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KSS151A、貴重であるということを理解されていない対応は、無念である。2022-04-15

2023年09月19日 | ピックアップ

ここ5年ほど前からだろうか?

Hマーク付きのピックアップ(KSS151A)に載せ替えられた機器が

くるようになった。

そして、特にBlue化(LTD仕様音質改善以上というべきか)のWADIAでは、

Hマーク付きのKSS151Aでは、

音がいまいち(もっと、いえば、ぼろい)という傾向があり

Hマーク付きはのせないことにしていた。

ところが、2019年春過ぎか・・・

Hマーク付きピックアップの性能・寿命が

とんでもないものだと、わかることがおきた。

おそらく・・・もともとの音質(性能)もよくないところに

劣化も早いのだろう。

立て続けに、Hマークが壊滅状態になってきた。

RIMG1217.jpg
VRDS-15のピックアップはHマーク付き(再生産)の物でしたがまだレーザー電流に余裕が有ったので電流調整を実施しました。
修理でよく見るようになってきたこのHマーク付きの物は数年前に新品交換したものでさえ寿命となっていましたので、当時のピックアップに比べ寿命が短い様です。

ーそしてー

RIMG1228.jpg
完成後の音出しエージングで余りにも音が冴えないので調べてゆくうちに当方のWADIA6改L-Bからの信号なら納得できる音になる事が判りました。
やはりVRDS-15のトランスポートでは駄目なのかなと思いましたが、Hマーク付きのピックアップが気に成り交換してみることにしました。

なんとHマーク付きと当時物のピックアップでは全く音が違います。
Hマーク付きのピックアップの音は音域が狭まり表面的に音を繕うだけの躍動感のない音に成ってしまいます。

良い音を提供したいので、今後のオーバーホールではHマーク付きのピックアップは使えるものでも交換することに成ります。

**************

VRDS15の発売は2003年ごろとなっています。

おそらく、この時期のKSS151Aは

もう、純正品が底をつき、第2期生産品と思われるHマーク付きピックアップで対応するようになっていたのではないかと思われます。

ところが、純正のピックアップであれば

多く、20年以上もって、劣化していても、調整で対応できるし

調整後の音は元の通りです。

(調整には、可否もありますし、微調整が必要です)

が、VRDS15のHマーク付きピックアップはアイパターンも電流値もすこぶる良い状態だったのです。

発売が2003年だったとしても

まだ15年くらいしかたってないのと

この電流値やアイパターンの良さで

まさか、Hマーク付きピックアップの性能・寿命が良くないものだとは思えなかったのです。

が、WADIAでの検証から考えると

やはり、Hマーク付きピックアップがあやしい・・と思うものの

WADIA(特に改善後)の能力の高さゆえに

Hマーク付きピックアップの不味さが見えるだけであり

VRDS15では、もしかして、そのまずさを表現できないのではないだろうか?

だとすると、適切に信号を表現できない何らかのネックがあるのではないか?

これゆえに、逆に、音がおかしくなっているのかもしれない、という

仮説も成り立つわけです。

で、、さんざん高橋は確認を入れたわけです。

そして、やはり、最後に残ったのは_Hマーク付きピックアップが怪しいということでした。

逆に言えば、

間違いなく、ピックアップからの信号をきちんと再現できる施工をしていると

確認が取れているからこそ

Hマーク付きピックアップに音の不味さの原因があると断定できるわけです。

*********

それから、送られてくるKSS151A搭載機器が

Hマーク付きピックアップに載せかえられている事例が多発しています。

Hマークをそのままにして載せ替えているのは、まだしも

巧妙な細工(ばれてるので、巧妙といえるか、どうかwww)で

Hマーク付きであることを隠したり

と、やっているわけですが

おそらく、修理屋さん?が、どこからか手に入れたHマーク付きを

測ることもせず、(計測しても、上記のような良い数値になるということもある)

かつ、本当に良い音がわかっていないため

おかしな音であると、気が付かないし

たとえ、気が付いても、OHなどしないので

ほかの場所に原因があるとかんがえてしまい、

そこまで対処・確認しない。

鳴ってるから、良い。

と、判断するのでしょう。

********

最近、見かけなくなったのですが、

ピックアップ販売の方が、

以前

ピックアップの交換もします。

と、謳い

何台か、ピックアップの交換をしたようでした。

ところが、

そこに明記してあったWADIA16だったのか?

当方の受付が待ちきれず、某所でピックアップを交換してもらったけど

OHしてもらえる(受付再開の案内で)か?

音も何か、さえない・・・と、いうことで

送っていただいたのが16でした。

ところが、交換したはずのピックアップ(Hマーク付きではなかったが)は

もう寿命間近・・の状態で

当方用意の純正品(中古ですが、新品に近い数値がでているもの)に交換し

良い状況になったわけです。

オーナー様はずいぶん、がっかりしていて

「前の修理屋さん?に騙された気分です」

と、おっしゃっていたのですが、

多分、ピックアップを交換してもらったところに

返金?などの対応を求めたのではないかと思います。

(あくまでも、仮説ですが、)

こうなると、ピックアップの代金と、

載せ替えにかかった手数料、

機器の往復送料・・と

返金することになるでしょう。

載せ替え手数料を仮に1万円ほどとったとして

ピックアップが仮に2万円として・・・

だめな、ピックアップを返却されたとしても再出品できず、

出品手数料も取られたまま(約2000円?)

かつ、機器の往復送料(約5000円)

そして、ピックアップをどこからか仕入れた代金(仮に5000円)

ざっと、考えても、

4万円の赤字になり、

かつ、ろくでもないピックアップかそうでないかの判断もできないという

折り紙がついてしまいかねないので

ピックアップ交換を続けるメリットはないわけです。

このためか?

ピックアップ交換しますと謳っていたのをやめたようです。

**********

鳴るから良いとか

数値を量れないとか

数値を量っても(Hマークは)あてにならない。

また、載せてみて鳴らす機器が

まともなものであるかどうか。

廉価版の機器であれば

まともな音を再現できない。

一つの判断を下すのに

かつ、KSS151Aという優れたピックアップを査定するのであれば

いろんな技術と「耳」が必要になってくる。

そこをわからず、

ひどいときには

KSS151AのHマーク付きはセレクト品だとか

セレクト品の証がHマーク付きだとか

とんでもないデマを書き

それを信じた修理業者が購入したか?

載せ替えてしまうのか・・・

廉価版のKSS151Aを購入して載せ替えたり

どんな性能か測定・検証もせず

鳴るから大丈夫と売り払ってしまったり・・・

定評のある、ある修理屋さんは、きちんとしたピックアップをつけてくれていることもあるのですが

OHしていない。

また、逆に訳が分からない修理屋さん・販売者により

新品然のピックアップの調整をマックスにして、売り払っていたり

(測れていないし、良いものをMAXにしたら、すぐにお釈迦になります。

まともな調整もできないのは、技術力のなさ・勉強不足故、致し方がないのだろうと思いますが

良い品物まで、壊していることも、往々にしてあるのだと思えます)

 

だんだん、良品の入手がむつかしくなる裏側に

こんなずさんな載せ替えや

甘く考えた判別方法などあるのかと思うと、

よくよく、KSS151A、なめられたものだと思います。


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