カナダのオンタリオ州ロンドン市を東西に走る旧街道のDundas Street。 この街道の東側の街外れにあるモーテル街のことは以前少し書きました。 そして、そのモーテル街の真ん中にある昔ながらの食堂Del-Mar Restaurant。 なんか妙に風情があるお店です。
ハイウェイ401号線が開通する前は、車で旅をする人たちは長い時間を掛けて街道をトコトコ走って、この辺にたくさん並んでいるモーテルへ宿泊。 そして、こんな食堂で腹ごしらえをしたんでしょうね。
この日はたまたま日本から来られたお客様とここで朝ごはんです。 これ以上典型的なものはないというくらいの典型的な”アメ飯”朝食セット。 薄切りのトーストバター付き、卵二個の目玉焼き。 それにカリカリベーコンとポテト。 それに大型マグカップ入りのアメリカン・コーヒーお代わり自由というやつです。

さすがに他のテーブル席の撮影はできませんが、店の中はこんな感じ。 40年前から絶対何一つ変わっていないと思います。 こういうお店では、ウェイトレスさんがテーブルまで案内するのを待つ必要はありません。 さっさと空いているテーブルに付いて注文すればいいんです。
正統派のカリカリベーコンって、ベーコン自身から出る油でベーコンを揚げるみたいに炒めて、水分を飛ばすんですよね。 別に大したもんじゃないんですけど、なんかアメ飯の典型みたいなのはいつの頃からなのか。 カーボーイが焚火の上のフライパンで炒めてつくるようなイメージでしょうか。 普通の家のキッチンじゃ油が飛び散って大変だと思います。 そういう訳か、スーパーなんかでは出来合いのカリカリベーコンも売っていました。
入口にはこんなフーセンガムの自販機が置いてありました。 販売機自体も結構レトロなものなんですが、これチャリティになっているんですよね。 一セントの公的援助も貰えないかわいそうなペットたちを救おう! こんなのを見ると思わずガムの一個でも買いたくなります。 でも、ガムを買う事がチャリティになるのか定かではありませんでした。

今の時代、レストランもどんどんチェーン化されて行く中で、Del-Mar Restaurantみたいな個人経営の食堂が生き残って行くのも本当に大変だと思います。
Del-Mar Restaurant
1677 Dundas Street
London, ON N5W 3C6