最近はまっているミント水。庭からオレンジミントとペパーミントをつんで、
お湯を注いで、
さめるまで放置。
後は冷蔵庫で冷やして、大体はストレートで飲みます。暑い時さっぱりします。
ニースで出てきたミント水は、濃い青緑色の液体に、甘いシロップが入ったものです。
「ミント水は恋の味。」なんて、かっこいいギャルソンがいいながら、出してくれました。
癖があるけれど、気に入ってどこの店に入っても、頼んでいました。ミント水をたのんで「無い」といわれた店はなかった。
しかし、確かにミントの味はしましたが、こうやって作ってみると、あの濃い青緑色の液体は何者だったのだろう?と思います。
これは、その時飲んだミント水とは似ても似つかぬ淡く、やさしいミント味です。
クラッシック音楽をする。ということは、それだけで他国の文化を理解する、ということです。
良い、悪いとか、正しいとか正しくないとかいう視点を、手放すこと。
比較は、必要です。自分の立っている位置から、何番目の位置に相手があるのか?を知らないことには、相手と付き合うことが難しいからです。
あれから、何年も経ちますが、いろいろなものを日本はフランスから取り入れてきましたが、ミントにをシロップを入れて飲むという、フランスでポピュラーな習慣は、全く日本でポピュラーにはならなかったことを考えると、ミント水と言う文化は日本人からすると、かなり遠い位置にあると考えられます。
その辺の、庶民的なフランスの店では、衣を着けてあげたこれでもかというほど大きなとんかつ。フライドポテトが山ほどついてきて、ナイフでかつを切ろうとすると、ポテトがあふれて落ちる。サラダを頼むと、つかるほどのオリーブオイルと、レモンがついてきて、他の調味料を探すと、自家製のあまり酢も塩もきいていないマヨネーズと、マスタードがついてくるだけ。
この油の濃い料理の後に、出てくるミント水はあれくらいの濃さでなければ、ならない。肉や油を分解して、口の中をさっぱりさせるのです。
和食には到底無理だとしても、日本で食べる上品で繊細なフランス料理の後で、あの濃いミント水を飲むと、今までの料理は、なんだったのか?っていうくらいぶち壊しです。
それでも、そのぶち壊し具合まで、楽しめるようになれば、相手への理解がすすみます。理解は愛。悪習慣までそのままで、認める。使いつづけるかどうか?は選択だけどね。