らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

佐藤敏直

2008年03月04日 22時52分06秒 | 好きな作曲家(作品)
 昨日に続き邦人作曲家である。それも山形県鶴岡市出身の作曲家。
まず、彼の作品を整理している団体のHPは下。
音の杜

そしてウィキペディアのURL
佐藤敏直

彼は、清瀬保二に師事した作曲家で、昨日取り上げた安部幸明と重なる部分もある。Klaus Pringsheimに師事した流れがあるからだ。後に清瀬は、Pringsheimの考えを非難をしたが作風での影響は受けていたと思える。このKlaus Pringsheimって何者やねんと思う方のために下にウィキペディアのURL
Klaus Pringsheim

佐藤敏直、いや佐藤敏直先生の作品に注目するようになったのは、山形Qでの活動が始まってからである。山形県に縁のある作曲家の弦楽四重奏曲が存在しないか?さがし始めてからだ。もちろんその存在は、鶴岡市の委嘱の「はじめての町」(彼自身の指揮)や交響讃歌「やまがた」等の作品で知っていた。インターネット等で調べていったらどうも彼は弦楽四重奏曲を作曲しているらしいという事になった。曲名もほとんどわからず。

次にお目にかかる事があったら作曲者本人に聞いてみようと思っていた時に、突然亡くなってしまった。
そこからは、人の縁である。山形響の指揮者工藤俊幸氏に鶴岡で顔の広いK先生を紹介していただき、佐藤敏直先生の奥さまに連絡を取れるまでになった。奥様は大変お人柄も良く、私達の願いを快く引き受けてくださり整理されていない中から弦楽四重奏曲の譜面をさがしてくださったのだ。

インターネットでは1曲しかその存在がわからなかったが、

・弦楽四重奏曲第1番(1964)
・弦楽四重奏曲第2番(1970)
・弦楽四重奏のためのモルトアダージョ(1970/1981改訂)
の3曲の譜面を発見して、送ってくださった。

最後のモルトアダージョは、第2番の第3楽章を改訂して独立させたものである。山形Qで、昨年4月の第23回定期演奏会と6月藤島町の明治ホールで演奏した。

第1番、第2番とも師匠筋のイソ弦楽四重奏団が初演を行っている。
第1番~1964年12月1日 ヤマハホール。(耕人会 第5回)
第2番~1970年9月9日 東京ホール。(耕人会 第9回)

山形Qでは来年度中に第1番を演奏しようと決めた所だ。最初山形出身だからという理由でさがしていた曲が、予想を遥かに超えた良い曲達で、色々な人の縁を感謝しつつ、この曲達を大切に継続して演奏していく事にした。

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