今 日 の 出 来 事

今日あった出来事、感じた事を綴ります…

龍馬を偲ぶ鉄道旅

2016年11月26日 | 旅行・レジャー・ドライブ
久しぶりに〇ベー君発案の鉄道旅である。JR東海ツアーズの国内募集型企画旅行「坂本龍馬展」を観に行くツアーだ。添乗員ナシで完全フリープランだが、交通費が安い上に特典が付く所がミソである。
朝6時に東京駅に着いた。最近はスーツケースを提げたアジア系観光客の姿をやたらと見かけるようになった。これも時代のナンチャラやね。暫くして〇ベー君と合流、コラボは3年ぶりだと言ってたが、もうそんなに経つとは吃驚である。早速往復のチケットを渡してホームへ上がった。自由席じゃないから早朝椅子取り合戦の必要もないので、ノンビリムードで駅弁を買ってのぞみに乗り込んだ。

新幹線はホント久しぶりだ。やっぱりお高いから滅多に乗らないんだけど、コレじゃないと得られない満足感ってのは確かにあるね。発車まもなく早々に「厚切りロースとんかつ弁当」を味わった。これ素直に美味いから2個買おうと思ったが、メタボ抑制で泣く泣く我慢した。

のぞみは新横浜を過ぎると途端に本気でスピードを上げてくる。熱海を越えて静岡に入ると車内アナウンスで
「ご案内致します。進行方向右手をご覧下さい。富士山の絶景がご覧頂けます。少しのお時間ではございますがどうぞお楽しみ下さい」
新幹線の車内アナウンスでそんな事まで言ってくれるとは意外だった。しかし海側の座席で反対側の小さい窓越しでは存分に堪能する事もできず、まして揺れる車内で撮影など不可能に近い。そこでTZ85の出番である。

さすが光学30倍の威力だ。手ブレ補正とEVFのお陰で見事な雄姿を撮る事が出来た。お見事!でもこれは撮影者の腕が良いんじゃなくてカメラの性能が良いだけの話である(笑)
さて、昨晩はロクに寝てないのでそろそろかなと覚悟していたが、案の定軽く寝落ちで記憶が飛ぶ。<中略>
ふと我に返るともう名古屋だった。そうかこだまじゃないから早いんだな。名古屋を過ぎれば京都なんてアッという間だ。

京都はちょくちょく来てるが新幹線のホームは凄いご無沙汰だ。アッという間とは言ってもあんだけのスピードで2時間そこらかかるんだから、やっぱり京都は遠いな。朝9時過ぎに無事上洛。これでもいつものノリだと2時間遅い。駅前もすっかり人通りが賑やかだった。大丈夫かな?・・・今日ってもしかして失敗だったのでは?・・・何たって紅葉シーズンで土曜日である。恐らく何処に行ってもメチャ混みは覚悟しておかなくてはならないだろう。

それでは早速今日のメインディッシュ「坂本龍馬展」の京都国立博物館へ向かう事にした。当初はタクシー利用でサクっと時間短縮を目論んだが、一応テーマがリハビリとダイエットであるからして、それじゃタクシーは緊急の時だけって事にして徒歩を選択した。塩小路から七条通りを経て約20分かかるみたいだ。

正直言うとまだ筋肉痛が全然癒えてない状態なので連続歩行は結構キツイ。でもじっとしているよりはマシだろうと自分に言い聞かせて休み休み前に進む。やがて龍馬のポスターが見えてきて無事に京都国立博物館に到着。心配していた長蛇の列は全くなかったので安心した。鳥獣戯画の時はエライ騒ぎだったからねぇ。

開催期間が明日までだから今日明日はメチャ混みだろうと予測していたが、待ち時間10分と緩々だったので少々時間に余裕が出そうだ。とは言っても帰りの時間から逆算するとそうノンビリもしていられない。じっくり見ても1時間が良い所だろう。

内部は勿論撮影禁止だ。龍馬の歴史や遺品、その他関連の展示でなかなか面白い。武〇鉄〇ほど傾倒してないけどそれでも面白い。特に書簡はジックリ見入ってしまってあえなく時間オーバー。ほんとはもっとゆっくりと堪能したいんだけど、弾丸ツアーだから仕方ない。後ろ髪を引かれつつ15分超過で博物館を後にした。その後はフリープランである。何処に行こうとお好きなようにである。まあありきたりではあるが、〇ベー君が京都久しぶりって事を考慮して清水寺に行く事にした。うわ~ガチでヤバイ。清水寺・紅葉・土曜日・・・ジョーカーばっかじゃねーか(笑)。まぁ大混雑は想定内って事で再び歩いて東大路通りを北上した。

