ロンド野郎が暮らしていたカナダのオンタリオ州ロンドン市は、カナダ最大の都市トロントと、自動車産業の町アメリカ側のデトロイトのちょうど中間にあります。 勿論、トロントにはよく出かけていましたし、デトロイトも仕事の関係もあって、国境を渡って何度も出向いています。
これはカナダ側から見たデトロイトの街ね(一見は素晴らしい近代都市)。
で、話は飛ぶんですけど、最近たまたま衛星放送で『デトロイト・コップ・シティ(原題”THE MAN”)』という映画をなんとなく見ていました。 内容は、犯罪都市デトロイトのけだもの丸出しの野獣刑事(サミュエル・L・ジャクソン)と善良市民を絵にかいたような歯科器具のセールスマン(ユージン・レヴィ)がひょんなきっかけで一緒に極悪犯罪組織に立ち向かうアクション・コメディ。 ま、よくありそうなお話です。 ちなみに日本では劇場未公開。
映画自体はそこそこ気楽に楽しめる内容だったのですが、『アレッ!? 名前はデトロイトだけど、これトロントじゃん』。 そうなんです。 この映画の舞台になっているデトロイトの街のシーンはみーんなトロントの街だったんです。 トロントを知っている人が見ればもうまる分かりです。
これはオンタリオ湖側から見たトロントの街。 似ていると言えば・・・。
一目見て何が違うかっていうと、ダウンタウンの通り沿いにお店が並んでいて、人々が当たり前のように楽しげに歩道を歩いているんです。 デトロイトのダウンタウンではあんまりお目にかからないんですよね、こういうごく普通の日常の光景が。
トロントの街はこれまでも色々紹介していますが、下のは少々荒れたデトロイトのダウンタウンの様子ね。 クリックで拡大してい見るとトロントとの違いが何となく分かると思います。 立派な建物が並んでいるんだけど何かうらぶれ感が漂っているでしょ。
勿論、建物とか、車のナンバープレートがフロントに付いているとか、細かい点では色んな違いがあるんですけど、背景のなにげない場面の空気そのものが全然違うんです。 ちなみに善良な方の役の俳優ユージン・レヴィはカナダ人だそうです。 下の写真はデトロイトのGMの旧本社近辺。 周囲は結構な荒れっぷりです。
アメリカ映画が、ニューヨークのシーンなどを撮影環境の良いトロントでロケすることがあるのは聞いていましたが、この映画のはあまりにもあからさま。
『デトロイト・コップ・シティ(原題”THE MAN”)』、良かったら一度レンタルDVD屋さんで借りてみて下さい。