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ライジング・ドラゴン(吹替)

2013-05-08 15:13:37 | 映画


久しぶりの映画だった。
最後に劇場の椅子に座って観たのが『レ・ミゼラブル』だったから、そうとう前な気がする。
久しぶりすぎてシネマイレージカードの期限が切れてたし笑。

そんなこんなでWEBで席が取れなかったので直接劇場に行って、シネマイレージカードの期限を延長してから席を取りました。
その時にこの映画が吹替だってわかったけど、16:00頃で他にめぼしい作品があったわけでもなく、それに中国の映画だったら吹替でも別に良いかなっていうのもあった。

でもね、やっぱり洋画の吹替のノリって独特なんだよね。
なんか自分の観てる雰囲気とはちょっと合わなかったかな。

そして映画自体はというと、かなりすごかったですよ。
オープニングのアクションシーンなんて、西の007、東のジャッキー・チェンっていうくらい。
「そうなんだよっ、こういうアクション映画が観たかったんだよっ」て観始めたんだけど・・・
ちょっといろいろありまして。

映画のあらすじは、ジャッキー・チェンたちはルパン3世のような泥棒たちで、かっちょイイしちょっとコミカルだし、ボスからの命令で美術品なんかを盗み出すのが仕事。
今回はフランスはパリの金持ちの豪邸に忍び込みます。
その金持ちは悪い奴で、隠し場所に忍び込んでみるとかつて博物館から盗まれて行方不明になっていたとされる幻のお宝もあったり。

仕事をするにあたってジャッキーはナショナルジオグラフィという雑誌の記者を装って、パリのソルボンヌ大学の文化財の保護運動をしているNPO団体と接触して目当ての品の情報を得るわけです。
そこでジャッキーとこの映画のマドンナのNPO職員の女性が知り合います。
彼女から美術品の情報なんかも教えてもらって親切にしてもらう。
彼女はとても熱血漢で曲がったことが嫌いな性格です。
そしてジャッキーたちが忍び込んだ金持ちの家に、そのマドンナは美術品の鑑定の仕事でたまたま来ていて、ジャッキーが逃げる際に見つかってしまうと。
それでマドンナはジャッキーを、ほんとは泥棒なのに嘘をついてたって責め立てて、ジャッキーはオロオロとそんなこと無いんだと謝るという・・・

そうこうしているうちに警察に捕まってしまうんですが、謎の資産家の娘に助けられて、家にも美術品があるから見にくるかということで、みなで資産家の家に向かいます。

ここまではすごく楽しい展開だと思わない?
観てみたいって思うでしょう。
でも、ここからはちょっと違った。

実はその資産家の祖父が英国の貴族で、清国(今の中国)に攻め込んで勝利し、財宝を積んで船で帰路に着いたのだが途中で難破してしまい、船とともに船に積んだ財宝も海の藻くずと消えてしまったと。
だから彼女はジャッキーたちにそれを見つけ出してくれないかと依頼するんだけど・・・

それを聴いたマドンナが激怒するんだ。
「あなたたちは、我々の祖先を踏みにじって侵略し財宝を奪った。この痛みは絶対に忘れないし許さない」って。
それでね、そのフランス女性をののしり続けて、最後には謝らせちゃうんだよ。

・・・なんか、イヤなことを思いだしちゃったなって。
ただジャッキーの冒険映画が観たかっただけなのに。

でも映画自体はすごく良い映画なんです。
最後のクライマックスで、カンフーが少し多すぎるかなと思えなくもないけど、空中戦からのラストは『007スカイフォイール』のラストに勝るとも劣らない悲壮感があったし。

ジャッキーもキヤノンのカメラを使ったり、三菱の4輪駆動に乗ったりしてくれて悪気は無いんだろうけどさ。
なるほど、こういうふうに考えてるのかと、エンドロールで流れるジャッキーの無邪気なNG映像を見ながら、思いましたとさ。
そしてジャッキー・チェンからの最後のメッセージ。

この映画、ジャッキー・チェン最後のアクション映画なんだよ。
そして映画の出来自体は、アクションはすごく良いんだよ。
でもみなは『ライジング・ドラゴン』っていう映画が公開されていたこと、知ってましたか?

配給先もあんまり宣伝できなかったのかなって。
なんかもったいないですね。

もし良かったら観てみてください。
ほんとは楽しい映画なんだけど、いろいろと考えさせられる映画です。

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