世間話をしながらノンビリと五条通りに到達したが、この交差点から先は景色が一変する。なんだこの人の多さは!
清水寺に至る五条坂の入口から既に人の渋滞で先に進まない。道が狭い故に歩道も狭く、更に観光バスが往来するスシ詰め状態なので乗っけから牛歩を強いられる。いったいいつになったら清水寺に着くんだろうか?
これ、後々のスケジュールに影響が出なければいいんだが。そんな心配ばかりが過る。

今回はいくらか空いてる茶碗坂ルートを進む事にしたので、あの明治神宮の初詣みたいになっちゃってる参道は通らずに済んだ。しかし想定内とは言え人が多すぎる。程なくして清水寺に着いた。更に人だらけですごい事になってる。晴着のコスプレ多いな。あちこちで見かけるよ。それと同時に外国人観光客の多い事。ひょっとしたら日本人より多いんじゃないだろうか?

拝観料は400円。拝観券を買ったが行列が出来てなかったのはせめてもの救いだった。今日は本堂に上がってご本尊に参拝した。この仏教のミステリアスな奥深さ、様式美には毎度毎度癒されるね。もう何度も頂いてるが今回も御朱印はしっかり頂戴した。

さてシーズンの紅葉は、赤々と言うより赤黒くて時期が過ぎたクタビレ感が漂ってる。それでも観光客の大群はカメラに集中するからとんでもない撮影渋滞が起きていた。

余談だが紅葉のメッカ東福寺はピーク時に1日3万5千人も訪れるため、通天橋と臥雲橋は今月一杯撮影禁止にしたそうだ。
しかし清水の舞台ももっと燃える赤だったら、こんな渋滞じゃすまなかっただろう。

「止まらずにお進み下さーい!」と警備員が叫んでも群衆は馬耳東風状態だった。結局◯ベー君と逸れて後で何とか合流できたが、予想外の時間ロスは少々痛い。清水エリアを何とか脱出して五条坂を下る。殺人的渋滞である。

ここで早めの昼食に順正の湯豆腐を考えていたが、いざ行ってみたら大混雑で40分待ちと言われて敢え無く撃沈。それではと比較的空いてる穴場カフェにしけ込んだ。

ダイエットを意識してミートソースを所望。いや意識するなら麺類ダメだろ!とセルフツッコミを入れておこう(笑)。併せて抹茶も頂いた。ミートソース凄い美味いぞ。なんか得した気分だ。それに輪をかけて抹茶の美味さにKOだ。さて次の身の振り方を会議。旅行進行中にミーティングも同時進行ってのは笑い話だが、敢えて決めないミステリアスさってのも案外魅力だったりするから捨てがたい。
で、お次は新京極、錦市場に展開だ。もう筋肉痛疲れと人ゴミ疲れでクタクタだ。それとロスした時間調整でタクシー利用を選択したのだった。
しかし乗ったは良いもののクルマも渋滞でなかなか進まない。運転手さん曰く「こないだなんか下まで降りるだけで20分もかかりましたよ。今日なんかまだマシな方どす」

やはり土曜日ってのはマズかったかな。でもこの日しか選べないんだから仕方ない。
ようやく大通りに出て京阪の清水五条駅に着いた。京阪電車に乗りたいという◯ベー君の希望で一駅だけ乗る事にしたのだ。

地下区間だから車窓は楽しめないが〇ベー君的には異国情緒感を味わえたようだ。で、祇園四条に降りたらまたもや景色が凄い。ここも人通りの激しさにゲンナリ。やっぱり土曜日は侮れない。

牛歩に近い人の流れに乗って四条河原町駅を過ぎるとようやく混雑も緩くなった。やがて新京極に着いて、入口の染殿(そめどの)地蔵尊を参拝。でも「安産」ってのは縁遠い(笑)。まぁナミ助の平安でも祈っておこう。前回訪れた時は御朱印はやってなかったのだが今回は頂けた。

