暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

殺人、殺人、殺される!

2010年02月07日 17時51分43秒 | おしらせ
 カレーを完食してさぁ何をしようかと始めたのは、本の整理だった。
 ずっと探していた『しにがみのバラッド③』が灯台下暗しで机の上の文庫クリアケースの中で見つかり、買った覚えが朧げながらある6巻を発見し、見事に1~6巻が綺麗に揃った。
 そして新本格ミステリ(新本格ムーブメント)の筆頭旗手として名高い綾辻行人の未読作品も出て来た。

『迷路館の殺人』館シリーズ第3弾
『黒猫館の殺人』館シリーズ第6弾
『緋色の囁き』囁きシリーズ第1弾

 綾辻行人氏の作品は、既刊文庫のうち既に半分以上を読破していることになるのだけれど、意外と初期作品をまだ読んでいないようだった。
 というか調べていてそのタイトル数の少なさに驚いたくらいである。
 少ないとは言っても、ざっと20タイトルくらいあるのだけれど、ぼくが生まれて間もなく活動し始めた人にしては少しばかり少ないような気がしたというだけの話で、実際、複数の出版社から文庫で出た作品も多く、そのたびに加筆修正していたのだから、そんなに筆が遅いというわけでもないし、年に1冊くらいのペースでコンスタントに書き上げる手腕は買いたいところだ。
 なにより駄作が見当たらないのが良質な作家として優れている点と言えるだろう。
 だから一種、安堵というか安心の念を持って読書できるというその安定感が売りとも言えるわけで、波がないブレないという意味でも高く買っている作家だ。
 て、なんか似たり寄ったりなことをのらりくらりと長くしゃべくってしまったけれど。
 綾辻行人という作家は、だいたいそのような印象である。
 ただやはり、そんな氏の作品の中でも特に当たりだった作品もある。
『霧越邸殺人事件』がそれだ。
 勿論、デビュー作にして館シリーズ第1弾の『十角館の殺人』も捨て難くはあるけれども、ボクが一番凄いと感じたのは『霧越邸』だった。
 と、言いつつ。内容をすっかり忘れているのだけれど(汗)、新人賞に応募した拙作のラストに『霧越邸』のラストをオマージュしてしまったくらいの影響力があったのは確かだ。
 だからボクは、この『霧越邸』だけは別格に置いている。
 どうしたところで推理小説なので、粗筋がわかっていると読んでもつまらないのかも知れないけれど(そして間違いなく初めて読む時のワクワク感は味わえないだろうけれど)、それでも多分、今読み返してもおもしろいのは確実だろう。
 まぁ、推理小説なんてものは読み返した時こそ面白くあるべきで(どこが伏線になっていただとかが窺える)。
 いつか暇が出来たら、この『霧越邸』も読み返してみようかな。
 と、今そう思った。
 あと持論だが。
 小説は加筆修正をしないほうがいい、とボクは考える。
 書いた時期と書き直す時期とが離れれば離れるほど、作者の性格が変わってしまい、同じ作品の中に違和感を《生じさせてしまいそう》だからである。
《生じさせてしまいそう》。
 生じさせてしまうのがアマチュアで、生じさせないのがプロというモノなのかも知れないが。
 時代に流されない人間などいないはずだから。
 やっぱり同時期に書き上げたいものだし、書き直すのは躊躇う作業だ。
 と、アマチュア作家は思うのだった。


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