声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

鳥取と島根

2020-08-11 09:37:00 | 最近の話題
都内在住の長男が送ってきたのは

人も少なく閑散とした浅草寺の夜景、

リモートワークに疲れた長男は、
休暇中、都内近郊の寺社巡りをするらしい…

私も寺社巡りは好きだ。

例えば歴史上の人物の墓があることで知られている有楽町線駅近の護国寺などで

境内の木陰でベンチに座ってボーッとしていると不思議と落ち着く。

そして、

(な〜んだ、自分のちっぽけな悩みなんて、どうってことないじゃないか…)

という気分になってくる。

お金のかからない地味な趣味だが、
気分転換にはもってこいだ。


地味といえば、

昨日の某ワイドショーで

地味で見た目も位置的にも我が故郷島根県と混同されがちな県である鳥取県の平井知事が、リモート出演されていた。

そういえば、

私は小学生の頃はよく“鳥取”を“取鳥”と書き間違えていた。

(ー ー;)

訓読みでは両方とも「とり」と読める。

なぜ
鳥が先なのか…
取が後なのか…

と悩んだことがあった。


そんな鳥取県の平井知事が今、注目されている。

“スタバはないが砂場はある”のダジャレで知られているが、

昨日のTVワイドショーでは、

キャスターの様々な質問に言い澱むことなく、冷静で的確な見解を述べていた。

お盆休みで帰省する人への誹謗中傷について訊かれた際にも、

「鳥取、島根の人は皆んな優しいですから」

と答えていたが、

確かに都会と違って
近所付き合いを大事にする田舎では

心の中で思っていても、
口に出して言う人は少ないかもしれない…

と言う気がする。

ただ、
表向きはそうであっても疑心暗鬼になってしまうのは避けられないだろう。


鳥取に隣接する島根県東部の高校でクラスターが発生、

我が郷里の島根県西部でも初の感染者が出た。

時間の問題だとは思っていたが、
高齢者の多い地域だけに気になる。

行政のWebサイトには

《プライバシーを尊重した対応をお願いします》

と記載されていたが、

本当の優しさは、

移さないための気遣いであり、思いやる心だと誰かが言っていた。

本当に、そうだと思う…。

従妹がようやくスマホに買い替えたらしい。

リモート帰省、試してみようかな。












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外山先生の教え

2020-08-07 09:32:00 | 報道 ニュース ワイドショー
外山滋比古さんが亡くなった。

96歳と言えば、長寿のほうだとは思うが、

もう新刊が出なくなるのか…と思うと、
淋しい…。


私も読者の1人で、先生のファンでもあった。


最初に読んだのは、

出張先の駅のコンコースにある本屋で偶然、手にとった《思考の整理学》だったが、

それ以降も、
特徴的でインパクトのあるお名前を見つけては読み漁った。


著書の中の何をどれだけ覚えているか、というと忘れっぽい私には些か覚束ないが

一番印象に残っているのは、

ある著書の中にあった、一時期、問題視された『よろしかったでしょうか?』
という言葉遣いについての行だ。

否定するどころか、

《過去形にしているのは遠回しに気遣っているわけだから目くじら立てて否定するほどの事ではない…》

と、
やや肯定的に述べておられた事だ。

言葉癖や若者言葉を、

「パブリックスピーキングや接客マナーの場面では使わないようにしましょう」

と、
口を酸っぱくして企業研修や新人スタッフ研修で言い続けてきた私には、
眼から鱗だった…。

( そういう見方もあったのか…)

と、

言語学者でもある先生の言葉に対する柔軟さと知見の深さに感銘を受け、
表面上の判断しかできなかった自分の浅はかさを反省した。

それらの著書は、
私のような者にでも、わかりやすく軽妙なタッチで書かれた文体が多く、

とても読みやすくて
毎回新しい学びがあった。

本当に勉強させてもらった。


これからも私は、

外山滋比古という名前にときめきながら、
読み続けることだろう…

外山先生、
ありがとうございました。






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FOUJITA

2020-08-06 09:13:00 | 映画・ドラマ
この頃の私は公開時に見逃して

ずっと後になって観る…の繰り返しだ。

(なぜ、あの時に行かなかったんだろう…)

と考えてみると、

実父の認知症が始まり、
施設に入る入らないでゴタゴタしていた時だったか…?

それとも、
県外出張が多い時期でタイミングを逃したか…?

