先日のタイヤローテーションの時に使いたかった
フロアジャッキ。
箱の底にオイルのシミを発見し、リフトが上まで上がら
ない症状が起きていた。
仕方ないので使わずに別のジャッキで何とか済ませた訳
なんだけど、オイル漏れの箇所を特定した。
メインシャフトの気密Oリングが劣化したみたいだ。
19mmのメガネレンチ2本で分解開始。
構造を良く観察し、無駄な分解はしない。
シャフト接合部のCリングを外す。
買って置いて良かったスナップリングプライヤー。
ここまで分解。
さて、シリンダーの蓋の6角部分の呼び径。
43mmのスパナーなんて持っていないよ!!
困った時の検索でYouTubeの動画をいくつか観たら、ウォー
ターポンププライヤーで外した人が居た。
力が必要なので延長パイプを差し込む。
このパイプは座椅子を捨てる時に骨のパイプを切断して
取っておいた物だ。
早速回してみる。
全然回らない。
ハンマーで柄を何度も叩いたりしたけどビクともせず。
こんな時はホットガンで温める。
熱膨張で固着部を剥がすのだ。
温めてから冷やし、また温めては冷やすを繰り返しながら
隙間に潤滑油スプレーを噴く。
次は打撃式。
でかハンマーとタガネを用意した。
ゆるみ方向になるようにタガネを当てて叩く。
重いハンマーでゴンゴンと数回叩いたら回った。
分解成功!
ここまでが長かった。
シャフトから蓋を抜く。
けっこう単純な構造。
Oリングが見える。
これが劣化して動作油が漏れたんだと思う。
ピックツールでOリングを外す。
外したOリングは弾力が無く、固くなっていた。
採寸する。
内径は約21.5mm。
線径は約2.7mm。
ゴムが劣化して縮んで固くなってるので、近似値の汎用
Oリングを探した。
ツベの動画でも紹介された規格P22Aが適合できそう。
ホムセンへ行って買って来た。
NBR(ニトリルゴム)製が水道用で170円だったが別の
売り場で28円高いけどシリコーン製が有ったのでコレに
した。
早速蓋の溝にはめ込んでからシリコングリスをOリン
グとシャフトの表面に薄く塗る。
そしてシャフトを蓋に通す。
蓋とシリンダーやポンプ部の気密はどうなっているのか?
良く観察するとココに樹脂製のパッキンが仕込まれていた。
固い樹脂なのであんなに強い締め付けだったんだろう。
ココが劣化したら厄介だな。
どんどん組み立てる。
動作油のほとんどは流れ出てしまった。
シリンダーに有る動作油注入口の蓋。
10mmのボルトにゴムのパッキンがはまっている。
動作油を注入。
時々エアー抜きをしながら8割くらい満タンにして蓋を
した。
動作確認。
バッチリ上までリフトアップでき、この状態で2時間ほど
放置したが、漏れてた箇所から動作油は滲んでこない。
多分成功だと思う。
以前はポンプ部の小さなOリングの交換はやった。
リンク→フロアジャッキのOリング交換
しかし、まさかシャフト部まで漏れが起きるとは思わな
かったよ。
YouTubeの沢山の修理動画のおかげで助かった。
先輩たちよ、ありがとう!
「ガレージジャッキ 修理」などで動画検索すれば、
色々な方法を参考にできると思う。