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声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

殿様の桜餅

2015-03-09 07:33:20 | Diary
子供の頃、

山陰地方の小さな町で育った私の場合、

桜餅といえば、

長命寺餅とも言われる関東風の桜餅でした。



薄いクレープ状のもっちりした皮に
包まれた上品なこしあんを


もったいぶってちょびちょび食べていたのを覚えています。

そして、

今思えば、とてももったいない事ですが


あの塩漬けの桜の葉っぱを、わざわざ

剥がして、

捨てていたのですね。(^^;;


子供の味覚が、そうさせたのか

甘いものと塩っぱいものを一緒に食べるのを嫌う?母の好みが

そうさせたのかは不明ですが

我が家の場合、

葉っぱを捨てるのは、ごく当たり前の事のようでした。



道明寺を初めて口にしたのは、

ずいぶん後になってからですが、

こっちは関西が起源で

道明寺粉を使うのだそうですね。



その時に思ったのです。

( 道明寺は葉っぱと一緒に食べるものだ )

と。


だって、手掴みでは食べにくいし

葉を剥がせば形が崩れやすくなりますものね。


味も、

クレープ型に比べて、やや甘みが強い?印象があります。



今は桜餅といえば両方を思い浮かべますが、


不思議なのは

私の故郷、島根県西部で

関西風の道明寺桜餅ではなく

なぜ、

関東風の長命寺桜餅が当たり前のように食べられていたのか…


ということです。



もしかして道明寺粉が手に入らなかった?



いえいえ、調べてみると

山陰地方の長命寺桜餅の起源は


茶人としても知られる松平不昧公にありました。


参勤交代で江戸から島根に持ち込んだようです。



不昧公といえば


山陰銘菓「若草」と「山川」ですが


お煎茶に良く合うお菓子として知られていますね。


島根の桜餅の起源は、お殿様にあり…


なのでした!








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