このblogで4、5年前を振り返ると
どうやら、その両方だったようだ。


小栗監督とは、
地元ご出身という事もあって、
私も夫も、公私でお付き合いする機会があった。

私の場合は仕事で、
夫の場合はプライベート…

なので、
監督は、私達が夫婦だとは気づいていないはずだ。

プライベートでしか会ったことのない夫の話しでは、気取ったところがなく気さくな方だったとの事だったが、

私の知る監督は、

シンポジウムなどで聴衆と激論を交わすなど、たまに熱くなる時もあって、MCの私は、どうやってこの場を収めようかとハラハラした事もあった…。



この《FOUJITA》は、

監督にとって前作の『埋もれ木』以来、実に10年ぶりの映画だが、

やはり、映像の美しさが際立つ作品だ。

直前に全くタイプの異なる『コンフィデンスマン』を観たせいか…

冒頭でフジタのアトリエの風景が映された瞬間に、ハッとした。

(これは“絵”かしら?)

それに続く煙突の並ぶ街の俯瞰や、
黒いクラシックカーが通る街角の風景なども、
切りとって、そのまま額に入れて飾りたくなる…

ため息が出てくるような美しさだ。

前半の1時間はパリの生活、
後半の1時間は帰国後の日本…

まさに、明と暗…
対照的な映像だった。

エコール・ド・パリの画家フジタは
帰国後、戦争画家となり《アッツ島玉砕》を描く…。


見終わった後で、余韻に浸りながら、

エコール・ド・パリの詩人アポリネールの
《ミラボー橋》を聴いている。

レオナール・フジタの絵といえば人物画を思い浮かべる人が多いけれど、

私が一番好きなのは、
《ホテル・エドガー・キネ》
パリの下街を描いた風景画だ。



写真は、以前、新国立美術館で開催されていた《貴婦人と一角獣》展で購入した絵葉書。

《FOUJITA》でも出てくるが、

実物はとても大きく、
タピスリーの精密さに圧倒されたことを思い出した。


今日は原爆忌。





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天地創造

2020-08-04 09:51:09 | 映画・ドラマ
もう何回観ただろうか…

最初に観たのは学校からの推奨映画で

たぶん団体で鑑賞したように記憶している…。


次はTVで観たように思うが…

いかんせん3時間の長編大作なのでTVの地上波で放映される事は滅多にない。


今回は録画しておいたライブラリーの中から見つけて何十年ぶりかで観た。


やはり一番、面白いのは《ノアの方舟》のシーンだ。

子供の頃に観た時も、

動物たちとノアの家族が方舟で過ごすシーンが印象に残っている。

全種類の動物のツガイって何種類くらい?
と考えたのは相変わらずだが、

今回は、当時の撮影方法についても興味を持ってみた。

CGが使えない時代で特撮にも限界がある中、
よくぞまぁここまで…と感心する。

虎と白熊などは輪郭がくっきりしているので特撮だが、

実際に本物の動物たちを集めているシーンにも驚く。

大掛かりな撮影はさぞかし大変だっただろう…。


子供時代の記憶では、

ゾッとするような気味悪さだけが記憶に残った《ソドムの市》だが

神の使い役で登場するピーター・オトゥールの高貴な姿が印象的だった。

あの湖の底のような、深いブルーの瞳は気高い役柄にピッタリだ。

その神の使いとアブラハムとの会話に出てくる『善人が何人いれば破壊しないか』の問答が、

《ソドムの市》への破壊行為にどう繋がるのか…。


最後にイサクが年老いた父親に問うた

『小さな子供がいても破壊したのか?』

という言葉には、
神の行為であっても不条理はある

…と言っているかのようにも思えた。



そんな思いも含め

以前観た時より、心に響いた。


以前は、あくまでも聖書という世界的なベストセラーの映画化という表面的なとらえ方をしていたように思う。

…が、

今は、とてもよく理解できる…

この《天地創造》は、
まさに現代にも通じるバイブルなのだ。


神は人間に時折り、大きな試練を与える…

昔も今も。

(ー ー;)

トップと下の写真は

シンガポール・セントーサ島の水族館のエントランスにあった

ノアの箱舟らしきオブジェ




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ハチミツの日

2020-08-03 11:19:00 | 最近の話題
初めて知ったが

今日は“ハチミツの日”なのだそうだ。

8月3日の語呂合わせかぁ…。


単純明快だ。

この手の語呂合わせで《◯◯の日》を作ろうと思えば、

いくらでも出来そうだ…

例えば明日は

8月4日だから橋の日、箸の日とか、

8月5日は屋号の日、ヤゴの日とか

8月6日はハムの日、アマチュア無線の日とか、

8月7日は、もともと《鼻の日》だし

8月8日は…既に色々ありそうだが、
あっ、ようちゃんの誕生日だ!

