黒い嘘日記。 ７月１３日

　さっき学校が放課になってもう夏季休業に入った。
　明日以降、パソコンでの更新は不可能になる。
　しばらく更新不定期になる。
　更新されなくなっても恐らく自殺したりはしてないはずなので心配は無用である。

　愚痴。
　死にたいとは思わない。
　けれど生きていたいとも思わない。今は。
　涙が出そうなのを必死にこらえて顔が醜く歪んでいる。
　いや、強張っているのだろうか。しかし目は潤んでいる。
　悪いのは私だ。それはわかっているつもり。
　私の偉そうな態度が彼らの癇に障ったのは明白である。
　だから私は謝らなくてはならないはずである。
　しかしプライドの高い私は人に頭を下げることなどできない。
　できたとしても、その瞬間、自分の矮小さを認めてしまったという強い感情が涙の堤防を決壊させる。
　そんな惨めな自分は嫌だ。それに泣かれても迷惑なだけである。
　だから私は必死に堪えた。
　ふとした瞬間に涙が溢れそうになる。
　彼らは経験したことがあるだろうか。
　目の前の他人すべてに否定される経験を。
　他人に否定される重みを。悲しみを。
　味方のいない孤独さを。
　自分が信じられない虚無感を。
　他人すべてに怯える恐怖感を。
　彼らは知っているのだろうか。
　知っていても知っていなくても、どっちでも同じだ。
　所詮そんなことに意味はない。
　逆に、知っているからこそ、他人を否定し蔑むのだ。
　知っているからこそ、ヤラれる前にヤルのだ。
　みんな怯えている。
　みんな怯えている。
　弱者になることを恐れている。
　孤独になることを恐れている。
　なんだ、そうか……。
　みんな、オレと一緒なんだ。
　みんな、他人が怖いんだ。
　あはは。あはは。
　なるほど、なるほど。
　じゃ、別にいいか。
　そんなに嫌なら、オレがその役を買って出てやるよ。
　オレが嫌われちまえばいいんだろう？
　オレが疎まれればいいんだろう？
　オレだけ仲間はずれにされればいいんだろう？
　オレだけ惨めな思いをしていればいいんだろう？
　オレだけが、オレだけが。
　あぁ、それでいいじゃないか。
　もしも本当にオレだけの犠牲で世の中がうまく回るのなら、それでいい。
　オレがズタボロになるだけで世界が平和になるのなら、それでいい。
　ま、ならないから困るんだがな。
　死にたいとは思わない。
　生きていたいとも思わない。今は。
　でもオレにだってちゃんと役目があり世界の歯車の一部として機能しているんだ。
　だったら、その役目をまっとうしてやろうじゃないか。
　それで何かが保たれるのなら、オレは生きてやるよ。
　死なないさ。
　どうせ死ぬのだって怖くてできないんだ。
　惨めに生きるよ。
　世界がそう望むのなら。
　お前たちがそう望むのなら。
　さて。
　じゃあ実際、オレに望まれてるのは何なんだろうねぇ……？
　それがワカラナイから困るんだ。