
紫のかわいい花、名前がわかりません。デュランタのようですが、花の形が蘭のようです。藤のような感じがしますが、藤ではありません。かなり調べたけれど、だめ。わからないなぁ。近所の鉢植えなんだけどなぁ。知っている人よかったらお教えください。
今日も、他児童会でお仕事。
今日は、今日は別のクラス。クラスによって空気が全く違います。
ダウン症の女の子の担当になりました。ダウン症はいろいろな症状がありますが、彼女は、言葉は出ないけれど、いわれていることはある程度理解しています。他の先生から「おとなしいんだけど、他の子どもと一緒に部屋に入る時には、他の子を殴ったり蹴ったり、髪を引っ張ったりするので、気をつけて。」
と言われました。
子ども達も近づいてきて「Aちゃんは凶暴なんだ。」「そんなことないと思うけど。」「だって、髪をひっぱったり、蹴ったりするモン。」「そんなことしないで、やめってって教えてあげたらいいよ。」「教えたってわからへんもん。」「そんなことないよ、ちゃんとAちゃんはわかってくれるよ。」
お昼のあと、運動場の真中でずっと空を見上げて、何かブツブツ言っています。そのうち、パーカーについているボンボリを動かすので、どうしたのかな?と見ていると、リズムがあります。「トン、トン、トン。トン、トン、トン。」休みを入れて4拍子。それに合わせて手を叩いてみると、大喜び。体をゆすって、一緒にフシのある鼻歌みたいなものを歌いだしました。
ひとしきり歌ったら、また、空を眺めてじっとしています。「今日は、雲が多いねぇ、風が強いねぇ。」
しばらくすると、手を自分の口に入れだしたので、「ごはん、食べる?じゃあ、私が作るから食べてね。」手のひらをまな板にしてきる真似をして、おにぎりを作って、菜っ葉を入れて、「はい、どうぞ。」
と言うと、受け取る真似をして、口に入れて、「おいしかった?」と聞くと、両手を合わせて「・・・った。」
『ごちそうさまでした。』です。「ありがとう。」というと、また口に入れる真似。
それから、何度も何度もご馳走様ごっこをしました。
また空を見るので、「青空が見えてきたねぇ。ふしぎだねぇ。」と一緒に流れる雲をみていました。
しばらくすると、手を縦にまわしだしました。・・・どっかで見た。ああ、そうだ。
「糸まきまき、糸まきまき、ひいて、ひいてとんとんとん。」合わせて歌うと、またまた、大喜び。ジャンプしながら、手をぐるぐるまわします。そして、私に抱きついてきました。
大喜びの後は、また空を見ます。「太陽が見えたね。明るくなってきたね。まぶしいねぇ。ふしぎだねぇ。」
今度は、自分の手をじっと見だしました。科学者のように、じっと観察しているようだったので、「ふしぎだねぇ。どうしてこんな風に動くのかな?」と声をかけると、私の手を取って、今度は、私の手と、自分の手を見比べて観察しているようです。口に持ってきてなめようとするので、「なめるのは、いやだよ。やめてね。お鼻はいいよ、においをかぐのはいいよ。」というと、なめるのをやめて、鼻の方に持っていって匂いをかいでくれました。
「ありがとう。どう?どんなにおいがした?」というと、何度も見て、またにおいを嗅いだり。本当に科学者のようです。
それから、また空を見て、「寒くなってきたねぇ。」と手を合わせてこすると、私の手を取って、自分両頬にあてようとするので、「手が冷たいから。」と抜こうとすると、自分の両手で私の手を挟んでこすってくれました。それから、また頬にあてます。あっためようとしてくれているのです。
「ありがとう。」
この子達の優しさは本当に心に沁みます。
この子達の流れる時間は、私達の時間と全く違う。ゆっくりと、流れていて、その瞬間瞬間を、じっくりと五感で味わっているような気がします。
こういう五感を大切にした時間を過ごしているのを見ると、つられて自分の五感も呼び覚まされます。どんなリラクゼーションよりも癒されます。
それは、いつもは社会性のためにただただ、押し込めている五感に、感じていいんだよ。存在していいんだよ。と自分が目の前の子どもに言うように、自分にも言う時間だからだと思います。
この子どもと一緒に、空を見たり、耳を澄ましたり、においを嗅いだり、触ったり。
こんなに感覚の鋭い子どもは他の子ども達が、わっと押し寄せてくると、すごい情報量なので、防御反応が働いてパニックになってしまいます。
聞いていたように、部屋に入ろうとすると、突然目が釣りあがって、他の子の髪をつかんで蹴ろうとしました。すぐ離して、「いきなりちかよったら怖いから、こんな風になるの、静かに、ゆっくり近づいてね。」と他の子に頼んだら、それからはまた穏やかになりました。
障がいの子どもと共に暮らすと、世界の時は穏やかにゆっくりと流れるようになる、と思うのは私だけでしょうか?
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