今 日 の 出 来 事

今日あった出来事、感じた事を綴ります…

花見と拝みと湯浴み

2019年03月31日 | 旅行・レジャー・ドライブ
平成では最後の年度末となる今日は日曜日だ。締め括りに京王高尾山温泉に行く事にした。きっかけは書類を整理していたらポロッと出てきた「500円入館券」だ。有効期限が今日なのでせっかくだから有効に使わせていただこうというビンボー臭い温泉芸である。
朝早く家を出て、山手線、京王線を乗り継いで高尾山口駅に着いたのは7時半過ぎ。花見シーズンの日曜日という事もあるが、こんな朝から結構な人出だった。

しかも大半の人がリュックを背負った登山スタイルだ。今日は温泉芸だけでは宜しくないので、締め括りとして薬王院参拝をメインにした。早速ケーブルカー清滝駅に向かって歩き出した。天気予報で日中は春のようなポカポカ陽気になると聞いていたので上着をどうするか悩んでいたが、朝の冷え込みで冬物を羽織って正解だった。高尾山口駅に降りた時の更なるヒンヤリ感がやばい。吐く息が白いのである。
ケーブルカーの始発は8:00だが、既に満席で乗車を閉め切りますとアナウンスがあった。

恐らく山の上で働く方々の通勤ラッシュであろう。運賃は往復930円。次発の乗車率もかなり賑やかだ。発車して日本一の傾斜角を昇って行くが、車窓が段々と秘境めいてきた???
終点の高尾山駅に降り立った途端、ヒンヤリ感が更に下がってまるで冷蔵庫の中に居るみたいだ。これ春物の薄手だったら完全リタイアになるところだった(汗)。とにかくガスって視界が凄く悪い。

展望は晴れていれば遠く新宿の高層ビル群まで見渡せるのだが、手前の木々の向こうはもうホワイトアウトで全く見えない。高尾山には何度も来ているが、こんな幻想的な風景もそう見れないので画像もちょっとサービスしよう(笑)

幻想的なムードに浸っていたら雨が降ってきやがった。増々ヤバイ。天気予報で雨は降らないのを知っていたが、超局地的なのか山の上なのか突然の雨に傘の用意もなく一気にテンションが下がる。恐らくここに来ている人の大半は傘無しだろう。まあ霧雨程度の弱さだが、長く続けばビショビショになってしまう。参道の十一丁目茶屋も権現茶屋も時間がはやくてまだシャッターが閉まっているので雨宿りも出来ない。男坂・女坂の分岐を男選択で昇って行く。

ようやく薬王院の山門に辿り着いた時、なんか景色が違う事に気がついた。山門前にあった「門前茶屋もみじや」がそっくり無くなってる。この茶屋と山門がセットになった景色がイイ風情だったのに、退店して空き地になってしまったのは凄く残念だ。
山門をくぐって参拝に入る。境内の土産店はまだ閉まっていたが、御護摩受付所だけは開いていた。

天気があまり宜しくないので、失礼ながら奥社は断念して飯縄権現社と薬王院を参拝。

この神秘的な光景は御利益も倍増しそうな気すらしてくる。時間とともに参拝客も増えてきたが、まだ本格的な賑わいではない。何といっても年間300万人と登山客数日本一なのだから、それだけでも凄い事だ。

石段を降りてさっきの受付所で御朱印を頂く。流暢な書体は手書きだから毎回違うし、また書き手によっても違ってくる。今回の御朱印もイイ感じだ。土日祝限定で配布される天狗の朱印も頂けた。

参拝で約1時間、降ってる雨が本格化するとヤバイので山を下りる事にした。ケーブルカー駅に向かって足早に参道を戻る。朝9時ともなると参拝に向かう人の流れも増えてくる。
参道沿いのお茶屋はようやく店を開け始めて、まだ準備中だったので朝食はお預けだ。
高尾山駅に着いた時ちょうどケーブルカーから降りてきた客が「うわっ何も見えね~!」と叫んでいた。まぁ花見であればそういうリアクションになるね(爆)。朝9時から帰る客なんて居ないとみえて、下りのケーブルカーの乗客は自分を含めて2人だけのほぼ貸切状態。逆にすれ違う登りのけケーブルカーは満員御礼だった。「ご愁傷様」とだけ申し上げておこう(笑)

