依頼や問合せで気になるのが、
DACの改善やOHです。
逆に、トランスポートだけのOHや改善も・・・
よく、D3など、単体で依頼・問い合わせをされることが多くあり
そのたびに、
トランスポートも一緒にOHしていただいた方が良いですよ。
と、答え
案外、別途、トランスポートや、CDPを新しいものを購入している。
と、いうことで、一安心したりするのですが・・・
なぜか、セパレート型については、
片一方だけという、考え方になる人がいます。
例えて言えば、
一体型が、バラバラになっているだけで
DACとトランスポートで1セットなのです。
なので、そこをよく判ってらっしゃる方は
時期を違えど、2台ともOHする・・・
と、いう風にされます。
逆に、すでに新しく良いDACを持っているので
手持ちのCDPをトランスポートとして使いたい。
と、いう場合もあります。
そんな中で、
きちんと、CDP(と、しての)最高位の改善まで施工すると
トランスポートで使うのはもったいないくらいの音になり
CDPのまま、使います。
と、いうことになってくるのです。
ところが、DACのほうがよいと思い込んでいる場合や
機種によっては
最高位の改善までおこなうと、
ものすごい値段になってしまうものがあります。
例えば、通常、DAC/チップが4個くらい(2個とか)のところに
8個使ってあって・・
それも、手のかかるパターンのもので、
(ソップ型・ディップ型とか・・)
他、オペアンプも多用・・・などなど、
他にも、
多勢に無勢・・・
大量投入・・・
こうなってくると・・・
WADIAのBlue化までの値段どころではすまなくなり
はたして、WADIA-Blueまでのような、
伸びしろがでてくるのか、どうかも
(いわゆる、金のかけ甲斐といっていいか)
WADIA-Blueの凄いところは
投資した金額の20倍以上の音的価値が出てくるということです。
この比率を元に考えるわけです。
仮に100万円かかって、じゃあ2000万円の音的価値になるか?
おそらく、WADIA-Blueを超えることはできないだろうと思えます。
じゃあ、倍以上の部品は何のため?
と、思ってしまうのですが・・・
そこが、WADIAの「パルスアレイ」「デジマスター」の凄さなのですね。
(そればかりじゃないのですが・・)
素性と質の良い「パルスアレイ」を作り上げているということで
他社の製品は
逆に2倍も3倍も部品を厳選してつぎ込んで、まだ、追いつけない。
と、いう見方ができるわけです。
あと、
設計者の耳と感性とスキルと技術
これによって、
「これくらいの部品で、こんな音が出る」
と、いう場合もあります。
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WADIA6の抵抗を換えられないか?と、
いくつか、抵抗をおくってもらい
治具を作って、抵抗の検証をしたことがあるのですが
元々、使っていた、あるいは、チープな抵抗のほうが
微妙な歪をつくり(あえて、それゆえにいれている抵抗ですね)
これが、音楽的な要素を叶えているのです。
定評のあるビジェイの抵抗も替えてみたのですが、
優等生的な音は出るのですが
情感をゆさぶる音は出てきません。
エージングすれば・・・とおっしゃるのですが
これは、元の考え方が違うなあと思いました。
ビジェイなどは、アンプにいれて、
「歪」をとってしまう・・・方向の抵抗だと思います。
アンプにとっては、良い抵抗であるのでしょうから
高橋もアンプには使っているようです。
ところが、WADIA氏というのは、
感性の賜物、みたいな人だと思うのですね。
CDPには、わざと
「歪」をいれることで、音がよくなると判っていて
その「抵抗」をちゃんとチョイスしているわけです。
元々、音というのは、
「歪」なのですね。
自然界に「純音」は存在しません。
純音(じゅんおん)とは、正弦波で表される音である。
楽音(単音と呼ばれることもある)と異なり、基本周波数の整数倍の周波数成分(倍音)を一切持たない。
自然界には存在しない。
純音と複合音:ある一つの周波数の成分だけで構成される音を純音,複数の異な る周波数の成分から構成される音を複合音という.実際に日常耳にする音(楽器 の音,音楽,騒音,話声など)は,ほとんど複合音である.
