音楽の喜び フルートとともに

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ボーンズ フォー ライフ

2011-05-11 22:01:15 | レクチャー、マスタークラス

ユキノシタ科、ヒメウツギ。花言葉は秘められた恋だそうです。名前どうり、奥ゆかしいかわいさです。

午前中、ボーンズ フォー ライフ。
人間は思考と、感情を持っていて、感情が動いた時に学ぶそうです。
つまり、感動した時に一番学ぶのです。

自分と誰かと向き合っている時に、身体が固くなって緊張している、ことに気付いたら、そのことに感動し、味わうことで脳は学べます。

でも、大概の人は、緊張を「何とかしよう」としたり、「緊張している自分は悪い」と裁いたり、「なぜこうなっているのか?」と分析したり、「こうなっているからこうなのだ」と評論したり・・・。
これはすべて思考です。
思考で解説すると、実際の感覚から外れていきます。

子どもが良く学ぶのは、発見に感動するからだそうです。

過去や未来の自分とつきあうのではなく、今の自分とつきあうことでしか、脳や身体は学ばないそうです。

科学者も、発見を良いとか、悪いとか、失敗とか成功と言う従来の定規を当ててみるのではなく、その起こった事象をただ興味深く観る。それが探求するということです。

この前のコンサートの前に、この講習で、緊張して初めはいいけれど途中で、疲れてしまって音がかすれてしまうので、心配。と相談すると、「それは、途中でそうなるのではなくて、初めから緊張する身体をしているから、それがたまってきてあふれるだけです。」と言われていました。

コンサートの吹き始め、やっぱり、前回の失敗が頭に浮かんで、また失敗するのではないか?と不安がむくむくわきあがってきました。
そこで、講師の言葉を思い出して「いやいや、先の話ではなく、今、緊張していないか?」と自分に問いかけました。すると、ほぼ2時間のコンサートの間中、リラックスし、後になるほど調子があがってきたのでした。

思考を働かせると、先の不安や、過去の失敗した自分につきあってしまい、家で毎日5,6時間吹きっぱなしでも大丈夫な自分を絶対に見ようとしない。外からは理性が吹き飛んでいるとしか、思えないのに、慣れ親しんだ「自分がうまくやれるはずがない。」という考えにしがみついている方が、理性を働かせているような気がしてしまうのです。

だから、自分を裁判にかけたり、評論したり、分析する思考はちょっと置いておいて、緊張している自分を興味深く観て、感動する。それが、自分を大切にする時間。

今の自分に添い、共感し、受け入れる。と言うことであり、心の世界では、自分にできなくて、相手にはできるというようなことは、まず無い。ということらしいのです。

そう思うと、私の場合、ほとんど思考して、言い訳することに時間を使っていたような気がします。今日は、そのことがわかって本当によかった!