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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 かかわり

2012年03月08日 | 今日も生かされて

あらゆる生物の遺伝子の基本構造は同じ― 遺伝子DNAの構造が解明されたことは20世紀最大の発見だった。近代科学も「いのちは一つ」を物質レベルで証明していった。(先端科学の進歩が仏教の正しさを証明した、という観点でお話は進んでいった。)

地球上に「いのちは一つ」、ここからすべての物が派生していった。
つまり、イヌもコウモリもミミズもダニも、足元を素早く走り去るあの憎っくき黒い物体も、草も木も、みなDNAは一緒。かつて、バナナと人間は30%、チンパンジーとゴリラは99%DNAが一緒だと聞いたことがあった。チンパンジーと人間を分けたのは「ことば」だったと。みんな一緒なんや~、とも簡単には思えないが…。

日本では科学以前から古神道の世界で石や草木にも命の存在を見ていた。山を御神体としたり、川や木を拝んだ。仏教でもそうしたものに仏性を見出している。地球上のあらゆるものは関わり合いながら生きている。では、私とミミズの連鎖はどこにあるのか。幸い花粉症を患ってはいないが、人間の無計画な樹木の伐採がもたらしたものだとしたら私利私欲に走ってはなるまいなあ。あの人と私も、「関係ねーよ」という間柄では片づけられないことになる。でも、あまり近づき過ぎてはうっとうしいなあと思われるかもしれない。

いずれにしても直接にも間接にも何らかの形で関わり合って生きているということだ。今度ミミズを見たら殺生することは慎もうと思った。科学の話は不似合なのか、収穫はこんなところに落ち着いてしまった。
コメント (6)
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