らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ハイドン 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.50-6「蛙」強引に

2009年01月22日 22時49分11秒 | クァルテット
 ウィーン古典派の作曲家の関係について書き出したらきりがない。まだまだ登場人物が多くなるし。ここらで強引に「蛙」について書こうかと・・・。

 m(_メ_)m アヤマリマスヨ!!

 まずは、よく曲目紹介に書いてあるデーターから。

 F.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.50-6「蛙」

 第1楽章はアレグロ・ニ長調・4/4
 第2楽章はポコ アダージョ・ニ短調・6/8
 第3楽章はメヌエット アレグレット・ニ長調・3/4、
 第4楽章はアレグロ コン スピリート・ニ長調・2/4
                     である。

 
 上記の譜例のように第4楽章は始まる。D線で押さえてとるAの音とA線の開放弦のAの音を移弦して2本の弦で演奏する。もう少し補足的に書くと、このタイで結ばれた音はスラー奏法で演奏する。このように隣り合わせの下の弦と交互に弾く演奏奏法をパリオラージュという。

 ただ同じ弦でAAAAAAと演奏するのとは違い、音色の違いが交互に出て、あたかも「蛙」の鳴き声のような効果を生み出す。この曲は、ハイドンがロマン派の作曲家の様に「蛙」をイメージして作曲したのではなく、そのテーマから「蛙」というニックネームが付いたのだ。

 最終楽章の第4楽章には全部のパートが所々で、この蛙の合唱を交互に演奏する。

 第2楽章でもバリオラージュでは無いが~2ndVnとVaが、1stVnの伴奏で同じように蛙風な鳴き声?を弾くところもある。ハイドンのユーモアが現れている曲だろう。

 山形Qはハイドンの全曲演奏を目指しているが、私が特に好きな曲集はOp.20とこのOp.50だ。定期演奏会も30回を迎えて、やっと演奏できる機会を得た。本番をとても楽しみにしている。

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