の勘違いで、偶然の産物に過ぎないのではないかと思い至った。
というのも、谷口くんの部屋番号は202で、普通なら201の隣にゲタ箱があるはずなのだが、実際の隣は私の部屋番号なのである。これはひょっとすると彼が間違ってゲタ箱を使っているのではないかと、そう考えたのである。靴紐を結んだのもほかの悪ガキかもしれない。
しかし、彼の本来のゲタ箱にはちゃんと靴が収められていたので、その可能性は低い。
いやでも、人間は十人十色だからそういう間違いをする可能性も無きにしも非(あら)ずである。
真相はどうだか知らないが、私の靴もそろそろ元の場所に返さないと捨てられてしまいそうであるので、谷口くんには悪いが彼の靴は撤去させてもらう。
ちなみにこの話にオチはない。
あるとすれば、今から寮に帰って夢の島ダンボールを見たとき、中がからっぽだったとかそういう絶望的なものだろう。手遅れですか。
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