世界標準の戦争と平和
排他的経済水域というのは、犯罪行為をしなければ、国際法上は、あらゆる国籍の船がその水域の国の許可なく航行してもいい公海であるということ。
初心者のための国際安全保障
烏賀陽弘道 扶桑社 2019年
安全保障というと、軍事という誤解をしている人が多い。
軍事は安全保障の一部であって、他にも安全保障の方法は多くあります。
声明や報道に書かれていないメッセージをお互いに読み取ることが必要なこと。
政治心情とはかかわりなく、地政学的に日本の置かれている位置が中国とロシアという共産国家と民主国家アメリカとの緩衝地帯であること。
排他的経済水域というのは、犯罪行為をしなければ、国際法上は、あらゆる国籍の船がその水域の国の許可なく航行してもいい公海であるということ。
紛争を避けるために、曖昧にしておきましょう。という選択を政府同士で結んでいて、公文書にも載っているのに、マスコミでは報道がほとんど無いので、国民は知らない。など
陰謀論などではなく、公開されている情報の中から、科学的、冷静に他国のメッセージを読み解くためのBig pictureを初心者にも解るように教えてくれます。
目から鱗が何枚も落ちる名著だと思いました。