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YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

謎の牛筋ハブダンパー

2019年06月19日 | YB125SP改造

 変な物を入手したので紹介するよ。
バイク走行の加減速時にショックを減らすためのハブダンパーの話。

走行距離が進むうちに少しずつ劣化して行って最後はダンパー効
果が効かなくなり、ショックが増してチェーンやスプロケットに
も負担がかかるようになるため、適当な周期や時期に新品に交換
したい部品だ。

 ハブダンパーのへたり具合を確認する簡単な方法。

リアタイヤが接地した状態でギアをニュートラルにし、ドリブン
スプロケットをつまんで前
後に回してみる。
これで動かなければハブダンパーはまだまだ大丈夫なんだが、
少し動くようなら替えの新品を用意しておく時期に近づいている。
そして1~2cmくらい動くなら、もう交換時期になっている。

 なんで動くようになるのか?と言うと、ダンパーの溝が劣化で
広がるのが原因なのだ。

ゴム製ダンパ-は酷使するうちに反発力を失ってしまい、消しゴ
ムのように削れる場所も発生する。
酷い場合はダンパーが割れてバラバラに分解してしまうのだ。w
標準的なハブダンパーの材質は黒いゴムでけっこう固い。

 某日、中華市場のタオバオを閲覧していたら見慣れない色のハ
ブダンパーが目に入ってきた。
色々調べた結果、材質がポリウレタンラバーのようで、耐久性と
衝撃吸収性に優れているらしい。
でもYB/YBR系に適合する物は見つからない・・・

 寸法と形状が似ている物は見つかったよ!
「牛筋」!!!! (弾力がありそうw)

商品ID 40065040518
「JD125摩托车(1付)」1セット15元(約300円)
「JD125摩托车(2付)」2セット28元(約560円)

JD125って車種を調べてみると中国スズキ系GS125の模倣車って
事が分かった。

 実際に入手してみたよ。

「産品合格証」が眩しい。w (ラベルだけは立派)

 純正ハブダンパーと比較してみた。

穴の長さが微妙に違う程度で、外寸はほぼ同一。

 高さに違いがあった。

2mm程度、牛筋ハブダンパーの方が低い。
どうせこんな事は起きるだろうと思ってたよ。

 実装試験をしてみた。

少しきついけれど組込可能。
シリコンオイルスプレーを吹けば入れやすい。

 スプロケットホルダーを差し込もうとすると・・・

穴の内側が2~3mm邪魔をして無理やり押し込まないと入らず、
反発力で抜けてくる。

 加工すればいい。

2mm程度切り取れば良いのだ。

 彫刻刀で切る。

滑りを良くするためにシリコンオイルを少し吹き、彫刻刀を左右
に振りながら差し込んで2mm程度切れ込みを入れる。

 後はカッターナイフで両端に切れ込みを入れて分離。

多少いびつでも構わない。
どうせ柔軟性のある材料だから変形してなじむのだ。

 結果、問題は解決したよ。

素直に押し込む事が出来るようになった。
牛筋ハブダンパーの高さが低いのが影響するか心配だったけど、
仮組しても問題は起きそうにないから、このまま車体に組んで
も良さそう。
だけど、目の前に丁度良い物が転がってたので一工夫してみた。

 中敷きを作ってみたよ。

厚さ2mmの黒まな板の切れ端をハサミで切ってみた。

 こんな感じの中敷きにする。

これで牛筋ハブダンパーの薄さは解消される。

 狙い通りに純正ハブダンパーと同じ面位置になった。

実際はベアリングカラーの距離で位置決めされる関係で、あまり
この効果は出ないと思うけれど気分的に良い。

 スプロケットホルダーを組んだ時の面位置を目視。

純正ハブダンパーと同じに均一なハメ込みになったよ。

 牛筋ハブダンパーを外す方法。

何かの理由で外す時は、マイナスドライバーでこじれば抜ける。
純正ハブダンパーと比べて牛筋ハブダンパーは若干柔らかいお
かげで、スプロケットホルダーの勘合が実に素直で組みやすい印
象だったよ。

 車体に組んでからスプロケットの振れの有無を確認。

棒状の物をスプロケットに近づけながらリアタイヤを空転させて
みるとわかる。
組付けが悪いとスプロケットが振れて、棒との距離が変化する。
一定の距離で維持するなら正常な状態。

 後日、牛筋ハブダンパーの具合を確かめるために旧甲州街道を
徘徊してきた。

梅雨の合間の貴重な晴れ日。

・加減速時のショックが純正ハブダンパーと比べて柔らかい。
・おかげで街中の渋滞時の疲労が少なくなった。
・クラッチをガツンと素早く繋いでもショックが少ない。
・気になる耐久性がどうなるかは、数か月後のリアブレーキ掃除
 の時に判明するだろう。

純正ハブダンパーがへたってなければ、牛筋ハブダンパーに交換
する必要は無いと思うし、ハブダンパーを購入予定ならわざわざ
社外品の怪しい牛筋ハブダンパーにする必要も無いと思うけど、
数百円で楽しむには丁度良い改造だったと思う。

気の迷いからうっかり入手してしまった謎の牛筋ハブダンパーの
お話でした。



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