音の歪みと一言で言うが、実際には広義の意味と狭義の意味があると思われる。例えばあるオーディオ装置に、一定の波形を入力したとしよう。入力した波形とまったく同じものが出力から出てくれば、それは歪みがない、と言える。
オーディオアンプは波形を変えることなく増幅できるのが理想的なわけだが、実際にはアンプを別の機種に変えただけで音が変わるというのは、よくあることだ。音が変わるということは、すなわち入力波形に対して違うものが出ている、あるいは出ていた、ということである。
オリジナルと違う何か、それは何らかの倍音かもしれないし、ノイズかもしれないが、とにかく入力と違う出力が出てきたと言うことは、歪んでいるわけだ。歪みという言葉を広い意味で捉えれば、オリジナルとは違ったモノが出てくる状態である、と定義できるだろう。
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音の歪みと一言で言うが、実際には広義の意味と狭義の意味があると思われる。例えばあるオーディオ装置に、一定の波形を入力したとしよう。入力した波形とまったく同じものが出力から出てくれば、それは歪みがない、と言える
ところが、その「一定の波形」というのが、いろいろある。
まず、アンプに波形をいれるものといえば、
CDPの類になる。
ところが、CDP自体の音質(CDからの情報抽出力)が、拙いものだったら、
(入力した波形とまったく同じものが出力から出てくれば、それは歪みがない。)と、いう歪のない状態は
実につまらない音になる。
ところが、WADIA6LTD(改)Blueになってくると、
CDP自体の音質(CDからの情報抽出力)が、見事なものである。
なので、
アンプは、率直なものが良いという。
それは、ここにも書かれている。
「オーディオアンプは波形を変えることなく増幅できるのが理想的なわけ」と。
ところが、
理想的なアンプをもってしても、
CDPがCDの情報を忠実に抽出・伝達できないとなると
出てくる音は、「歪がない」にあてはまっても、
聴いていて、つまらない音になる。
そこで、CDPがCDの情報を抽出し、再現する、その能力(他)を
上げてやるということを行う。
当然、その音は、素晴らしいものになる。
が、もうひとつ、問題がある。
それは、CD自体の情報や情報注入、録音技術の良し悪しにより
へたくそなCDからは、へたくそな音がでてくる。
巧いCDからは、巧い音が出てくる。
ところが、
良いCDPを素直なアンプにつなぐと
へたくそなCDの中の、「良い部分」は
きちんと鳴ってくる。
録音悪いね~~~と、いいながらも、
ヴォーカルの良さに、
ヴォーカルにピントをあわせすぎたんだねえ。
と、録音者の集音ポイントがみえてくる。
もっと、いってしまえば、
ミュージシャンの録音スタッフなどへの金のかけ方がみえてくる。
あんまり、良いスタッフじゃないと、
集音技術がいまいちになるのだろう。
良い技術者を集められない=金をかけてない
は、短絡すぎるかもしれないが
そういえば、あんまり、売れてないねえ・・とかwww
松田優作などは、かなりこだわりを持っていた人として有名だけど
彼のCDは、バンドも録音スタッフも良い。
もちろん、本人の声・音感・表現も・・・
ブラック・レインにでたり・・・
当時、何本もヒット作を世に並べていたし
こだわるだけの、スタッフに指図できるだけの
ハイーグレードな「センス」を持ち合わせていた。
こういうのを、彷彿させるだけの
音を目の前に繰り広げてくれる、と、いうのは、
実にアナログっぽいといえる。
1か0かのデジタル世界でなく
いろんな情報を幅広くもつのがアナログの良さといえるが
こんなバックグラウンドまで、垣間見せてくるとなると
CDの良し悪しなどは、二の次で
やはり、まずは、決め手のCDP・・・
メーカーそのままの音をありがたがってるなんて
実にもったいない。
でも、前にも書いたけど・・・
お気に入りのCDが
実は粗悪なCDであると暴露されることになって
それを
受け止めきれないと、思う人は
良くないCDPをアンプで調整して聴くほうが賢明だと思う。
実際、そういう人は、
もっているCDPで判る。
OHもせず、ましてや、音質改善などせず
メーカー由来のくたびれた音と格闘して
あれやこれや、いじくりまわしている。
本物・自然な音ではないと、気が付かないまま
いや、きがついてるからこそ
いじくりまわすのか・・・
でも、実に簡単。
CDPを本物にすれば、良いだけなんだ。
なんだか、
壺の中の木の実をつかんで離さない猿のようにもみえてしまうのであるが
死ぬまでには、一度は、本物のCDPを聴いてほしいけど・・・
すでに、システムが率直なものでなくなってるだろうから、
聴いても、判らないかもしれないな・・・( )←なんと言ってるかは、ご想像にお任せ
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