今 日 の 出 来 事

今日あった出来事、感じた事を綴ります…

平安の秘仏を観た

2016年11月30日 | 博物館・美術館
11月の最後を飾るネタは仏教美術鑑賞。滋賀・櫟野寺(らくやじ)の秘仏が初めて寺を出て東京に来ているのだ。これは是非見ておかなければと、朝から外出ついでに野暮用を済ませて山手線で上野に向かった。

今日は天気が良い。気温は寒いが縮みあがるほどではない穏やかな陽気だ。足腰はまだ芯が疼くがいくらか穏やかである。今日拝観する特別展は東京国立博物館で開催されている「平安の秘仏/滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」(会期2016年9月13日~12月11日)である。千秋楽が迫っているが、平日の午前中なので混雑はしていなかった。並ばずにチケット(1000円)を購入して本館へ。今日は行列が全くないので待ち時間0分と快適。

大観音とは櫟野寺の本尊・十一面観音菩薩の事で総高5メートルもある日本最大級の坐像、特別展一番の見所だ。期待で異様にテンションが上がる。この手の催し物でよくある「音声ガイド」は今までスルーだったが、今回は初めて利用してみた。入口でレンタル代520円を払って片耳モノラルの本機を装着。面白いのは仏像マニアのみうらじゅん氏といとうせいこう氏の解説や談話が聴けるのだ。拝観の際に解説板の番号を押して解説を聴きながら進行するのでとても分かりやすい。会場はもちろん撮影禁止だから、気になる方は実際足を運んで貰うしかないね。

中に入るといきなり大きな十一面観音菩薩が目に飛び込んできてハッとさせられるが、展示フロアは大部屋一室のみで完結なので展示物がすべて見渡せるのだ。メインの大観音を中央に配置し360°見る事ができ、それを取り囲むように櫟野寺の重要文化財20躯がズラリと並ぶ。一見凛々しいがどことなく滑稽な毘沙門天は脇役としてイイ味をだしていたり、背後の金ピカ地蔵菩薩も割とデカくて迫力あったり、甲賀様式や鉈掘りという独特の様式美に触れたりと非常に興味深い。展示はワンフロアだがジックリ拝観すると1時間~1時間半ほどかかる。朝は空いていたフロアも気が付いたら人で溢れかえって大混雑状態だった。行くなら早い時間がオススメだ。
最後に公式図録とクリアファイルを買って終了。
時計は11時半なので急いでアメ横方面に移動した。昼を回ると何処も昼食渋滞が起きてしまう。
すかさず「トナリ」を発見!懐かしいので思わず入ったが、もう満席リーチ状態だった。

この350gテンコ盛りの野菜とソフトな味わいがたまらない一杯だ。餃子も追加して懐かしさを堪能したが、またご近所に復活して欲しいものである。食後の一服はギャランでブレンドを所望。

さてこの後の展開はアメ横だけにオタッキーにLEDライトネタで盛上りたい所だが、話が長くなるので今回は止めてサッサと帰ろう。でもせっかくだから最後はお馴染みデザートのカットメロンで締めくくって終了。

最後に平安の秘仏でもうひとつ面白グッズを買った。みうらじゅん×いとうせいこうプロデュースの限定オリジナルLEDライト「光仏」だ。ちょっと洒落で手を出してしまったが、これがなかなか面白い。ボタンを押すと十一面観音菩薩が浮かび上がる有り難いライト。結構売れ行きが良いらしい。


コメント (2)
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