中もきれい。
トレーもきれい。
ほぼ、使われていない。
筐体の一部にある傷は
最初は見えなかったらしい。
タッチアップのようなものを塗り付けてあった。
とのことだったが
下処理の悪さ。
わずかな凹凸が見えると
高橋、やり直し。
ケーブルにしろ、
このタッチアップにしろ、
こんな良い状態の機器にわざわざ、傷をつけているようなもの。
「高級機を侮って、簡単に治せると思う人がとみに増えてきている」
と、思っていたら
高橋。
「本当に、触ってほしくない」
悲痛な顔をしていた。
そして、出来上がったぞと
呼ばれたのが深夜。
最近、こっちをよく聴いていると、
かけてくれたCD。
透明感があり、高域はぞっとするくらい印象的なのだが・・・
ーあの~~~ すみません・・・聴きなれていないCDなので
よくわかりませんー
と、いうことで、
パイレーツ・オブ・カリビアン
を、かけてもらった。
が・・・・
どうしたことだ。
非常にごちゃついている。
輪郭がすっきりしない。響きが伸びない。
なんでや?
思い当たることを尋ねる。
ー湿気のせいでSP、不調?ー
とは、いうものの
作業部屋は隔離されていて
1日中エアコンがかかっていて
もう、何日、かけっぱなしか。
空気・湿度のせいとは言い難い。
なんでや?
思い浮かぶことを尋ねる。
いつだったか、FUSIONも
ぼろぼろの音から始まって
3日目で見事な音にひっくり返した。
ほとんど、エージングできていない機器。
(この場合、ほとんど交換してしまうので
基盤と線?とICが、エージングできているかどうかということになる)
そんな機器が
90%くらい新品になってしまうわけだから
簡単によい音が出てこない。
ましてや、そのコンデンサもこなれていない。
思った通り、コンデンサーがこなれていく過程での高周波が
発生している。
(これは、代理の特殊耳によるものなので、
通常は聴こえない音
エージング3日目くらいには、消失する)
おまけにかけたばかり。
WADIAは72時間のアイドリングが必要なわけで
その条件から考えても
まともに音が立ち上がってこないのは、致し方がない。
つまり?
ほぼ新品状態の聴いてない機器のため!!と、いうこと。
めずらしく
初動が、うまくない。
ので、風呂に入ってきてから聴きなおした。
約CD1枚分を鳴らし終えた頃に
再度聴いてみた。
すこし、くっきりしてきたし
伸び・張も出てきている。
まだまだであるが
そこは高橋もうなづく。
「ほとんど使用されていない機器だから
根気よくエージングしてもらう必要がある」
と、いう。
エージングするというと、たいそうだが
ようは、聴くこと。
間違いなく良くなる。
と、いう高橋の技術は当然のことながら
今まで聴いてきている(メンテナンス)機器にだって
エージングの必要性・重要性があるということ。
それを思い知らされた。
しかし
今まで聴いてきている(メンテナンス)機器にだって
エージングの必要性・重要性があるということ。
と、いうものの
他社での付け焼刃のメンテナンスをいうんじゃない。
きちんとOH~以上をすることが必要。
もう劣化しまくったコンデンサや半田が乗った機器を
いくらエージングしても
現状維持か劣化促進しかない。
OHを礎に
音質改善~がなされていくところで
エージングによる
磨き上げができるということ。
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