ジャッキー&ジェイシーの『辛亥革命』ですが、11月5日に世界同時公開で日本でも「1911」として劇場公開が決まりまったようですね。
まだ配給先の東映のサイトにも記事がありますが、ジャッキーが歴史上の人物を演じるということで期待しちゃいますね。東映配給ってのもなんかうれしいのですが(笑)、下記サイトから情報みると近所の映画館でも見れる様なのでうれしい~。上映館を要チェックです!
http://www.toei.co.jp/movie/details/1195729_951.html
それから、やっと見れました「孫文の義士団」。いやぁ素晴らしかったですね。セットも凄いのですが、とにかく香港のスターたち一人一人が見せた演技がとても良かったのでまだ見ていないという方には是非鑑賞をおすすめしたい作品です。この「孫文の義士団」で皆が(というかレオン・カーファイが、かな?)あそこまでして守ろうとした人物。そして、ラストエンペラーの栄光にとどめを刺した男・孫文とは一体どんな人物だったのか。ちょっとばかり気になりますよね。映画「ラストエンペラー」ではまだ誰も知らなかった最後の皇帝(ジョン・ローン)溥儀を世に知らしめました。今度は孫文の番になり、今年は孫文とその周辺の人物が脚光を浴びる年になるのだと思います。まだまだ他にも関連作品の公開やDVDがリリースされる可能性だってあるんじゃないでしょうか。
とはいえ80年代にも孫文の映画はありました。このときは孫文が最初からしっかり出てくる描写であったんです。なので現在は当時よりもっと崇高な人物として描かれているようにも思えます。86年に日本で劇場公開もした「孫文」(原題『孫中山』)は、中国・珠江電影制片公司の製作。これは80年代に既にビデオ、随分と遅れて2006年にはDVDも発売されています。(オリジナルは2時間半バージョンですがDVD、ビデオとも113分にカットされています)こちらは劉文治なる俳優が孫文を演じ、ヒゲの宮崎滔天役に大和田伸也とかその妻・中野良子など日本人も多数参加してました。これが劇場公開されてたとは知らなかったですね。
あともう一本、ビデオでの発売のみになりますが香港版の「孫文」もあります。紛らわしいのでちょっと解説しておきますが、この香港版「孫文」は86年11月12日に香港で公開され香港でのタイトルは『國父孫中山與開國英雄』(台湾では『國父傳』のタイトル)でした。孫文はあちらでは孫中山と呼ばれてます。(蒋介石もそうですがなぜ日本とはこれ程呼び名が違うのか??)実はこの作品は上記の中国映画『孫中山』の香港での公開日と同じ日にわざわざ持っていったのです。競争だったかも知れないですが観客は混乱したりしなかったのだろうかと思っちゃいますね。(いや、きっと両方見てるね(笑)。香港版の方が先に閉幕しちゃってますけど。)なので日本で言うところの「孫文」という映画は86年には2本あったことになります。
この香港版「孫文」は孫文の生涯を描いたスタンダードな伝記作品であるのに「孫文の義士団」と同様キャストが凄いのです。孫文役こそ林偉生とかいう人ですが、体中を泥だらけにして必死に地下道を掘って総督府を爆破させた革命派・史堅如を立派に演じてみせた「少林寺三十六房」の劉家輝を筆頭に、アレックス・マン、ワン・ダオ(王道)なんかも顔を出しています。女優ではムーン・リーに「霊幻道士」ポーリン・ウォン、そしてベティ・ウェイも!あと目立っていたのは何と言ってもヒゲが印象的な広東省長にメルビン・ウォン。86年といえば「検事Mr.ハー 俺が法律だ」なんかと丁度同じ時期になりますね。(どうして彼らが台湾に呼ばれたのかわかりませんけど) 他にも張沖や梁家仁とまぁ挙げればきりがないくらいです。コレ、黄卓漢作品であり監督も丁善璽、助監督が李作楠という思いっきり台湾色が強いメンツですが、こんな意外な映画ビデオが日本語字幕版(約103分)で国内リリースされていたことに今更ながらビックリします。中国版の方は映画賞を取ったりしている様ですが、やはり香港版の方が顔ぶれも慣れ親しんでいますし、いつもの感じで楽しめますね。 つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます