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音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

船は通り過ぎる

2025-07-11 21:12:00 | ルネッサンス
はてなブログでも公開しています。全面引越しはまだ😉💦
→音楽の喜び フルートとともに

火曜日の朝は眼科検診
牧野から一駅乗って、樟葉で特急を待っていたら来ました。

この車両好きです。
眼科健診は今日は少し調子がよかったみたい。右目はだいぶいいみたい。左目はイマイチ。
直前までサングラスをつけていると少しマシみたい。
目のことばかり考えてしまいます。楽譜が見えにくいのは、本当に困ります。
瞳孔を開く目薬を入れて検査。
これをすると水底にいるみたい。
藤森駅前に流れているのは琵琶湖疏水です。

琵琶湖の湖水を滋賀県大津市から西隣の京都へ流すために作られた水路(疏水)のことです。

京都に必ずある街角のお地蔵さん。
 


今日の疏水は穏やかで水面に景色がよく映っていました。
昔は船も運行していたそうですが、1936年からは停止しているそうです。

アドリアン・ヴィラールト(Willaert, Adrian)(1490年頃 - 1572年12月7日)

は、盛期ルネサンス音楽のフランドル人作曲家です。
おそらくブルッヘの出身ですが、二次資料が示唆するのは、ルーセラーレ(Roeselare。西部フランドル、現ベルギー領)の地です。
ヴィラールトはまず法学を学びにパリに赴きますが、結局のところ音楽を学ぶ決心をしたそうです。
同地でフランス宮廷礼拝堂の作曲家のジャン・ムートンに入門します。

1515年頃、ローマに向かいます。
ヴィラールトの逸話が今も伝わっています。
それによるとヴィラールトは、自作のモテット(6声のための《善き甘き御言葉 Verbum bonum et suave 》)がローマ教皇庁の聖歌隊によって歌われているのに気付いて驚いていると、さらに驚いたことに、礼拝堂の歌手たちは、その曲がかの有名なジョスカンの作曲であると思い込んでいたという。そこでヴィラールトが相手の思い込みを訂正して――自分こそがその作者であると事実を告げました。
すると、礼拝堂の聖歌隊から、二度と歌いません、ときっぱり断わられました。
ヴィラールト初期の様式は、ジョスカンに非常によく似ていました。

1515年7月になると、フェラーラでイッポーリト・デステ1世
の宮廷に仕えるようになります。
イッポーリトは旅好きで、ヴィラールトは主君に同行して各地を回りました。そのため1517年から1519年までハンガリーに住みました。

1520年にイッポーリトが亡くなると、ヴィラールトはフェラーラ公アルフォンソ・デステ(1476-1534年)

に仕官します。
1522年になるとアルフォンソの宮廷礼拝堂に職を得て、1525年まで同地に滞在。
1525年には、ミラノのイッポーリト・デステ2世に雇われたという記録が残っています。
ヴィラールトの契約のうちで最も重大で、なおかつ西洋音楽史上で最も重大な契約のひとつが、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂楽長への着任です。

同地の音楽はヴィラールトの前任者ピエトロ・デ・フォッシス Pietro de Fossis の許で斜陽を迎えていました。
ヴィラールトはみごとに復興を果たし、1527年の契約から1562年の逝去まで、事実上の終身楽長としてその地位を守りました。

ヨーロッパ中の多くの作曲家がヴィラールトの門を叩きにヴェネツィアを訪れました。

エイドリアン・ヴィラールト/N(1480-1562)。フランドルの音楽家。木版画、ヴェネツィア、1559年。
1550年にはヴィラールトは《分割合唱のための詩篇集 Salmi spezzati 》を出版しました。これがヴェネツィア楽派(ヴェネツィアで、16世紀中期から17世紀初頭にかけて活躍した作曲家たちのことです。二つの聖歌隊と2台のオルガンを用いた二重合唱(複合唱)の技法の開発が知られています。)の最初のコーリ・スペッツァーティ様式( cori spezzatiは、空間的に離れた位置にある複数の合唱隊が、交互に歌い継ぐという書法が特徴的です。)による作品となりました。

『船は通り過ぎる』
Passa la nave は、イタリアの人文主義者フランチェスコ・ペトラルカ
Francesco Petrarca, 1304年7月20日 - 1374年7月19日
の詩に基づく幻想曲です。
忘却に満ちた我が船は、
冬の真夜中、荒れ狂う海を、スキュラとカリュブディスの間を進んでいく。
舵には君主、いやむしろ我が敵が座っている。
それぞれの櫂は、嵐と終末を嘲笑うかのような、速くも残酷な思考を帯びている。
帆は、ため息、希望、そして欲望の、永遠の湿った風によって破られている。
涙の雨、軽蔑の霧が、既に疲弊した索具を濡らし、鈍らせる。それらは誤りと無知に絡み合っている。
二つの甘く馴染み深い印は隠され、理性と芸術は波間に消え去り、私は港に絶望し始めている。



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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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サン マルコ大聖堂 (takan32)
2025-07-11 13:26:41
久米さんへ、私のブログにいいね!をありがとうございます。
サン マルコ大聖堂には入ったことがあります。ツアーで行った時、みんなと一緒に入りました。私が行った時はまだ、オーバーツーリズムという言葉がなかった時でした。
返信する
Unknown (mayucoplasma)
2025-07-11 18:25:06
眼は大事ですね
私も2月に一度検査して時々眼に注射します
麻酔するので痛くはないけど緊張はします
返信する
Unknown (m-fluteangel16)
2025-07-13 08:43:09
@takan32 さん、ありがとうございます。
サン・マルコ寺院は私も行きました。バブル真っ盛りでどこに行っても日本人だらけでした…いい時代だったなぁ!
返信する
Unknown (m-fluteangel16)
2025-07-13 08:45:07
@mayucoplasma さん、そうなのですね。
まだ、注射はしてないのですが、痛くないのですね。少し安心しました。
情報ありがとうございます。
お互いに眼を大事にしましょうね。
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