昨日は、京野菜で有名な「堀川ごぼう」をどうしても食べたいとお客様から問い合わせ頂き産地である丹後間人(たいざ)にいってきました。
見て下さい、30㎝の定規が御覧の通りです。
一本は夜に炊き合わせで食べましたが、旨くて旨くて舌が落ちました!!
なんなんでしょうか、この美味しさは。
堀川ごぼうとは・・・・
前の大戦中、イギリス軍の捕虜にゴボウを食わせて、「日本は木の根っ子を食わせた」と捕虜虐待罪に問われたことがあったとか。台所の隅に放ってある、いつ買ったかわからないようなゴボウならいざ知らず、堀川ごぼうならこんなことはないのに。
しかし、堀川ごぼうの外見はまさに松の根っ子だ。長さ60センチ、太さ6~9センチ、重さ1キロの丸太ん棒のような姿だ。表面がひび割れしているのはよく太った証拠。根の先端は蛸の足状に枝分かれし、中には空洞が生じている。
なにしろ、前年秋にまいたごぼうを、翌年6月に掘り起こして、斜めに植え直し、夏から秋にかけて十分に太らせて暮れに収穫する。種は普通のごぼうなのだが、水はけのよい砂地の肥えた土壌で2年越しの手間をかけて育てる芸術品である。
秀吉が堀川の西に作った聚楽第が壊された後、お堀が塵芥で埋められ、そこでたまたま作られたごぼうが年を越して巨大になったのが起源といわれる。
香りが高く、柔らかく、中までじっくりと味が染み込んで、イギリス人もびっくり。料理法は別記のとおりだが、香りを保つために皮はたわしで軽く洗う程度にし、エビの代わりに鶏ミンチで代用も可能。ひげ根の部分は、きんぴらやたたきごぼうにすれば絶品で、有効に使える。
京都料理のプロ向けの食材として扱われてきたが、年に1回のチャレンジとして調理してみてはどうだろうか。お父さんが休日の料理当番日にやってみると、家族全員から株が上がること請け合いなのだが。
堀川ごぼうを仕入れて帰りに夕日が浦海岸に行き写真を撮ってきました。
夏は海水浴、冬はサーフィンなどで大変賑わいます。超超超有名なアイドルタレントも訪れる隠れた海岸です。