こちらのつづきとなります。
平標山山頂からのビュー。
以前登った
苗場山の登り返しの所や、頂上が広くフラットな様子がハッキリと見えます。
これから歩く仙ノ倉山方面。ピークが4つ5つ見えてアップダウンを繰り返すことに若干の恐怖を覚えます。
立ったまま10分ほど休憩して、
谷川岳まで続いているこの稜線を、仙ノ倉山に向かうのに、1250まずは一気に下ることから始まります。
まだピークが4つ見えます…。
イメージ的にスイスとかドイツとかヨーロッパの山を思わせるような雰囲気の山です。
※あくまで個人の勝手なイメージです(笑)
最後のアップダウン。
1325仙ノ倉山に登頂しました。
ここから10km弱歩けば谷川岳に続いているんですね。
何も言えねぇ。
美味すぎる。
山頂では塩むすびに勝るものなし。
塩の辛さ、そして甘み、米粒の甘みと風味が身体中に染み渡るのです。
ここで谷川岳方面からトレラン男が歩いて来たので、
私「谷川岳からですか?」と会話を振ると、
トレラン男「いえ、水上からです」
私「あっそうですかー、水上ですかー。
…
えぇっ?み、み、水上だと?😱😱💦一体何kmくらい歩いて来たんですか?」
トレラン男「そうですねー。(さらっと)2、30kmくらいですかね」
私「2、30kmとはすごいですね。距離だけではなくアップダウンもハンパじゃないから疲れませんでした?」
変態男「疲れましたよー。にこっ。てへっ。」
と全然疲れてない様子で、ノースリーブ&短パンで汗ひとつかかずに、平標山方面に向けて走って行きました…。
たぶん水上駅から谷川岳(恐らく西黒尾根)に登り、そこから縦走してここ仙ノ倉山まで来たのでしょう。
しかも2、30kmって10km単位が軽すぎます。
彼にとっての10kmとは、俺の1kmと同じような感覚なのでしょう。
上には上がいるというか、比較する事すらおこがましい、レベル違いのスーパーアスリートですな。
敬意を込めてド変態と呼ばせて頂きます。
下から見たら4つのピークの4番目だと思っていましたが、実際の仙ノ倉山は3番目のピークでした。
写真は4番目の名も無きピーク。
15分ほど休んで、1340下山開始です。
左手の谷はかなり深くて吸い込まれそうでした。
最後の登り返し。平標山までは行きと同じルートなのです。
1415平標山に戻って来ました。
下山は周回コースなので、行きとは違う道となります。
平標山の家(山小屋)まで恐ろしいくらい一気に下ります。
こっちを登りに選んでたらここは相当大変だっただろうなも思いました。
じゃあの、仙ノ倉山。
まだまだ下り続けます。
平標山の家に到着。
顔を洗わせてもらい、リフレッシュ出来ました。
駐車場方面に進みます。
平標山の家から平元新道登山口までも結構な急登でしたね。
写真はようやくなだらかになった辺りでのもの。
こっちから登る方が大変かな。
平標山まで2.8kmで789m登ることになるので、かなりよ急登なことが分かります。
平元新道登山口に着きました。
ここからは平坦な道を3km強歩きます。
そして、1555駐車場に到着しました。
無事に下山完了です。
総評です。
登り3時間5分(休憩10分含む)、休憩15分、下り2時間15分の総計5時間35分の山行でした。
まずは今回どこに行こうかと珍しくターゲットがなかなか決まりませんでした。
迷いに迷った挙句、全くノーマークの平標山・仙ノ倉山に決定した経緯がありました。
新潟の山はこれから冬山に突入しますから、軽装で臨める最後の時期だったかもしれませんね。
平標山・仙ノ倉山は、苗場山と17号を挟んでほぼ対等に向かい合い、また(仙ノ倉山は)谷川連峰に属しています。
高山植物も多く、展望の良い稜線歩きを堪能出来る美しい山でした。
私達は松手山コースで登り平元新道コースで下りて来ましたが、この時計回りコースの方が歩きやすさや高山のダイナミックさを感じるのに良いとは思いました。
個人的には日本百名山に選ばれてもおかしくない山だと思いましたね。
日本百名山は山岳小説家(小説家及び登山家の方が正確か?)深田久弥の主観に基づく百名山なので(選定基準はこの人が歩いたコースも大事)、現代の人たちはそれに敬意を表しつつ参考にしながらも、自分なりの百名山を確立していけばいいんじゃないかなと思います。
また、ピークハントは登山の醍醐味ではありますが、そこだけに捉われずに、周辺の散策や縦走路、高山植物や湿原、登山口にある町や温泉なども含めて楽しむ事が一番だと個人的には考えています。
最後は百名山談義になっていまいましたが、あらためてこういうことを考えさせられるくらいの美しい山でした。