で、いわゆる電子音が純音
聴力検査のピーというのが、純音ですね。
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音というのは、歪むからでてくるわけです。
判りやすいのが
「のこぎり」での演奏。
のこぎりを微妙に曲げて、こすることで、音が出てくるわけです。
歪ませることで、音階が出来てくる。
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そのように、「歪」をいれる
あるいは、わざと「濁り」をいれることで、
空気感といってよいものが出てくるわけです。
Blueにしあげたたものには、
特別に
「歪」をいれる
あるいは、わざと「濁り」をいれることをしています。
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が、元からWADIA氏のチョイスによって、
わざと、なんらかの作用がある「抵抗」を入れているということが
特筆ものですね。
こういうのが、アンプでは、むしろ、逆といってよいのでしょう。
それは、なぜかというと
CDPからのデーター(信号)を率直に再現できなくするからでしょう。
元々の造りを言えば
アンプは忠実な増幅機でなければならない・・という証拠のように思えます。
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当方の㊙にかかわってくる部分を説明しなきゃ
納得できないだろう話になっているのですが、
話すことができないので、
おそらく不納得であろう、と、思われるのですが・・・
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この歪や濁りを適正にいれていくために
逆に、コンデンサは雑味のない素直な(色付けがない)ものをチョイスします。
この濁りや歪というのが
「良い音を作る―再現していく」大切な要素なのですが・・・
多くの人は、この「雑味をとる」という意味合いが判っていません。
雑味をとる=歪をとる・濁りをとる
と、いう風に誤解されてしまうのです。
あえて、自然な音を再現させるためにいれた
歪や濁りは、「自然音派生装置」のようなものなのです。
無論、その前に雑味をとってしまう、と、いう工程の意義が理解されないと思いますが・・・
簡単に言えば
泥水になってしまう状態を
真清水にして
そこに「ミネラル分」を入れる
と、いうことでしょう。
泥水のままにミネラル分をいれても
「旨くない」以前に飲めませんねwww
その「ミネラル分」をいれるという工法が判らないのと同時に
最初に必要な「真清水化」の必要性が判らない為
コンデンサで色付けしたり
他の工夫をしても
結局、泥水にもっとよい香りを付けようが
効能あるビタミン剤をいれようが
「泥くさい味」から脱却できないわけです。
アンプも当然、CDPからのデータを率直に表現するため
ミネラル真清水がきているのを
泥水にまみれさせては意味がないので
真清水化するわけです。
そして、ケーブルも真清水が伝わるものをチョイスする。
ネットワークも理屈は同じでしょうね。
なので、部品にこだわり、2年も3年もかけて
部品をあつめてネットワークを作り上げているのです。
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多分、Blue化までの値段を聞いた人はびっくりされるでしょう。
が、インプレでもあるように(憧れのAudioのほう)
確かに値段は張るけど
それ以上の価値がある。
冒険だったけど
やって良かった・・・
と、値段以上の音になっていることが判ります。
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代理は常々
WADIA6LTD(改)Blueの音的価値は1000万という言い方をします。
それは
WADIA9blueとWADIA7Blue?とのセットで
元値と施工値段が500万以上と考え
これに音的価値を足せば
700万~800万~ということになります。
その2台のセットより、世界感がある・・緻密さ・・情感
浸透してくるもの・・エトセトラ
1,2枚うわてなのが
WADIA6LTD(改)Blueなわけですから
そこから、算定して
1000万の音的価値という言い方をしています。
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そこまでの音がでてくるのが、
真清水ミネラルの工法によるもので
このことを、
自分でなんとかしたいと考えられる人は
全基盤半田増しと率直なコンデンサで、全交換
細かい所の清掃・・・
など、おおざっぱに言ってしまうけど
最初の段階から、行わなければできないものなのです。
そこから始めて・・・
あとは、自分の工夫と努力と勉強(調べる)
(残念ながら教えられないので‥このような言い方・・・)
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で、ここまで書いて、最初に戻るけど・・・
セパレート型は
基本、DACが主軸ではありますが
トランスポートもしっかり、トランスポートとしての改善(無論・OHも)を
おこなわなければ、良いものになりません。
いわば、
ひげぼうぼうで頭ぼさぼさで
シャネルのスーツをきて、つっかけをはいて出かけていくようなものです。
みょうちくりんでしょう?
誤解されている人は少ないとは思いますが
もしも、DACだけで良い・・と考えているのなら
と、すこし不安(疑心暗鬼?)になったので、
ちょこっと(ではないな・・・)書いておきます。
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