YBR125に限らず一部のバイクを除いてサスペンションがあり、前側のフォークにはフォークオイルが入ってるだろう。
このフォークは走れば必ず動いてエンジンと同様に潤滑用のオイルが汚れて劣化する。
ところがフォークオイルを納車以来何年も交換していないオーナーは潜在的にかなり多いと、バイク屋のメカさんが語っていた。
俺のYBRも二年くらい経った頃、ふとフォークオイルの事を思い出して交換することにした。
手順は他のサイトとか色々参考にしてくれ。
単にオイル交換のみなので分解までしないから、オイルロックピースの回り止めは必要ないし対辺14mmの高ナットを用意すれば特種工具
はいらない。
YBRのサービスマニュアルから抜粋・加筆したフォークオイルの項がこれ。
YBRのスペック表によると年式問わず、オイルの粘度の指定は10W。
いそいそと買ってきちゃたのがYAMAHA G-10。
とりあえずフォークを外して逆さまにしてインナーチューブを伸縮させながら古いフォークオイルを排出する。
フラシング代わりに100cc程度の新品オイルを入れてシコシコ伸縮させてまた排出。
これを2回繰り返したらかなりきれいになった。
YBR純正のフォークオイルの元色は青のようだけど、汚れて灰色になってる。
フィーク内部の摺動カスでいっぱいのようで、交換に踏み切って正解だった。
新しいオイルを160cc程度入れてからゆっくり伸縮し、もっとも縮めた状態で1時間くらい立てて気泡が抜けるまで他の作業や掃除
なんかして過ごした。
仕上げは指定油面量156mm(モデルのよっては166mmとの表記されるマニュアルもある)に調整して元どおりに組んでおしまい。
まあ、おおむね150mm~170mmを目安にすればいいかw
試走したら驚くほどフォークの動きが良くなった。
すげーな、フォークオイルの交換って! と、しばらく喜んでたけれど、走りこむうちに違和感を感じるようになった。
なにかおかしい・・・あまりにも動きすぎて踏ん張りが効かないし、前後の姿勢変化が激しすぎて疲れるようになった。
手順は慣れちゃえば簡単なので、今度はオイルの粘度でも少し硬くしてみるかとネットであれこれ調べてゆくうちに驚愕の事実に気づく。
ヤマハのサスペンションオイル G-10 って5W相当ってデータ表示。w
ホンダの商品名と同じ明記方法だと思い込んでいた。
以下は手に入りやすい代表的なメーカーのそれぞれの粘度らしく下調べをしなかったのが原因だ。
【SAE‐10W 相当】
HONDA ウルトラクッションオイルCO 10号
ヤマハ サスペンション&フォークオイル G15 ←
スズキ フロントフォークオイル 10G
カワサキ フォークオイル G10
KAYABA G10S
SHOWA フォークオイル SS-8 ←
WAKO'S フォークオイル FK-10
ヤマハとSHOWAだけ表記とSAE粘度のデータが一致しない。
もっと詳しく粘度の比較を知りたければ 「フォークオイル・カクテル」で検索すれば個人のサイトとは言え、たいへん見やすくした比較表が
掲載されてるので一見するといいだろう。
てことで、YBR125用にフォークオイルを買う時は「サスペンション&フォークオイル G15」を買ったほうがいいかも?。
この数値を見つけた後、カワサキ G15(SAE-15W)を買い足して先のヤマハ G-10(SAE-5W)とブレンド、オイルカクテルを作って気に
入った動きの粘度を見つける作業をしばらく楽しんだよ。(苦しんだよ)
今はG-10:G15=1:2の比率で落ち着いてるけど、次回はもう少し柔らかくしてみたいからまた比率を変えてみようかと思う。
追記
読者さんから最近お店のメカニックさんから得たフォークオイルの数値をいただいたので明記しておくことにした。
ヤマハ10番(G-10?)
オイル量 163cc
オイルレベル 142mm
もしかしたら業者向けの最近のデータかもしれないので参考にどうぞ。
また、記事内で品番とSAE番号の関係が一致しないネット上の情報からの引用もあるので、動粘度での比較を柔らかい順に表にしてみた。
100%ヤマハG-10に交換した時の印象がやわらかかったのは、自分の好みが硬めだという点が一番影響してる。
よって、動粘度による選定だとG-10が本来正しい選択なんだろう。
動きの好みが硬めならカヤバ、またはブレンドや油面量調整をしてみるといいだろうが、レーサーでもない
のにそこまで追い込む必要はないと思う。
前後サスペンションとのバランスもあるので、あまり深い追いせずに問題ないと思ったらそれがあなたの
YBR125のベストセッティングだ。
業者向けに最近のサービスマニュアルが出回ってる可能性があるのでうらやましい。
私の手持ちのpdfファイルから抜粋すると
2000年南米仕様
154.5mL・156mm 10W
2003年南米仕様
154.5mL・156mm 10W
2005 年3D9欧州仕様初期型
154mL・166mm 10W
どうも内部部品構成や寸法違い、現地仕様でこのように違いがあると思います。
ぐろさんの情報はもしかしたら日本に輸入されるモデルの仕様かもしれませんので貴重の数値として保存しました。
オイルの粘度や油面量でいろいろ変わるので、あまり深追いせずに気に入ったらそのまま従って、後で好みの方向に振りたいならその時に若干変更で様子見ですね。
とにかく劣化したオイルよりはマシでしょう。
しかし、ヤマハのマニュアルの10W(10番)の表現もあいまいで、ヤマハオイルの表記と40℃粘度指数との関連もいまいちはっきりしてないのが現状です。
体感的に比較するか、粘度落下実験をするしか素人には分らないようです。
まあ、入れてみてからその後に判断でしょうw
私のYBR125も13000kmを超えて、ぼちぼちフォークオイルを交換しようと思っていました。
サービスマニュアルやパーツリストを持っていないので、購入したバイク屋の整備士に聞いてみたところ、
オイル量 163cc
オイルレベル 142mm
指定オイル ヤマハ10番(SAE-10Wではなく、ヤマハの10番と確認しました)
というメモを渡されました。
ちなみに11年無印ですが、出回っている情報と少々違っているようですね。
とりあえずはこのデータ通りにやってみてから、少しずつ煮詰めていこうと思っています。