オークション出品のWADIA21が
OH・LTD仕様音質改善・LTD化・PCM1704K換装の品であるということを言及していて
1704Kの素性について、
860オーナーさまが手配したPCM1704Kが21LTDに装着したもの以外
全滅・・となったわけで、
21LTDの1704Kが無事であるかどうか?
判ることがないかと、しらべてきたのですが、
返却後まもなしにいただいた、インプレと
しばらくのエージング後のインプレという
初期のものしか見当たりません。
そのなかで、
エージング後のほうのインプレ
オーナーさまのインプレをみつけたので、拝借。
W21.LTD, エージングが進み隠れていた能力が発揮され始めました.
縦方向の押し出しが更に強まり, 聴いていて「鳥肌が立つ」感じです.
1704Kによる情報量アップも従来とは別次元で, かなり楽しいです.
あれ?と思ったのが、
縦方向の押し出しが更に強まり・・・という言葉で、
文面からも、最初から縦方向が、強いというのが判るのですが、
最初のインプレでも、そのことは書いてありました。
果たして、
1704K換装で、縦方向がのびるのか、どうか?
他のWADIA(850などなど)での1704換装後
偏ったレンジにはなっておりません。
Kの特徴なのか?
と、思う反面
基盤からだめだったとのちに判る、最初の860も
1704Kにかえているわけですが、
Blueまでもっていったときに
代理には、Spから縦方向にだけ、箱をならべたような
直線ベクトルがきつく、横の広がりという以前に
箱型ベクトルの部分だけ音がある・・かのようにみえたのです。
最初の860の場合。
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□□□□□□□□□=======
\
うまく図形で説明出来ないのですが(広がりの部分がwww)
で、正常の広がりをベクトル(□)で表すと
/□□□□□□□□□=======
□□□□□□□□□=======
\□□□□□□□□□=======
最初の860の場合のような、異常な直線箱ベクトルが主になるということはありえないと思うのです。
(ところが、これは、オーナーも高橋も判らないと・・どうも、代理の耳にしか聞こえていないとわかり
それ以上追従しなかったわけです)
ところが、もう1度21LTDのインプレ。
W21.LTD, エージングが進み隠れていた能力が発揮され始めました.
縦方向の押し出しが更に強まり, 聴いていて「鳥肌が立つ」感じです.
1704Kによる情報量アップも従来とは別次元で, かなり楽しいです.
え?これは・・・1704K?壊れかけてる・・と判断できなくもない。
が、もうひとつ、難点がありました。
当時K2(JBL)をお持ちだったわけですが
高橋が訪問したとき
「中高域が分離できず、引っ付いている」と、いうK2だったわけです。
これで、21LTDを聴いても、
広がりを再現するには、中高域が分離できていない為
広がりは再現しにくい。
が、押し出しとして出てくる音は、直線ベクトルが強い。
(空気砲が、発射口からかなりの距離まで、直線的に進んでいくのと似ている)
と、なると、K2により起きた、縦方向の押し出しであるとも考えられる。
*******
代理が真空管アンプや色付けトラアンプをダメだというのが
ここにあるわけです。
このK2を真空管アンプでかけると、ちゃんと鳴るよ・・と
860オーナーさまがいったのですが・・・
これは、色んな音域、音質を真空管アンプが出し切れない為
判らなくなる(表現できない)だけのことで、
きちんと音が出ているわけではないのです。
まあ、そのあたりは嗜好の問題で、どっちでもよいわけですが
問題は、
SP自身が性能をみたしていないことにきがつけなくなり、
もっと、変なひずんだ音になっていても
真空管アンプでは、そのままになってしまう。
これは、どういうことかというと、
SPが壊れていても判らない。
プリアンプが壊れていても判らない。
CDPが壊れていても判らない。
と、いう状態が起こりえるわけです。
実際、
真空管アンプとプリアンプを使っていた人が
プリアンプが壊れていることに気が付かず
トラアンプで聴いている友人宅に持ち込んで
試聴会をおこなおうとしたら、
プリアンプが壊れているのが判った。
と、いう事例があります。
壊れているのに、まともな音にしてしまう真空管アンプと考えれば
確かに、すごいと思うかもしれませんが
