舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ワークショップ天国

2009-06-04 23:06:27 | ダンス話&スタジオM
一昨日の記事でも少しご紹介した、白樺湖ハワイアンフェスティバルでのワークショップのお話です。

「ワークショップ」とは、一回限り(または回数限定)で開催されるスペシャルレッスンのことです。
今回の白樺湖では、ゲストとして招聘されたお二人の先生のワークショップが開催されました。
画像はそのうちのお一人、レイ・フォンセカさんです。

レイ・フォンセカさんといえば、人間国宝ジョージ・ナオペ師のお弟子さんで、メリーモナークにも初期から幾度となく出場しているベテランのクムフラです。
とりわけアウアナは昔から曲も衣装もエレガントなセンスをお持ちで、マミちゃんにとって是非一度師事したい先生の一人でした。

今回レイ・フォンセカさんに教えていただいた曲は、20世紀の希代のダンサーと言われるイオラニ・ルアヒネさんと縁の深い曲でした。
そしてそのイオラニさん、何を隠そう我々のフラの系図とも深い繋がりのある方なのです!!!

イオラニ・ルアヒネというダンサーは、マミちゃんのクム・ルカ&ルイス・カレイキの師であるヘンリー・パさんと同窓生に当たります。
つまり血縁関係に例えるなら、マミちゃんから見ると大叔母さんにあたるというわけです。
ワークショップで「イオラニ・ルアヒネ」の名を聞いた瞬間、「どっかで聞いた絶対聞いた!!」と思ったら、たんに有名なダンサーだからではなく、フラの系図でお見かけしていたんですねぇ。

ちなみにこの系図はフラレアが出してる「フラ事典2」に載っています。哀しいことに日本人フラダンサーのほとんどが知らない「ルカ・カレイキ」の名をようやく見つけることが出来た嬉しさで、彼女の属する系図を舐めるように読んでおいたのです。
それによるとアンティ・ルカは単なるクムではなく「フラ・マスター」(前述のジョージ・ナオペ師など特に優れたクムにのみ与えられる称号)の一人であり、「イララオレ系図」と呼ばれるラインに属しているのだとか。
実はジョージ・ナオペ師もこのイララオレ系図に含まれているのですが、師は他の系図とも交わっているため(フラの系図は必ずしも直系とは限りません)、我々とはだいぶ異なるスタイルになっていったわけですね。

むぅ、図とか書かないで説明するともの凄くややこしいぞ。
ともかく、レイ・フォンセカさんと我々は、遥か遠いところで共通のルーツを持っていると結論づけることが出来ます。


そんな我々にとって縁深い曲を習えたことは、もちろん非常に有意義で貴重な経験だったのですが。
それでも敢えて言いたい。ワークショップの真髄は振り付けを覚えることにあらずと。

我々はなかなかこういう一回限りのワークショップに参加する機会が少ないのですが、その少ない経験を顧みても、「明らかに振り付け目当てで来ている人」がおそろしく多いのです。
きょくたんな例で言うと、今回のワークショップをマミちゃんの隣で受けていた人など、ほぼ一切踊らずにひたすら振り付けをメモに取ることだけを続けていました。

...そういう人って何なのだろう。どこかの先生なんでしょうか。
もし、そうやってメモだけ取ってきた振り付けを右から左に教えているんだとしたら、それは料理も出来ない人が電子レンジでチンした料理を出すレストランをやっているようなものです。
しかし悲しむべきことに、料理のうまいまずいを解する人に比べ、ダンスのうまいまずいが分る人は世の中にあまりにも少ない。だからこそそういうおそろしい人も先生などをやっていられるのでしょう....ゾ~~~~~。

怪談はさておき、振り付けをメモるだけではワークショップの醍醐味は味わえません。
ハッキリ言って振り付けなど右から入って左から抜けてしまっていいのです。珍しい先生に習える貴重な機会に、その先生の踊り方の魅力や、教え方の違いなどを堪能するのが正しいワークショップの活用法です。

流石勉強好きの主宰者のもとに集まった皆さんなだけあって、うちの生徒さん達も今回のワークショップをそういう方向で非常に楽しんでくださったようです。
「皆で受けるワークショップって楽しいね!」という声も聞きました。

また是非生徒さん達と一緒にワークショップを受けてみたいものですな

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