『不定愁訴』とは、明確な器質的疾患が見られないのに、様々な自覚症状を訴える状態を言うのだそうですが、私も時折そんな症状に陥ることがあります。
特に、季節の変わり目などに症状が出ることが多く、身体が気怠かったり、眠れなかったり、食欲がなくなったり・・・。
その症状は様々ですが、でも、病院で検査を受けても異常は見つからず、最終的には『自律神経失調症』と言う診断が下され、日常生活の注意点などの指導をうけてお仕舞いとなります。
もちろん、検査では異常がないのですから治療も投薬も有りません。
とは言え、本人にとってはは結構辛いものがあるのですが・・・。
最近もそんな症状が続いていたのですが、丁度、季節の変わり目で寒暖の差が激しい時期でしたから、「まあ、いつものことだろう」と軽く考えていました。
でも、時間が経過してもなかなか症状が改善されません。
ふと、「もしかしたら血圧が低すぎるのかも・・・?」と思いつき、血圧を測ってみました。
ビックリしました!
若い頃から、『低血圧』だと言われていた私ですが、血圧計が信じられないほどの高い数値を表示したのです。
それは、何回、計り直しても変わることはありませんでした。
あまりにも高い数値に驚いた私は、かかり付けのクリニックに行きました。
クリニックでも、私の血圧は高い数値を表示したままです。
私のかかり付け医は『脳神経内科』の専門医(週に一回、大学病院の外来診療も行っています)ですが、私の話を聞いて「まずは、何か重大な病気があるかどうかを調べましょう」と言われました。
そして、定番の血液検査などに加え、頭部のMRIの画像が撮られました。
その結果、血液検査等には何も問題は無かったものの、MRIの画像で『ラクナ梗塞』が見つかったのです。
『ラクナ梗塞』とは、脳の深部の細い血管の先端がつまる病気だそうです。
でも、先端の細い血管が詰まる場合は脳の組織に影響を及ぼさず、症状が現れないため、本人は気付かないことも多いのだとか・・・?
(ラクナ梗塞が、『隠れ脳梗塞』と言われる所以ですね)
年齢に比例して発症率が高くなることから、老化現象の一つと捉えられている・・・とも。
ただ、老化現象の一つだと軽く考えることは禁物で、放っておくと本格的な『脳梗塞』に進む危険性が高くなるばかりか、ラクナ梗塞が増える事で『血管性認知症』になる場合もある・・・とのこと。
MRIの画像を見せられ、医師の説明を聞いたときはショックでした。
でも、私の場合は気付きも早かったし、糖尿病等の疾患も無いため血圧のコントロールがキチンと出来れば大丈夫・・・と言う医師の言葉が、少しだけですがショックを和らげてくれました。
そして、降圧剤が処方され、先日から服用を始めたところです。
とりあえず、一番弱い薬から始めて様子を見ましょう・・・と言う事になり、次回の受診は二週間後です。(その間は記録をとり続ける)
いつまで薬を飲み続けることになるのか不安ですが、食事療法なども頑張って、出来るだけ早く、薬に頼らなくても済むようになりたいと思っています。
それにしても、低血圧症とばかり思っていた私が、いつの間にか高血圧症になっていたとは。。。。
今まで、自分の血圧に無頓着すぎた事を反省しています。