390SL だいぶエージングが進み
こなれ始めている。
高橋の報告書によると、
「WADIA LTD-Blueに、ひけをとらない」
と、ある。
微妙な表現である。
WADIA LTD-Blueなみの出来というのではない。
390SLの良いところが、さらに伸び
MLにありがちな
(390SLは、それほどでもないのだが・・)
甘さ・緩さは、どこかに消え失せて
洗練という言葉がにあう綺麗なトレースと
24ビットならではの、解像度が、光る。
390SL独特のものが、頂上にたどり着いたと思う。
その解像の妙と表現は、ちょっと、くせになるものがある。
こういう意味合いで(まだ、他にもあるけれど・・)
WADIA LTD-Blueとは違うMLの個性が際立った。
そこが、ひけをとらない。
と、いう意味合いだと思う。
つまり、東の横綱、西の横綱のごとく、
東界でトップ、西界でトップ
横綱を張れるということになる。
が、申し訳ない。
やはり、6LTD-Blueのような、深みや
低域が音の成分を支えていくことで起きる音の密度、実在感をいいだすと
たちうちできない。
どこかにも書いたが
1000通りの音の「色」が、織り成す世界に太刀打ちしようとするなら
WADIAの構成、
2MHzまでの音を出すという「自然界」に近い構成をものにするしかない。
これが・・・できない。
このベースの違いがあり、出来る限り近づけたものの
回路設計者・プログラムの立場から言うと
「いらぬことをしている」ため
変更をかけられない場所がでてきていた。
例えば、低域を司るオペアンプを入れると、
発振する。
と、言う具合で、
低域の伸びしろを稼げない。
他、いろいろあるが・・・
この部分で、LTDの名前を冠せない・・ということらしい。
(とは、いうものの、今後の依頼が増えれば、
またも、進歩していく可能性はある)
が、音は良くなった。
透き通るような音がでてくるのは、Blue化故だろう。
現状、LTDは冠せないようだが、
Blueの名前は冠していた。
もう少し、エージングが進んだら
低域もしっかりしてくるところはある。
(ちょっと前より、出て来るようになっている)
本当のジャッジは
その変貌ぶりをはっきりつかめるオーナーさまの評価による。
そして、コンデンサのこなれや半田増しのこなれ
オペアンプのこなれ・・それらが融合していく頃
最低ラインで、24時間×ひと月・・くらいか。
それが、おえたあたりから、
熟成へのスタートがかかり
どこまで化けるかは、もう、当方で知ることが出来なくなる。
(なにか不具合か、更なる改善をみつけださないと返ってくることはない・・)
MLの甘さと緩さを昇華させると
なんともいえぬ、くせになるような
また聴きたいと心を捉えに来る「音」になるとは
思ってもみなかった。
微妙な「くすぐり」を、実現させたという意味でも
やはり、WADIA LTD-Blueにひけをとらない音であるという高橋の把握は的を得ている。
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