逆に、正確な情報を伝えられない
と、いう弊害があり、
当方では、LTD-Blueなどの機器になったら、
真空管アンプの帯域や再現性の低さで
真空管アンプでは、LTD-Blueからの正確な情報が伝えられないので
できれば、素直なトラアンプで聴いていただくようにお願いし始めています。
******
結局、1704Kが無事なのか、壊れかけてるか
判断できないし
出品者さまの試聴も、普通のWADIA21として聴いているわけですから
1704Kが少々妙であっても
他の部分で、かなりの音になり
1704Kの妙にきがつけないか、相殺されてるか
ここも、判断できない。
(WADIAは72時間のアイドリングが必要です。)
このこともあり、出品者さまが、72時間アイドリングを行った後に
試聴しているかどうか、おそらく、即の音出し確認だけだと思うので
これで、普通のWADIA21くらいの音と感じているのであれば、
1704Kは無事なのかもしれない。
アイドリングなしでは、かなりぼけた音が出てくる場合がある。
(当方W6LB(改)(5年ほど×24・エージングのもの)でも、
電源をおとしてしまい何日間か聞けなかった時の
最初の1時間くらいは、音がしっかりしてきません。
これが、エージング・熟成がしっかりしていなかったら、
アイドリング72時間は必須と思います。
あと、1704Kに不具合があっても、完璧にこわれていないと、
たまにしか、症状がでないという場合や、
筐体が温まってからでないと症状が出ないという場合もあり、
一聴では、判断できません。
元々が、変なところから購入すると良くない結果が起こり
まともな保管をしていなかったりと、
メーカー卸のものでさえ、稀に、不具合品があるわけですから、
まともに扱わないところでは買えないというのは当然だったのですが、
どうも、860オーナーさまの考え方が
レア品を購入するに、リスクはつきもの、いちかばちか
と、いうバッタ屋思考のようなものがあると後々わかってきたのですが
当時は判らなかったのです。
当方は、お客様に30年は安心して使っていただけるメンテナンスを心がけているわけで
いちかばちかの製品は使えませんし
壊れていても判らない再現性の悪い真空管アンプとかを
勧めたくありません。
そのこともあり、
今回、出品された21LTDに不安な1704Kが載っていること。
それを覚悟のうえで
もしもの際は、(できれば、当方に)交換を依頼される気持ちをおもちになっていること。
さらに付けくわえれば
まだ、Blue化という施工があり、これにより、
機器のLTD化までの音質が、開花するので、
さらに良い音を求めていらっしゃる方は、
施工していただきたいと思います。
こちらも、気が付くのが遅く、
日曜日の夜まで、わずか2日ちょっとしかないときに
急きょ、アップしたこともあり
申し訳なかったとも思うのですが
いろいろな留意点、21LTDの価値などふまえて
落札されることを祈っています。
****追記1***
LTD仕様音質改善は、RCA側に施してあります。
RCA側でお聴きください。
&
WADIAは72時間のアイドリングが必要です。
そして、常時通電・事情が許すなら24時間連続稼働~使い続けている限り
(このほうが、ピックアップも機器の寿命も延びます
頻繁な電源オフやあまり聴かない(稼働させない)ほうが、
壊れやすくなります。)
アンプの音をしぼってでも、常時稼働のほうが、良い状態を維持でき
寿命も長寿です。
詳しくは代理の記事にかいているのですが・・・
何処にあるやら・・探すの大変。
****追記2*****
真空管アンプの入力電圧の設定が低いものの場合、
きちんと、音がでないという事例が報告されています。
(めったにないことですが・・・)
WADIA21LTDも、出力およそ4Vありますので、
真空管アンプをお持ちの方は
このあたりの整合性を確認されてから
入札されるほうが良いと思います。
***追記3***
LTD化の詳しい内容は公表しておりませんが
一部(主なるところ)を
WADIA6 1台目 改LTD-Blue
に、乗せています。
作業的には
1.D/A・アナログ基板の改造
2.アナログ回路電源に専用のトロイダルトランスを新設
3.クロックを1ppmのTXCOに交換してデジタルデータの精度向上
4.コントロール基板の音楽信号経路のIC電源の強化
を実施します。
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