蝦夷菊(エゾギク)は、中国北部原産で、寒さには強いけれど、暑さには弱いとありますが、この暑さのなか、けなげに咲いています。
9月になって、休んでいた子ども達が帰ってきました。
学校の先生方が、運動場に1メートルを超える鋼鉄のテント用の杭を何本も、たくさんの子どもたちがいる運動場に置いたまま、集合して、打合せ。
私は、担当の子ども達がその周りをよけながら遊んでいるのを、見守りながら、しばらくいらいらしながら我慢していましたが、「先生、すみません。これはここに置いておく必要があるのですか?」と、切り出しました。
すぐに先生の一人が「ごめんなさい。すぐどけます。」と近くにあったものをどけてくれましたが、時すでに遅く。
運動場の反対端に置いてあった杭を二人の子どもが、校庭で振り回しています。
「逃げて!」と子ども達に言いながら、児童会の職員が一人で止めに入ると、後ろからもう一人が杭でつこうとします。
よけながら、取り上げようとしていると、やっと、後二人の職員がやってきて、一人から、杭を取り上げ、もう一人は逃げ回って、校庭を半分ほど走ってやっと、取り上げました。
容赦なく振り下ろした鉄杭の先に誰かがいなくてよかった。
たとえ非力な1年生からであっても、もしあたっていれば相手は、確実に重傷を負っていたと思います。
大人たちの、連携のなさ、教育力無さ、危機管理の甘さ。
現場のがんばりの、限界がきているんじゃないだろうか?
今日は私の担当ではなかったけれど、いままでも、朝顔の鉄の杭。放置してあった、剪定された、とげだらけの太い木の枝、傘、物干し竿、いろんなものを取り上げてきました。もう、怪我をしないで、させないで、取り上げるプロといってもいいかもしれない。この危険な仕事がアルバイトとは・・・。
私も抑える自信はあるけれど、今日は、遠くで客観的に見ていて、その異常さに改めてぞっとしました。
このできごとを前向きに、楽観的にとらえるのは、無責任だという気がしてきました。