8月9日は…語呂合わせだと
野球の日とか…になるのかな?

8月10日は、ヤイト…お灸の日かな。

私の田舎では、お灸のことをヤイトと言っていたがヤイトは大和言葉らしい…

子供の頃はいたずらをして、祖母にヤイトを、すえられていたっけ。

こうやって考えていくと、

どの月も10日くらいまでは、

「◯◯の日」が作れそうだ。


フリートークのお題にイイかも…。

11日以降は、

少し難しくなるので、上級編にも使えそうだ。

blogのテーマからハズレたが、

今日はハチミツの日。





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蜜蜂と遠雷

2020-08-03 09:35:00 | 映画・ドラマ
この土日で500頁を一気読みした。


映画の公開時に予告編を観ながら、

( いやいや、先ずは原作を読んでからだな…)

と、思っていた。

話題作だということは知っていたが、

原作を読み進めるうちに、ぐいぐいと引き込まれていった。

誰もが思うように、

ここに描かれた音楽の世界観をどう映像化するのだろう…

と考えた。


と、同時に

私の頭の中には終始“あるシーン”が浮かんでいた。

以前、読んだ中村紘子さんの

『チャイコフスキー・コンクール』

…だ。


シーンとは言っても実際に見たわけではなく、

そこに描かれていたエピソードを
私が勝手に想像しただけだが、

著者・中村紘子さんの視点と

この『蜜蜂と遠雷』に登場する
審査員・ピアニストの視点が重なった。


映画『蜜蜂と遠雷』は、
“音楽の使い方が素晴らしい”

という評論家?らしい人の記事も読んだ。

コンクールで演奏される曲は

誰でもが知っているショパンのバラード1番やバッハの平均律、

サティやラフマニノフ…

バルトークやプロコフィエフと

バラエティに富んでいる。


小説では、これらの曲に

恩田陸さんの作家独自の創造力と豊かな感性によって

壮大で複雑なストーリーが付け加えられている。

“音楽は、こういう風にして表現し、聴くものよ”

と言われている様で、

これまで何も考えずに聴いていた私は、

自分が如何に凡人であるかに気づかされ、

イマジネーションの無さに落胆しつつも、

( でも、何も考えずにボーッとして聴くのもいいんじゃない?)

…と、開き直る。


恩田陸さんも

『映像化は絶対にムリだと思っていた』

と言っていだが、

小説のままを映画化しているわけではないだろう…

ピアニストが演じるわけじゃないし。


『マディソン郡の橋』のような原作を超える映画もあるが、

この恩田陸さんの原作を超えるのは、
どう考えても無理だと思う…。


映画では登場人物の1人、

高島明石の役を松坂桃李さんが演じている。

小説の中でも重要な役どころで、演技力が要求される登場人物だ。

もう一つ、
どうしても気になっていることがある…

天才少年、風間塵のイメージだ。

小説の中の彼は、言動がとても幼い…

そのせいで、

私の頭の中で描いた彼の姿は子どもで“声”はボーイソプラノだ。
(ー ー;)

コレは大きな誤解だ。

16歳といえば、とっくに声変わりしているし…そんなわけないじゃないか!

と打ち消してはみたものの、

最後まで、

私の頭に浮かぶ風間塵のイメージは、
16歳ではなく、12歳くらいの男の子だった…。

一度描いたイメージを打ち消すのは容易じゃないのだ。

原作と映画のイメージのギャップは大きいかもしれない。

それはそれで面白いと思うが、
映画では、どんな役者さんが風間塵を演じているのだろう…。


映画を観た方、

どうでしたか?



