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蘇民将来と巨丹将来  歴史の中の経緯・74 (歴史の中の「経緯」終 → 続・歴史の中の「経緯」へ)

2023年10月30日 | 歴史の中の「経緯」

「素戔嗚尊(別名:武塔天神)が南海に結婚相手を探しに行った際に、日が暮れたので宿を借りようとしたが、裕福な巨丹将来(こたんしょうらい)はこれを断り、貧乏な蘇民将来(そみんしょうらい)は素戔嗚尊を喜んで泊めた。8年後、素戔嗚尊は蘇民将来の家に来て、彼に茅(かや)の輪を授けた。その夜から疫病が大流行して多くの人が死んだが、蘇民将来は無事だった。」というものです。(『東亜古俗考』( 藤原相之助:著、春陽堂書店:1943年刊)より)

 

福山にも、同じ伝承がある。

ところが、蘇民将来の名前はきくが、

巨丹将来の名前をきいたのは、

東北に上がるときの武塔神(素戔嗚)のはなしの時だった。

巨丹・・・聞きなれない名前だが

コタンといえば、カムイコタンとか・・・

さては、コタンはアイヌ人?もしくは縄文人、

その縄文人を追撃する素戔嗚(弥生人)?

北海道にyapp遺伝子のC(だったか・・)が多いのは

このせいか・・・

と、半ば、納得していたのだが・・・

 

巨丹?

ネットを探すと

巨旦

に、なっています。

 

丹と旦 では、意味合いが違うのでは?

意味

①「あした(朝)」、「よあけ」、「早朝」(例:平旦、元旦)

②「夜が明ける

③「檀の略字」(例:旦那)

※「檀」とは、他人に財物などを与えたり、相手の利益になるよう
  教えを導く事を言います。

④「女形(おやま-歌舞伎において若い女性の役を演じる役者)

【 丹 】 [音] タン

辰砂しんしや)。また,そのあか色。 「 丹砂丹朱丹唇丹青
東洋医学で)練り薬。また,練り薬の名前に添える語。 「 丹薬万金丹
粋なまごころ。 「 丹心丹誠丹精丹念
丹後(たんご)国」「丹波(たんば)国」の略。 「 丹州

 

どうしたものでしょう?

巨丹でも巨旦でも

③「檀の略字。」(例:旦那)

※「檀」とは、他人に財物などを与えたり、相手の利益になるよう
  教えを導く事を言います。

粋なまごころ。 「 丹心丹誠丹精丹念
********
 
良い人・善人のイメージが出てきますね。
 
*******
これを
 
丹後(たんご)国」「丹波(たんば)国」の略。 「 丹州
巨大な丹後の部族
と、とりますと
 
逆に
蘇民将来 の蘇民も
蘇の部族と考えられます。
 
丹後といえば、やはり 籠(この)神社
饒速日がでてきますね・・・
元伊勢ともいわれるところなので、
かなり、大きな勢力があったと考えれば
巨丹は・・饒速日を顕わしているとも・・・
 
と、なると、
素戔嗚が饒速日をやっつけた?
神武でしょう?
ところが、ウガヤフキアエズ王朝のほうでは、
饒速日が・・・
う~~ん、いわば天照大神のような存在
 
天照と素戔嗚の確執をいえば、
この二人、同時代の方
そこに饒速日がまざる???
 
ウガヤフキアエズ王朝史話?を信じると
記紀は
どういう、編纂をしたのか?
 
で、ここは、
丹後(たんご)国」「丹波(たんば)国」の略。 「 丹州
巨大な丹後の部族
 
を、保留して、
 
では、蘇民とは?
 
 
温(蘇)
国姓
爵位 子爵
国都 温邑(河南省焦作市温県
分封者 武王
始祖 蘇忿生
存在時期 紀元前11世紀 - 紀元前650年
滅亡原因
史書の記載 不明
 
素戔嗚の実在年代が判らない・・・
蘇とはこの国のことで、
素戔嗚の出身地?
 
が、日本である以上、日本語で考えてみることにした。
 
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1140941446
『蘇』。
“阿蘇山”の「蘇」ですね。
「蘓」という、左右が逆になった文字もありますが、
字意は全く同じで、完全な同字と解釈して良いでしょう。

字の意味としては、「魚」は文字通り「さかな」。
「禾」はイネ科の植物を示す会意文字です。
魚とイネ、全く関連性の無い物を二つ並べて、
〈全く関係がないこと。隙間が空いていること〉
又は〈別々に分ける〉という意味の文字が
「穌」で、音読みは「ソ」です。
この文字だけでも「よみがえる」という意味です。
〈別々に分ける〉という意味から、
〈詰まったところを振り分けて道を通す〉という意味合いが
派生しました。
息の詰まった人間が、息の通り道を通して息を吹き返すこと。
つまり〈よみがえる〉という意味になります。
この文字に「艸(くさ)」の冠が付くことで、
同じく〈よみがえる〉という意味だけではなく、
葉と葉の間に隙間が空いている植物を表す文字になりました。
*******
 
