YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

60/55W H4ハロゲン球を試す

2021年02月14日 | YB125SP電装系

 暇つぶしに部品箱の中を眺めていたら、YBR125時代に
使っていた60/55WのH4ハロゲン球を見つけたので、我が
YB125SPに使ってみる事にしたよ。

幸いYB号にはこうした消費電力増加を見越して配線強化
改造をしてあるから大丈夫だが、少し準備をしておく。

 電流の確認測定用のテスターのリード線を強化する。

太さ1.25スケアの配線で大電流10Aモードでも燃えたり
電圧降下が起きない様に専用リード線を作ってみたよ。

 車体への接続はメインスイッチのギボシ端子配線に割
り込む方法で、車体全体の消費電流を測定する。

回路に直列接続するのが電流測定方法の一つだ。

 まず35/35Wの純正電球の状態で電流を測定してみる。

エンジンをかけて暖気し、アイドリングが安定するまで
待つ。

 ヘッドライトをONにする。


 測定結果は3.6A。

基幹電圧は14.2Vなので車体全体の消費電力は約51Wが純
正状態。

それでは電球を60/55Wに載せ替えてから同じ様に測定。

 アイドリング時の電圧は11.6Vに下がってしまった。

ジェネレータコイルの低回転域の発電能力が消費電力に
対して弱いって事だ。

 車体の総消費電流は4.48Aに増えた。

つまり約52Wの総消費電力に相当するので純正状態に近
いけれど、基幹電圧はバッテリー電圧以下って事はバッ
テリーからの持ち出し電力が過剰になっている証拠。
このまま長時間アイドリング状態を持続させれば、いずれ
バッテリーが空になってしまうだろう。

ここで現実的な運用状態を考慮してさらに測定を続ける。

 エンジンの回転を上げてみた。

走行中は3000回転を越えて走るので、ジェネレータコイル
の発電も増加する。

 結果、基幹電圧は上がって14Vに上昇した。

これならバッテリーの持ち出しは減るし、走行充電状態
になってバッテリーも空にならない。

 車体の総電流は5Aになった。

車体の消費電力は電圧×電流の70wに上がってしまった。
純正状態よりも約20Wも増した事になる。

 ヘッドライトは明るい♪

これなら夜道も安心だけど、バッテリーは不安である。

 アイドリング時のバッテリー消費を考えると、信号待
ちではポジションモードにスイッチを切り替えておくか、
ヘッドライト球で増えた分をメーター内照明球とポジシ
ョンランプ、テールランプをLED化して減らす改造でやり
過ごすのが賢明だね。

 車体無改造のままならマツシマ製のハイパーハロゲン
球がお勧め。

35/35Wで60/60W相当の明るさになるので電力不足や
配線不安が起きない。
冬にキャブヒーターやグリップヒーターを使う場合は、
このハロゲン球の方が安心だと思うよ。

 電流確認も完了して、とりあえずそのまま60/55W状態
でしばらく運用する事にしたよ。
小まめにライトスイッチを切り替えておけば、YBR時代
と同様にバッテリーの負担も減ると思う。