今回もまたニューヨーク街歩き未公開写真からの一枚です。 これは2007年年末ツアーの一コマっていうことではなくて、ニューヨークの街を歩いて誰もが目にするあるもののお話です。
これ、マンハッタン一周遊覧船からの風景。 このビルはなんでしょうね。 ものすごい巨大な建物です。 でも本題はそこではなくて、屋上に5基並んでいる水タンク。 何か建物に似合わずレトロっぽいでしょ。
この写真はビレッジ近辺だったかな。 やっぱり同じような形した水タンクが古いビルの屋上にデンと鎮座しています。 実はこういった水タンクってみんな木製の樽なんです。 決して古い建物ばかりでは無くて、最新の高層ビルでも、ニューヨークではこんな木製の水タンクが今でも普通なんです。 なんとニューヨーク中で10000基も使われていて、毎年400基が更新されているそうです。
意外にも木の樽って、屋上に置いてもプラスティックみたいに太陽光線が透過しないので藻が生える事も無く、衛生的で、寒暖の差が大きい環境で長持ちするそうです。 なにしろここはアメリカですから、バーボンウィスキーを寝かせるにも、ワインを醸造するにも、木の樽は無くてはならない存在。 ある意味日本なんかよりよっぽど木の樽製造先進国。 材料のアメリカ杉も豊富で、樽を組む技術も進んでいるんでしょうね。 たまにチョロチョロ水が漏れるようでは、今の時代までこんなに多く使われる筈もありません。
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