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趣味か遊びか

2020-08-01 11:32:00 | Diary
“男の料理”とタグづけて書きませんか?と

goo blogから案内が来たので夫の料理について書かさせてもらう事にした。


最近は、

ようやく味付けのコツがわかってきたようだけれど

35年間も付き合っているワリには

味覚が違いすぎて、

味付けではぶつかる事が多すぎる…


特にサバの味噌煮。

私は生姜を効かせた甘辛いコッテリしたのが好きだけれど

夫のは当初、味噌スープの中にサバの切り身が浮いている…

見た目もマズそうだが、

味付けも味噌の味のみで、塩っぱくて食べられたシロモノではなかった。


今は滅多に料理をしない私だが

都内にいる長男の好物がサバの味噌煮だった事もあって

彼らが家にいた頃は、よく作っていた。


10年ほど前から料理を趣味にし始めた夫は

スーパーや道の駅などでの食材探しが楽しいらしく、

そこに無いものは通販で購入する拘りぶりで、

夫婦2人なのに我が家のエンゲル係数は、平均の25%よりかなり高めだ。

コロナ禍で、外食を控えた分、食費が減るかと思いきや

野菜の高騰で、また一気に上がってしまった。

しかも、困ったことに

2人しかいないのに夫は5、6人分の料理を作る。

残って捨てるのがもったいないので、

翌日、そのまた翌日も冷蔵庫から取り出して私が食べるハメになる。

この前、3日間食べ続けたカボチャと小豆のイトコ煮には…本当に参った。
(ー ー;)

なぜ2人分の分量で作れないのかと訊くと、

「もともと売ってる材料の分量が多いためだ、2人分で売ってるものはないんだよ」

と、

言い訳をするが、
何度も、それを繰り返す夫は、

たぶん、

出来上がった際の料理の量を想像するのが苦手なのだ。

この量の問題を解決するにはどうすれば良いのか…。

ちなみに夫の料理は、

思い付きのオリジナルが多く、レシピどおりに作る事はない。

一度、クックパッドを見ながら作った事があるらしいが、

手順が悪かったのか、思うように出来ず、自分でもマズいと思ったらしい。

トップの写真は、

夫の定番料理になった

“巣篭もり料理”

いつも下に何かが隠れている…


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Halのお尻

2020-08-01 07:27:00 | 大型犬との生活
午後から晴れると

必ずドライブがてら散歩に出かける。

Halはドライブが大好きらしい。

家の周りを散歩して帰ってくる時も車の前で立ち止まって、

どこか連れて行け、というような顔で私をみる。

ハガキをポストに入れるだけでも

コンビニでボールペンの芯を買う時でも

Halは一緒に行きたがる。


最近は、主に車で15分程度の場所を探してドライブ散歩するのだが、

車内でのHalは以前にも増してリラックスできている様子、

その理由は私が一緒に後部座席に座っているからだ…。


左側に私、その右にHal、とポジションは決まっている。

ところが、

Halはだんだんと私のほうに身体をすり寄せてきて、

くるりと横向きになりお尻を私の右膝の上に乗せてくる…

とっても変な形だが、
このポーズがHalは一番好きらしい。

私のほうは、そのポーズとHalのお尻の重みに、笑いながらも

運転中の夫に

「重い!」と訴えるのだが、

Halは、知らんぷりをして横向きのまま外の景色を眺めている…

膝に乗ったお尻の暖かさと重みは

息子たちが小さい頃に感じた充実感を思い出させる。

Halは、やっぱり三番目の息子なんだなぁ…。





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ゾウであるワケ

2020-08-01 07:26:00 | 大型犬との生活
とうとう境界線を超えた…

前回の入れ替えはいつだったか?


冬は乾燥が酷いから、
たぶんそのままだったと思うが…

今年は、
霧の出やすい春より前だったかな?


550mlの容器の1cm上まで水が溜まっている。


それはそうと、

数多い乾燥剤の中で、なぜ私はこの製品を買い続けるのだろうか…?


もっと良い製品もあるのではなかろうか?


それに、

以前から気になっていた事だけれど


なぜ「ゾウ」なんだろう?

カバではいけないのか?

水とりカバさん、でも良さそうだが…。


ネーミングは大事だ。

売れるか売れないかはネーミングで決まると言っても過言ではない。

考えてみると

ゾウさん、

のほうが昔から有名な童謡もあるし

(カバさんの歌は知らない)

親しみが湧くということかな?


最近、

Halはワンチュールの舐め方が上手になった。

最初は、一気に全部飲み込むのではないか?

アレはネコ同様に、小型犬向きの製品だから

Halのような大型犬には向かないのではなかろうか、

と思っていたが、
どうやら考えすぎだったようだ。

♪チュール、チュールワンチュール♫

と歌いながら舐めさせていると

オッサン犬のくせに、まるでゴジラの幼獣のようなまん丸な目で

必死に、舐めている。

CMとおんなじだ。


水とりゾウさん同様、

ニャンチュールとワンチュールは
とても優れたネーミングだと思う。

やっぱり、

成功のカギはネーミングだな。







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