しかも「ちゃんとお参りして頂けたらお代は要りません」との有り難いお言葉。無料御朱印ってのは初めてである。続いて〇ベー君リクエストで「壁に突き刺さった鳥居」でお馴染みの錦天満宮を参拝。前回御朱印は頂いたので今回は止めておこう。

さてここからは新京極から逸れて錦市場に入る。道筋が狭いから混雑の密度はグンと上がるのは仕方ないが、できれば空いてる時に来たいね。ここも東急ハンズ並に散財要素テンコ盛な危険地帯である。あちこちで食べ歩きできる串物を売っていた。

とある魚屋さんでハモにウニを乗せた活はもウニあぶりを買った。これがまた小振りながら激ウマでKOだった。錦市場を堪能した後はコースアウトしてイノダコーヒ本店でお茶して行こう。でも混んでそうだな(爆)
実際行ってみたら店の外に行列が無いのでコイツはやったと中に入ったら、中でしっかり行列ができていた。朝のポルタ店もダメだったが本店もダメ、その近くの三条店も入店待ち状態で全滅だ。見たところ何処も30分は軽く待つハメになるだろう。休みたかったが相当な時間ロスになるのであっさり諦めた。

という事でイノダコーヒに充てた時間を寺社参拝に切り替えて烏丸御池から地下鉄に乗った。京都駅から逆方向、北上する形で一駅の丸太町駅に降り立った。場所的には京都御所の左脇辺りだ。

ここから更に烏丸通りを10分ほど歩いて護王神社に着いた。和気清麻呂公を御祭神とする神社で正確な創建年は不明だ。

狛犬ならぬ狛イノシシで知られているが、ここは足腰の健康保持、怪我・病気の快復に格別の御利益があると信仰されている。まさにヘルニアやっちゃったウチらにはうってつけの神社なのだ。過去に一度訪れているが、夜だったため御朱印は頂けなかった。今回こそ賽銭を奮発してしっかり参拝、ヘルニアは治らないのは分かっているが「ヘルニア撲滅」を真摯に祈願して御朱印を頂いた。

これでやっと喉の痞えが取れたような面持ちでお次の菅原院天満宮を訪ねた。過日にテレビでも紹介されていたが、この神社は京都でも有数の「魔界スポット」であるという。

学業の神・菅原道真公生誕の地として道真公邸宅跡に建てられた菅原三代を祀る神社だ。政権争いで不遇の死を遂げた後、京の都に天変地異が多発したため怨霊として恐れられた。その菩提を弔うために建立されたが創建年は不明。そんな怨霊パワーが魔界として知られるに至った所以だと思われるが、通称は「烏丸の天神さん」として親しまれている。

来た道を戻り、再び丸太町から地下鉄で一気に京都駅まで移動。時間は少々押しちゃってる。いや少々どころではないな、予定より1時間遅れってのは!

京都駅に出て、今度は徒歩で線路沿いを歩く。目的地まではおよそ20分はかかるだろうか。ここまで振り返るとトータルでかなりの距離を徒歩移動してきたと思う。小刻みなのであまり疲労感は無いが、鬱陶しい筋肉痛だけは未だにしつこくまとわりつく。

梅小路公園に入り、京都水族館を横目に眺めながらズンズン奥まで突き進んで行くと、ようやくお次のスポット「京都鉄道博物館」が見えてきた。予定だと15時半に着いてなければイケナイのにもう16時半だ。
閉館が17時半なのであと1時間しかない。

少々焦り気味で入館。券売機で大人1200円を払う。交通系カードも対応してるのでICOCAで決済した。もうこの時間になると入る客より出ていく客の方が多い。その分空いてくるからノンビリ見学できる。いやノンビリできないか、1時間しかないんだから(笑)

ここはもともと梅小路蒸気機関車館だったが、施設拡張とリニューアル工事を経て今年の春にオープンした博物館だ。中に入ると代表的なレジェンド車両C62蒸気機関車、湘南電車クハ86、0系初代新幹線のお出迎えにテンションが上がる。

クハ86は戦後初の長距離電車として活躍した。オレンジとグリーンの湘南色はこの車両から始まった。湘南色ってのは東でしか通用しないだろう。こちら関西では「かぼちゃ電車」という名で通っているらしい。

