らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

紺野陽吉ふたたび Vol.1

2019年08月19日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 山形県白鷹町出身の戦没作曲家〜紺野陽吉。

 ヴァイオリンを弾き、作曲家を目指していた彼の夢は戦地での病死という悲しい結果により破れてしまいました。しかし、戦地に赴く前に、清瀬保二に楽譜を託しました。その遺稿が見つかり、私達、山形弦楽四重奏団は、弦楽三重奏曲の第2楽章を初演いたしました。現在までに弦楽二重奏曲は3回、弦楽三重奏曲は2回演奏しています。(先にも書きましたが第2楽章だけは3回)。紺野陽吉の作品は3作品残されていて、木管三重奏曲・弦楽二重奏曲、そして、未完のまま残された弦楽三重奏曲があります。

 このたび紺野陽吉の生家の蔵から彼が弾いていたヴァイオリンが見つかり、クラウドファンディングによって集められたお金で、長い間放って置かれたヴァイオリンの修復も出来ました。

 19年9月15日(日)15時〜(14時30分開場)からAYu:M(白鷹町)にて、再び演奏します。当日は、修復されたヴァイオリンも少し演奏されるようですので、戦争によって奪われた夢〜紺野陽吉の音楽をじっくりお聞き下さい。

 彼の音楽は、日本の音階にのって、至って明るいどこかにあるような民謡のような音楽ですので、音楽からは悲惨さは伝わってきません。しかし、そのまま何事もなく生きていれば、きっと作品を多く残したはずです。

 是非!会場にて!

 (写真)左側の眼鏡をかけた人物が紺野陽吉です。ヴァイオリンケースの中に残された写真だそうです。

 つづく・・・・。

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