謎の黄色いマーク

またまたお話はニューヨークに戻ります。 街歩きをしながら、注意深く観察していると、ある程度古い建物に、よくこんな黄色いマークが付いている事に気が付きます。 これ、何だと思います？

実は第二次世界大戦後の東西冷戦が最高潮に至った時代に造られた核シェルターなんです。 当時はソ連との間で核戦争が起こる可能性がかなり現実味を持って考えられていた頃で、たぶんアメリカ政府の政策もあったのでしょう。 こんな風に多く建物の地下室が、公共防空壕として指定されていたのです。

正確に言うとこの防空壕はFALLOUT SHELTER （放射性降下物シェルター）。 核爆弾の直撃を避けるというよりも、その後に降り注ぐであろう放射性降下物からニューヨーク市民を守る為の施設です。 おそらくエアフィルターのようなものが備え付けられているのでしょう。 

昨今の日本の原発事故の状況は敢えて触れませんが・・・こういう時代もあったんですね。