下界の清滝駅に降り立ったらガスは嘘のように消えて雨も上がっていた。それにしても観光客の多さは凄い。軒を連ねた土産物店もようやく始動してこれから観光ラッシュとなるのだろう。

駅前の喫煙所で休憩しながら暫し花見を楽しんだ。

相変わらず蕎麦屋とか飲食系は開いてなかったので諦めて高尾山口駅に向かうが、その途中で酒まんじゅうの看板を見つけて2個ほどテイクアウトした。続いて高尾山名物焼きだんごも発見。

立て続けに購入して朝飯とした。酒まんじゅうは酒が入ってる訳ではなく、麹で発酵させたもので素朴な甘さでくどくない。焼きだんごはモチッとしてとても美味い。腹持ちが良さそうなので虫養いには充分だろう。団子の串は店に返すと10円キャッシュバックされる。
その足で本日のメインディッシュ、久しぶりの高尾山温泉へ。

今日の活動の原点となった500円チケットがこれで無駄にならずに活用できる。という事でこの温泉で本日のミッション完了である。ここもまた日曜日なので凄い賑わいだった。
久々の湯はいつものと違いが分かる。マイクロバブルのシルク風呂は肌触りが全然違って心身共に凄くイイ効果を齎した感がある。仕上げに人肌近い炭酸泉で引き締めて湯芸完了。
足早に京王線に乗り込んだ。駅前温泉だと移動の手間が省けるのでホント助かる。お次は高幡不動で途中下車。

いつかは行こうと思っていた高幡不動尊に初参拝である。この地でようやく落ち着いて食事が出来そうだ。と思ったそばからソバ屋を見つけた。参道に古くからある千寿庵というお店。

とろろ月見蕎麦にエビ天をトッピングして頂いた。朝から駆け足で高尾山を巡ってきて、ここでようやく腰を下ろして休めた気分だ。しばらくノンビリした後いよいよ高幡不動尊へ。

正しくは高幡山明王院金剛寺と呼ぶらしい。関東の三大不動尊として有名なお寺だ。創建は奈良時代に行基が開いたと伝えられる一方、大宝年間以前の開基との説もある、とにかく物凄く歴史のあるお寺なのだ。仁王門をくぐってまずは重文の不動堂から参拝。中から護摩修行の音が聞こえてくる。

境内は参拝者が多くてとても賑わっている。外人さんも結構来ていた。不動堂の背後には奥殿があって、こちらには有名な丈六不動三尊像が祀られている。賽銭箱のガラス越しの奥に大きい不動尊を拝観できた。奥殿は寺宝や文化財を保管する収蔵庫にもなっていて、寺宝展として有料で見学できる。せっかくだから見ていこう。拝観は300円。内部は佛画や仏像、古文書、土方歳三直筆書簡や新撰組縁の資料などは陳列されていて、順路のラストは間近で不動三尊像を拝観できる。これは是非見ておいた方が良いだろう。

シンボリックな五重塔は割と新しい建造物。出来るまで5年かかったというその様式は平安初期のもので高さは約40mある。そばに喫煙所があったので一服休憩した。ふつう喫煙所って隅っこに追いやられてあまり良い感じはしないが、ここは真ん前に五重塔が聳える、喫煙所にしては素晴らしいロケーションだ。

その後本堂の大日堂を参拝したが、尺の都合で「山内八十八ケ所巡路」は残念ながらまたの機会にした。

初となる今回の高幡不動尊は少々駆け足気味で巡ってしまったが、御朱印散歩倶楽部で来たときはじっくり探検したいと思う。シメに納経所で御朱印を頂いて撤収。京王線の高幡不動駅から徒歩5分とアクセスは良いので然程疲れない。と思ったら電車に乗った瞬間寝落ちで記憶が飛んでしまった。
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1 コメント

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Unknown (細貝)
2019-04-18 16:34:12
高尾山もそうですが、高幡不動も20年ぐらい行ってません。うちからはそれほど遠くないのですが、いつでも行けると思うとかえって後回しにしてしまうものだなと思います。
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