らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

幸せな5日間。

2017年06月04日 23時59分59秒 | 山形交響楽団
 (写真)山形響のFBから転用。

 山形響 2日間に及ぶ第262回定期演奏会終わりました。終了してしまった演奏会について書くことは珍しいのですが、今回は特に印象深かったので。

 世界的ヴァイオリニスト Dmitry Sitkovetskyさんの音楽にふれた幸せな5日間が終わってしまいました。

 Dmitry Sitkovetskyさんと今回共演すると言うことで、家にある〜もう数え切れないほどのCDから出るは出るは10枚以上の彼のCDが発掘されました。彼との出会いは、音大の後輩が聞かせてくれた彼のお父さんの古い録音。古い録音なので録音は稚拙なのですが、その演奏に魅了されたのでした。

 そして、自分もその演奏家の録音がほしいと思い、さがして購入できたのが、J.S.バッハのゴールドベルク変奏曲の弦楽三重奏版。

 ここまできて気づいた人もいると思いますが、「Sitkovetsky」という名前だけ覚えていて、購入したのが(後輩が聞かせてくれた)感動した演奏家の息子さんの演奏なのでした。それ以来間違いを気づかずに、はまって彼のCDを買いあさった過去があります。

 若い頃にまさか共演できるとは思っていなかったので、今回5日間という短い時間でしたが、一期一会〜最後かもしれないという気持ちで毎日過ごさせてもらいました。

 こんなブログで書いてしまって良いのかどうかわかりませんが、本日は気分が良いのでぶっちゃけます。

 三大ヴァイオリン協奏曲と言われているL.v.ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、長大で、時として演奏していても聞いていても退屈に感じてしまうことがままあります。リハーサル3日間、本番2日間でまったく飽きずに音楽を作り上げていく事が出来たのは、ひとえにDmitry Sitkovetskyさんのおかげでした。

 オーケストラ生活長くなっています・・・・特に自分のオケの演奏会で感動を味わえることは、そう多くないことだと思います。

 自分が引退するまでに、あと何回くらいこれを上回る演奏会に舞台に立てるのか・・・・。

 なんとかロスになりそうです。

 ご来場くださって、Dmitry Sitkovetskyさんの音楽をともに共有できた全ての方に、最後に感謝申し上げます。
コメント
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