〈詰まったところを振り分けて道を通す〉という意味合いが
派生しました。
この言葉ピカ==ンですね。
素戔嗚一行が行き詰まったところを
助けてくれる人と
助けてくれない人にふりわけて
この先々の道行きが出来た。
 
蘇民は文字で解釈すると
助けてくれた(蘇らせてくれた)民
と、言うことになる。
 
一方の巨丹というと
助けてくれなかった民ということでなく
 

③「檀の略字。」(例:旦那)

※「檀」とは、他人に財物などを与えたり、相手の利益になるよう
  教えを導く事を言います。

粋なまごころ。 「 丹心丹誠丹精丹念
 
 を持っているのは、自分たちの部族?に対して
コタンは、アイヌの「集落」、または「部落」のことである。
これについて、素戔嗚は別段、どうこう言っていない。
 
つまり?
 
そのまま訳すると
誰彼問わず、助けた民の将来
部族など自分とかかわりのある所だけ助けた民の将来
この先の疫病によって、明暗分ける。
と、言うことになる。
 
それは、何思想というのかしらないが
現在でも同じことが起きているだろう。
 
自分の息子を急遽レフェリーにしたとか、
かなりの、巨丹将来であろう。
 
素戔嗚が教えたことは
疫病にかからない方法という対処術ではなく
疫病にかからない人間(の思想)はどういうものであるか
と、言うことであろう。
 
茅くぐりは無病息災を願うのでなく
蘇民(人を思い、人を助ける)になることを心する儀式ということになるか。
******
ここで、締めくくろうと思ったのだけど、少しだけ。
 
『蘇』。
“阿蘇山”の「蘇」ですね。
 

第一回は、ワノフスキーの火山神話論の本丸、スサノオについてです。

 スサノオ=火山説を言い出したのは、物理学者であり、有名な随筆家でもる寺田寅彦であるようですが、ワノフスキーもその先駆者のひとりです。そして、スサノオの火山的性格についての、最も詳細な議論は、ワノフスキーの著書『火山と太陽』で展開されています。

岩戸隠れという有名な神話があります。アマテラスの領国である天上世界で、スサノオが大暴れして、田んぼの畦を壊したり、御殿にウンコをしたりする場面です。スサノオのあまりの乱暴狼藉に、ブチ切れるアマテラス。太陽の女神が、岩の穴に隠れてしまい、世界は永遠の夜のような暗黒につつまれる。困った神々はあれこれと策を弄して、アマテラスを岩穴から引き出し、ようやく世界は明るくなった──という結末です。古事記、日本書紀などにかかれた神話のなかでも最も有名な話で、ひとつのクライマックスとされています。

ワノフスキーは、この神話におけるスサノオを、火山の巨大な噴火として解釈しています。ものすごい噴煙が空を覆い、太陽を隠してしまうほどの噴火を目撃した古代人の記憶が、この神話のいちばん深いところにあるというのです。火山の神スサノオと太陽の神アマテラスの闘争として、古事記神話を読みすすめ、第二次世界大戦の戦時下の東京で、「火山と太陽──古事記神話の新解釈」と題する論文にまとめています。この論文をメインとする『火山と太陽』という書籍が刊行されたのは1955年のことでした。

*******

素戔嗚が火山であった。

と、いうのであれば、

確かに「阿蘇」である。

 阿蘇という名前はアイヌ語の「火を吐く山」という意味の言葉からともいい、日本書紀の中には、景行天皇18年6月16日条に《阿蘇の国に来られた。その国の野原はひろく、遠くまで人が住んでいる気配はまったく無い。そこで天皇はおっしゃられた。「この国には人は居ないのだろうか」そのとき、阿蘇津彦(アソツヒコ)・阿蘇津姫(アソツヒメ)の二神が人の姿になって現れ「われら二人あり、何ぞ人無しとおっしゃられるのです」と言われた。》とあります。何ぞという「何」は「阿」にも通じ 阿そ 即ち阿蘇という呼び名が生まれたともいうのです。
肥後国風土記には肥後の国閼宗(アソ)の県(さと)と記されています。また日本後記には、肥後国阿蘇郡山上に沼あり、その名神霊地(シンレイチ)という。と書かれ郡の名を示しています。

 また和名抄(ワミョウショウ)という書物には阿曽とかかれています。このように「アソ」という発音に文字をあてはめているようです。中国の書物、随所にも「いわれなく阿蘇山に火がおこって石が天までふき上がり、人々は不思議な思いと、おそれの気持ちで祭ごとを行った。」といった意味のことが書かれています。

*******

ここで、アイヌ語がでてくるとは・・

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