音楽の喜び フルートとともに

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心と体のワークの成果

2009-07-31 23:55:52 | レクチャー、マスタークラス
フルートを演奏する時の基本は、姿勢が大切。そのことはわかっていて、気をつけていても恵まれた数%の人以外は、ほとんどわかっていません。

私も、良くわからない大多数の内の一人でした。
子どもの頃から、「背中が丸くなっている。」「姿勢を良くしなさい。」「あごをひいて、胸を張って」などと、母に言われ続けてきました。
言われて胸を張ってみても、しんどくて、続かず、すぐに前かがみになってしまっていました。

この2ヶ月、ワークのたびに仰向けになって、体と床の接着面を確かめることからはじめましたが、初めて寝たときは、右半分は床につきますが、左側は、腰、ふくらはぎ、腿の裏側が床についいている感じがなく、右の腰、かかとが異常に強く床に押し付けられて、痛いくらいでした。

それが、膝を立てて、左右に動かし、膝だけでなく、骨盤や、腰が動いていることに気づき、寝て演奏すると、体の力が程よく抜け、息がたくさん吐けて、音が良くなることに気づき。

次に、座って床に坐骨をつけて動かすことで、立っても音が変り。

立って壁に肩甲骨、骨盤をつけることで、右の肺ほど左の肺が使われていないことに気づき。

肺が広がる感覚がわかり、体がまっすぐな時の感覚が気持ちがいいことがわかり、癖で背中が丸くなっても修正する方法が、わかるようになりました。

これは本当に興味深い体験でした。

いわゆる体操や、運動は身体をある到達点まで動かすことが目的で、例えばここまで腕を上げてなどという形があります。このワークでは、体が動いていく時のプロセスをじっくりと観察すること。それも外側からではなく、内観。自分の内側から見ることが大切です。

痛みや、無理、早い動きはむしろ害になります。

大きく動くことも、必要ありません。自分が気づくこともあまり重要ではないかもしれません。
わからないこともわからないままに、体が心地よさを感じると、自分としては無自覚であっても、脳は勝手に心地よい方向に骨を組みなおします。

私は前かがみで歩いていることがわかりましたが、友達は逆に身体を張って歩いていたことに気づいたそうです。私は終わったら、後ろに体が引っ張られて、胸を張っているような気がしますが、友達は、前かがみのような気がするそうです。まっすぐかどうかも自分ではわかりませんが、メンバー同士向かい合ってみることで、お互いの体の変化がわかります。

意識は、鈍いので、3日ほどして、仕事に行ったら、帰宅時間になってもいつもより疲れていないことや、笛を長時間吹いても、楽になっていることに気づいたりします。
このワークは私の人生を明らかに、より気持ちよいものにしてくれました。そしてこういうことは、自分個人の体のことなので、誰にもわからなくても、手にした成果が失われることがないというのがいい所です。


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