次々と現れる歴史的名車に目移りしっぱなしだ。展示はプロムナード・本館とそれにトワイライトプラザも併せて53両の貴重な車両と外の扇形車庫のSLが20両もあってとても1時間でジックリ見学するなんて無理だ。

鉄ヲタにはたまらん光景だね。大宮の鉄道博物館も凄いがこっちの方は日本最大級と言われてるから更に凄い。実物展示の他に鉄道の歴史やシミュレーター、鉄道ジオラマなど見たいポイントはいっぱいあるのに、時間がないからチラ見しか出来ないのはツライ。

キハ81なんてディーゼル特急は子供の頃に一度しか見た事がない古い車両だが、こんなピカピカな状態を間近で見れて思わず拝んでしまった。

2階に上がって1階フロアを望む。この時間だから空いてるが、きっと昼頃は大混雑したんじゃないだろうか。何たって土曜日だしねぇ。とにかく小走りにチラ見しても圧巻の光景であった。

お次は3階のスカイデッキに上がろうとしたが、館内アナウンスで蛍の光が流れ出したので仕方なく撤収する事にした。たった1時間だったが結構鉄道ワールドにトリップできたので、京都観光のシメとしては良いフィニッシュになったと思う。帰り際にミュージアムショップで何か記念に買って行こうとしたら既に閉店していて撃沈(笑)
博物館を後に再び公園を通って駅に向かう。途中紅葉のライトアップが綺麗だったので撮ったがイマイチ発色が良くないな・・・

京都駅に戻り、本当だったら京都タワーに昇ってフィニッシュの予定だったがあえなく時間切れでカットとなってしまった。

もう帰りの新幹線が迫っているので遠出は出来ない。ポルタ(京都駅地下街)に下りて最後の一服にイノダコーヒを訪れてみたら、まーだ行列が出来てやがる。結局今日は一度もイノダコーヒに行けないまんま終わってしまった。反対の八条口まで回って食事処を探したが、何処の店も人が並んでいる。もう完全お手上げ!諦めよう。
時刻は18時半。19時過ぎの新幹線に乗るから早めに改札通って、弁当は中の店で買おうって事になったが改札を目の前にして急に〇ベー君が騒ぎ出した。なんだなんだどーした???

「きっぷが無い!」
なぬ~!!!???・・・ここまで無事に観光を終えて最後の最後でこのオチって(笑)←笑うに笑えない。
「いやホント。財布に入れてたんだけど、きっぷだけ無くなってるって何だろー???」
これって心霊現象か?はてまた道真公の祟り?・・・全く信じがたい現象だが、考えられる原因はどこかで落としたか?
でも財布のきっぷを入れてた部分はきっぷしか入れてないので、出し入れの必要がなく出した覚えもないという。これは増々謎めいてきた。
とにかくいくら探しても出てこないので捜索は断念した。〇ベー君的には非常時の解決策は用意してあるから大丈夫だとの事らしいがホントに大丈夫なんだろうか?
もし指定席当日券が買えたら後で合流しようという事になり、改札前でまさかの現地解散、悲劇の生き別れとなってしまった。
その後自分だけ改札を通り駅弁を買ってホームに上がった。まだ帰りののぞみが入線してないので喫煙所を探してホームを行ったり来たり徘徊していたら、前方に〇ベー君が立っていた。
どうやら奇跡的に指定席券を買えたそうだ。しかし同じ車両でも席が離れ離れになってしまったが、帰れず路頭に迷うよりはマシである。まぁこれで落ち着いて弁当を繙けるね。

行きも帰りも肉物でそろえてみた。ダイエットを意識して大食いは避けたので質素な旅行となったが、結果的には成功だったと思う。ただ最後のアクシデントは痛かったね。痛いといえばまだ筋肉痛は癒えてない。こいつは長期戦になりそうだ。
〇ベー君に聞いた話だが、彼の万歩計ではフィニッシュまでが約35000歩だったそうだ。という事はタクシーに乗らなかったら軽く4万歩は越えていただろう。そんな疲れもドッと出たのか弁当完食後にもう記憶が無い(笑)
気が付けばもう品川だ。ここで〇ベー君とは流れ解散となり、やがて定刻通り東京に着いて本日のドタバタ旅行は無事(?)完結したのだった。

コメント (2)
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